【うた#1】「マスターピース」

生まれたあの日から　握っている鉛筆
真っ白な未来に　日々を綴る
少しずつ命は　削れていくけれど
芯のある生き方をしてみたいんだ
 
時代や常識のせいで丸くなってしまうくらいなら
いつまでも尖り続けていたい
たとえ誰かを傷つけてしまっても
生きた証を刻んでいきたい
 
人生は物語
自分だけのマスターピース
夢も愛も出逢いもたくさん詰まっている
涙に暮れる日も　心折れそうになる日も
いつか幸せになる為の伏線だから
 
忘れたくないもの　栞にして
どれだけページをめくっても思い出せるように
 
世界が出した正解に初めから用などない
誰もいない道を歩いていこう
ありきたりなエピソードはいらない
優れなくていい　異なっていきたい
 
失敗なんてこの世に存在しないから
挑戦を続ける夢想家で在りたい
青春は終われない　やりたいことで生きていく
夢を笑っていた人も笑顔にできるように
 
ひとりぼっちじゃない　仲間がそばにいる
いろんな本が集まる　図書館のような場所
 
人生は物語
自分だけのマスターピース
夢も愛も出逢いもたくさん詰まっている
涙に暮れる日も　心折れそうになる日も
いつか幸せになる為の伏線だから
 
人生は物語

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人はひとり一冊、本を抱えて生きている。
生まれた日から綴ってきた物語が、
そこに紡がれていく。
望む展開は訪れず、
上手くいかないエピソードばかり。
僕だってそうだ。
大学受験に失敗したり、
恋や友情に悩まされたり、
夢と現実の国境で佇んだり……。
 
でも、
大学受験に失敗したからこそ
新しい自分の居場所を見つけられた。
一度は解けた関係が、
時を超えてまた結ばれることもあった。
足場の悪い夢の道の先で、
晴れた未来に辿り着いた。
いくつもの至福の瞬間が、
僕を待っていたんだ。
 
生きていれば困難はつきもので、
人生ほど残酷な物語はない。
ただ、
人生ほど美しい物語もない。
 
何故生まれてきたのか、
何故生きているのか。
その謎を解き明かす主人公は他の誰でもなく、
自分自身。
どんなに苦しいことばかりの毎日でも、
やがてどんでん返しがやってくる。
ひっくり返されたとき、
全ての謎が氷解し、
全ての過去を受け入れることができる。
今まで必死で生きてきたのは、
今この幸せを感じるためだったんだと、
認めることができる。
 
どんな失敗も過ちも、
いつか幸せになるための伏線。
だから、恐れずに綴ればいい。
自分だけの最高傑作を。

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