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頭から溢れたことば。

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記事一覧

もや。

「生まれてきたくなかった。」 「どうやって生きていったらいいかわからない。」 「こんなに辛いなら生きていたくない。」 精神科で看護師をしていると、 毎日こんな言葉…

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1か月前
1

生きてあげてる。

「死にたい人間が生きてあげているから、感謝してほしい。」 先日、彼女が私に向けて発した言葉。 確かにそうだなと思いつつダメージをくらう。 どれだけ本気だったかは分…

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9か月前
1

何者でもない。

結局、自分は何者でもない。 最近はこんなことを考えるようになりました。 というか、今までの自分が思い上がりすぎていたのです。 看護師3年目が終わろうとしていて、 …

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1年前
4

感じるしかない感情。

あるナースの本に、 「人には感じるしかない感情があります」 って書いてました。 やり過ごすしかない時がある。 いい言葉だなぁと。 辛かったりむかついたり、 たまに…

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1年前
2

陰性感情。

「あなたも忙しいのにごめんね〜」 と、言いながらよくナースコールをならずおばあちゃんがいました。 私は「いいですよ〜」とは言いながらも、忙しくありたくない自分は…

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1年前
2

看護とは。

時が過ぎるのが早く、 もう働き始めて3年目。 来年度には、新たな領域で働こうと決めています。 新たなステージに行く前に、 今年度中に、いったん自分の看護観を言語化し…

razeco
2年前
2

その人を。

「その人が自分を感じるられるように接する」 患者さんではなく、 〇〇さんとして、その人に反応する。 相手と私の間の空気をただ楽しむ。 これって、 相手からも「私」…

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2年前
1

のこす。

日記を書き始めて4年目 写真日記を作り始めて3年目 他にも筋トレ記録、体重記録、家計簿などなど。 気づけば日々何かを記録してる気がします。 久しぶりに家族で出かけて…

razeco
2年前
2

100年カレンダー。

去年のとある日、友達から本が一冊届きました。 100年カレンダー。 自分が100歳まで生きるとして、何歳でどうなっていたいか考える。そこから逆算して今の自分がすべきこ…

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2年前
1

伴走。

人として最低限の生活を営む行動以外に、何かを続けることってなかなか難しい。 継続できていれば意志が強い、できなければ意志が弱いなんてよく言われるけど、人間の「意…

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2年前
1

空気。

26年生きてきて、自分が好む人がまとう空気があることに気づきます。 初対面でも、眼差しや言葉、声とか雰囲気で自分と波長の合う空気をまとってる人はすぐにわかる気がす…

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2年前
1

その人に入り込む。

看護の有名な理論家ヘンダーソンの言葉に 「皮膚の内側に入り込む」っていう言葉があります。 目の前の人に何が見えているのか。 何がほしいのか。なにをしてほしいのか。…

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2年前
1

家族。

「かぞく」って何だろう、 って最近実家に帰るたびに考えさせられます。 赤の他人同士が結婚という契約を結んで生まれたもの。 自分が生まれてから最初に出会うおとなたち…

razeco
2年前
3

道具。

「患者さんを自己実現の道具するな。」 学生の頃ハッとした言葉。 たまにふと頭に舞い降りる言葉です。 また降りてきました。 なんで看護をしたいのか。大学4年のころ、 …

razeco
2年前
3

生きる意味。

「トイレに行けなくなったら生きてる意味がないんです。」 病気の進行で動く時とっても辛そうにしてた方。 少しでも楽になってほしくて、 「辛かったらベッド上で用を足…

razeco
2年前
3

2022。

明けちゃいました。 大晦日元旦は働く気満々だったけど、休みになってしまったので、ダーツでエイってした感じで、謎に能登半島で年越し。我ながら何やってんだって終始ツ…

