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小さな県から見た世界

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日本で最も人口の少ない鳥取県に住みながら気づいた地方の暮らしや思い。日々つれづれに綴っています。
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#豊かな時間

民芸の器で食事する豊かな時間

民芸の器で食事する豊かな時間

正直、”民芸”というものについてあまりよく知らなかった。

柳宗悦らが始めた運動であるらしい、という曖昧な記憶しかなかったのだけれど、5年前に鳥取に移住してきてから、鳥取県が実は民芸と深い関わりを持つ土地であるということを知った。

柳らと同じ時代に活躍した鳥取県の民芸家の一人が、吉田璋也だ。

その吉田が生み出した有名な器の一つが、この”染分皿”と呼ばれる特徴的な器だ。

以前からこの器で食べた

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袋川の桜に癒される朝の時間

袋川の桜に癒される朝の時間

家の近所に袋川という川があり、そこの土手沿いに桜が植えられている。

以前に鳥取に赴任されていた医師が、この土地にお世話になった御礼にということで、数千本の桜を寄贈されたそうだ。

今あるこうした桜並木も、そうした先人の思いの上に見ることができるのだなぁと思うと感慨深い。

私は毎朝この土手沿いをジョギングしている。

距離にすると大体2キロくらいになるかと思うが、ちょうどよい距離感で、桜を見なが

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無理をしない暮らし

無理をしない暮らし

昨日は、鳥取県智頭町にある「森のうまごやプレーパーク」という所に家族で行ってきた。

ここでは、かつて行われていた、馬を使った農業が行われている。

トラクターを使わず、馬によって田畑を耕す。

田畑に生える雑草は馬の餌になり、馬の糞尿は飼料になる。

石油も化学肥料も農薬も使わない、いわゆる自然農法と呼ばれるスタイルによって作物が育てられている。

時間も手間もかかるが、結局は何に価値を置くのか

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いるだけで人と繋がれる気がする場所

いるだけで人と繋がれる気がする場所

昨日は、鳥取県智頭町のカフェぽすと で開催されていた”お季楽マルシェ”に行ってきた。

ここで開催されるミニライブに家内が出演するというので、私は娘の子守りで同行。

カフェポスト には以前にも行ったことがあるのだけれど、ここの空間の何だか暖かい雰囲気が気に入っていて、また行きたいなぁと思っていた。

何より楽しみにしていたのはランチ。

全て智頭町内で採れたもので作られているのだそうで、それぞれ

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