#ビデオゲーム
令和に購入できるイメージエポックタイトル(2024年版)
先日、ライターのカワチ氏主催のYouTubeチャンネル「カワチたちの夜」にて、ゲームメーカー「イメージエポック」について語る会に参加した。
イメージエポックは2005年に合資会社として設立し、翌年株式会社化。2000年代後半から2010年代中期にかけてさまざまなRPGを開発したが、2015年に破産した。
同社は2010年11月に行ったいわゆる「JRPG宣言」が語り草になっている。
「JRPG宣
遠くにドンドコ太鼓の響き、近づく囃子、祭りがきたよワッショイショイ。出し惜しみなしのお祭りアクション『御伽活劇 豆狸のバケル~オラクル祭太郎の祭難~』
『御伽活劇 豆狸のバケル~オラクル祭太郎の祭難~』は2023年11月30日にグッド・フィールからリリースされたNintendo Switch用アクションゲーム。
お祭による日本征服を企むオラクル祭太郎の手によって一年中お祭騒ぎになってしまった日本を舞台に、タヌキの主人公・バケルが日本全国を巡り、“悪祭退散”を目指す。登場するステージは47都道府県。一寸法師、金太郎、浦島太郎、桃太郎といった日本の
【ドリームキャスト25周年】人の世はいつの時代も世紀末 『July』
「1999年7の月 空から恐怖の大王が来るだろう。」
このフレーズを耳にしたことがある方も多いのではないか。
ミシェル・ノストラダムスの『予言集』にある詩の一節で、日本では俗に「ノストラダムスの大予言」と呼ばれている。
1990年代後半、日本は「世紀末ブーム」の真っ只中にあった。
もともと、「世紀末」という言葉には文字通りある世紀の終わりという意味しかない。しかしこの言葉が「世界の終末」といった
ボケとツッコミとプレイヤー『珍道中!!ポールの大冒険』
『珍道中!!ポールの大冒険』は2009年2月9日にセガからリリースされたWii(Wiiウェア)用のゲームソフト。価格は500Wiiポイント。
本作は1980年代ファミコンの2Dアクションゲーム、とりわけ『スーパーマリオブラザーズ』をパロディ化したようなゲームだ。
「悪の組織にさらわれたヒロインを救うために冒険者が世界を飛び回る」というバックストーリーはいかにも類型的で、プレイヤーは見かけオーソド
『なつもん!』と世界の終わりと諸行無常
『なつもん!』を遊んでいる。
『なつもん!20世紀の夏休み』はスパイク・チュンソフトからリリースされているNintendo Switch用のビデオゲームだ。
本作を遊んでいるとき、「あの世」を連想させられる景色に私は出会った。
あの世には行ったことがないが、ただ漠然とあの世というものがあるとしたら、きっとこうなのだろうというイメージを画面越しに感じた。そのことをひとに伝えたとき、「世界の終わり
「サターンでしか観られないエヴァ」それはエヴァの分水嶺か『新世紀エヴァンゲリオン2nd Impression』
『新世紀エヴァンゲリオン2nd Impression』は1997年にセガより発売されたセガサターン用アドベンチャーゲーム。
本作はTVアニメ『新世紀エヴァンゲリオン』を題材としたゲームで、アニメ動画を使用したゲームオリジナルのストーリーが展開される。
『新世紀エヴァンゲリオン 2nd Impression』とは
『2nd Impression』というタイトルが示す通り、本作の前身としてゲーム
【ご報告】ゲームライターとしての活動を始めました。
2023年4月末より「林與五右衛門(はやしよごえもん)」という名前でゲームライターとしての活動を開始しました。
現在はゲームメディア「Game*Spark」にて、ゲームに関連する記事を執筆しています。まだまだ執筆した記事は多くはありませんが、4月末から6月はじめまで、ここ1か月に担当した記事をまとめました。
2023年4月『龍が如く7外伝 名を消した男』生キャバ嬢オーディション合格者発表レポー
再訪『Ghostwire: Tokyo』
アクションアドベンチャーゲーム『Ghostwire: Tokyo』のアップデート「蜘蛛の糸」が4月12日に配信された。
今回のアップデートを機に、一度本編をクリアした『Ghostwire:Tokyo』を改めてプレイし、街を探索した。そして、このゲームは非日常となった街を題材としつつ、どこにでもある日常の痕跡を感じさせてくれるゲームということを再発見した。本作は東京という街の姿を大掴みに描いていて
『Ghostwire:Tokyo』人の消えた渋谷で
東京の市街を歩いていると、異様な光景に出会うことがある。
繁華街やビル群の一角、人々の労働や娯楽に溢れる街路の狭間に突然、鳥居や神社が現れる。周辺の景色や生活に溶け込まず、まるでそこだけ別の次元から切り取られてきたかのように存在する神社や鳥居は、どこか近寄りがたい雰囲気を持つ。私はこうした光景を目にするたび、その異様さに内心すくみながら、都会らしい光景だと感じている。
『Ghostwire:Tok
分類しがたい日本製RPG『エアーズアドベンチャー』
『エアーズアドベンチャー』は1996年12月20日、ゲームスタジオよりセガサターン用ソフトとしてリリースされたRPGだ。
本作は見下ろし型の視点、コマンド選択型の戦闘、中世ファンタジー的な世界設定といったオーソドックスな日本製RPG(JRPG)の文法を用いて制作されており、こういった文脈に慣れ親しんだプレイヤーならばさほど戸惑わずにプレイ可能なゲームだ。一方で本作はそうしたRPGの外縁にあるよう