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2年前
2
もや。

もや。

「生まれてきたくなかった。」
「どうやって生きていったらいいかわからない。」
「こんなに辛いなら生きていたくない。」

精神科で看護師をしていると、
毎日こんな言葉を聞きます。

「死ぬほど辛いんですね」
と小声で言ってはみるものの、
「あなたにわかるはずがない」と言われることがある。

返す言葉がない。

私は今まで、生まれてきたことを恨むほどの苦しみを味わったことがなような気がします。
もしか

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生きてあげてる。

生きてあげてる。

「死にたい人間が生きてあげているから、感謝してほしい。」

先日、彼女が私に向けて発した言葉。
確かにそうだなと思いつつダメージをくらう。
どれだけ本気だったかは分からないし、
こう言われたからといって、
関わることをやめようとは思わない。
だけど、
考えれば考えるほど侵襲的な言葉だなと感じている。
私は、彼女が「生きる」ことに携わっている。

先輩に話したら、
「それは思い通りにならない彼女の無

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何者でもない。

何者でもない。

結局、自分は何者でもない。

最近はこんなことを考えるようになりました。
というか、今までの自分が思い上がりすぎていたのです。

看護師3年目が終わろうとしていて、
これまで自分がnoteに残してきた言葉を振り返ってみましたが、過去の自分は偉いかもしれない。
純粋に素直に看護に向き合った結果生まれた言葉がたくさんありました。

働き始めてから、今が一番、心が空っぽな気がしています。なぜ自分がそのよ

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感じるしかない感情。

感じるしかない感情。

あるナースの本に、

「人には感じるしかない感情があります」

って書いてました。
やり過ごすしかない時がある。
いい言葉だなぁと。

辛かったりむかついたり、
たまに過去のことふと思い出して
はずかし、、って、むきゃーとなったりすることってありますよね。そんな時はただぼーっとやり過ごしたら、いつもの平穏な感情が戻ってくるような気がします。

患者さんからも
どうにも自分の思い通りに体が動かなかっ

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陰性感情。

陰性感情。

「あなたも忙しいのにごめんね〜」

と、言いながらよくナースコールをならずおばあちゃんがいました。
私は「いいですよ〜」とは言いながらも、忙しくありたくない自分はそのおばあちゃんに対して負の感情を抱くときがありました。

私のこの負の感情は名前をつけると、「陰性感情」と言うものです。

ナースコールがなってすぐに駆けつけて、
1人に向き合ってたら次から次に他の人からのナースコール。誰が悪いわけでも

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看護とは。

看護とは。

時が過ぎるのが早く、
もう働き始めて3年目。
来年度には、新たな領域で働こうと決めています。

新たなステージに行く前に、
今年度中に、いったん自分の看護観を言語化しようと
最近は論文を読みあさっています。
自分は看護師として何をしたいのか、納得のいく言葉にすることが難しい。

今は急性期の現場で働いているけど、
最低限こなすタスクに追われて、
そこに心が取られてしまうことに
思考が阻害されてしま

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その人を。

その人を。

「その人が自分を感じるられるように接する」
患者さんではなく、
〇〇さんとして、その人に反応する。

相手と私の間の空気をただ楽しむ。

これって、
相手からも「私」を認識してもらえることを
密かに喜んでるんですね。
利己的な意識からきてるんだな。

役割や立場というフィルターを通さずに
私を認識してほしい。
そんな願望を抱きながら
生きてきた自分がいるなと。
願望の裏返しで、
ちょっとこの思想に

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のこす。

のこす。

日記を書き始めて4年目
写真日記を作り始めて3年目
他にも筋トレ記録、体重記録、家計簿などなど。

気づけば日々何かを記録してる気がします。

久しぶりに家族で出かけて
話してたけど、盛り上がるのはいつも思い出。
あの時はあんなことしてたよね、
あなたはどんな子だった、
お父さんお母さんはどうだった。

その時はなんでもないことが
振り返るとなぜかすごく面白くて涙出るほど笑ってる。
なんかいいな、

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100年カレンダー。

100年カレンダー。

去年のとある日、友達から本が一冊届きました。
100年カレンダー。

自分が100歳まで生きるとして、何歳でどうなっていたいか考える。そこから逆算して今の自分がすべきこと決よう、ということが趣旨の本です。

まずは、自分が生まれてから今までを一年一年コツコツ振り返って自分の構成要素を知ることから。

これが5ヶ月ぐらい前から地道にやってて、なかなか手間がかかるのだけど、豊かな作業。

私が生まれた

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伴走。

伴走。

人として最低限の生活を営む行動以外に、何かを続けることってなかなか難しい。

継続できていれば意志が強い、できなければ意志が弱いなんてよく言われるけど、人間の「意思」ほど脆弱で揺らぎやすいものは無いと思う。

日常のイベントに影響されることはさることながら、晴れ、雨、寒い、暑いといった天気にさえ影響を受けるのだから、意思というものはそもそも豆腐レベルで壊れやすいのは必然だと思ってます。

だから、

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空気。

空気。

26年生きてきて、自分が好む人がまとう空気があることに気づきます。

初対面でも、眼差しや言葉、声とか雰囲気で自分と波長の合う空気をまとってる人はすぐにわかる気がする。

特に何かをしなくても、ちょっとした関わりで
「ほわ〜」とあたたかい空気が流れる瞬間がある。

この瞬間がなんとも好きで、すごく満たされます。

私は誰であっても、目の前の人の立場を気にせずに関わってしまうところがる。良くも悪くも

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その人に入り込む。

その人に入り込む。

看護の有名な理論家ヘンダーソンの言葉に
「皮膚の内側に入り込む」っていう言葉があります。

目の前の人に何が見えているのか。
何がほしいのか。なにをしてほしいのか。
その人に見えている世界が見たい。知りたい。
学生のころからこの言葉に納得したり、反発したりしています。

せん妄とか認知症でコミュニケーションがうまくいかなかったとき、
「辻褄の合わない発言あり」とか簡単にカルテに書いてしまうけど、

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家族。

家族。

「かぞく」って何だろう、
って最近実家に帰るたびに考えさせられます。

赤の他人同士が結婚という契約を結んで生まれたもの。
自分が生まれてから最初に出会うおとなたち。
周りにいることが当たり前の人たち。

離れて暮らすようになって6年目。
家族の見え方が変わってきたような気がします。

最近は実家に帰るたびに、今まで感じてきたことのないような感情が芽生えるし、見えなかったことが見えてくる。
うちの

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道具。

道具。

「患者さんを自己実現の道具するな。」

学生の頃ハッとした言葉。
たまにふと頭に舞い降りる言葉です。
また降りてきました。

なんで看護をしたいのか。大学4年のころ、
よーく考えさせられたことがあります。
人が好きで、その人のために何かしたい。
純粋にそう思う気持ちの延長かと思ってたけど、もしかしたら違う部分もあるのかな。
そう気づかせてくれた言葉でした。

看護したい気持ちって、「自分を満たした

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生きる意味。

生きる意味。

「トイレに行けなくなったら生きてる意味がないんです。」

病気の進行で動く時とっても辛そうにしてた方。
少しでも楽になってほしくて、

「辛かったらベッド上で用を足すこともお手伝いしますよ」って声かけたら、

「トイレに行けなくなったら生きてる意味がないんです」って。

辛そうな歩行を見守りながらトイレに連れて行くしかありませんでした。

生きる意味、、、、。
沈黙を大事にする以外に何をしたら良い

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2022。

2022。

明けちゃいました。

大晦日元旦は働く気満々だったけど、休みになってしまったので、ダーツでエイってした感じで、謎に能登半島で年越し。我ながら何やってんだって終始ツボでした。

何を思ったのか、日本海を拝もうと日本海沿岸に立つ旅館に贅沢に一泊。「大雪に注意してください」というニュースを無視して気づいたら雪の中に立ってました。にしても雪すごい。日本海は荒れに荒れてて、「日本海の荒波を〜」って言う例えが

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