その人に入り込む。
看護の有名な理論家ヘンダーソンの言葉に
「皮膚の内側に入り込む」っていう言葉があります。
目の前の人に何が見えているのか。
何がほしいのか。なにをしてほしいのか。
その人に見えている世界が見たい。知りたい。
学生のころからこの言葉に納得したり、反発したりしています。
せん妄とか認知症でコミュニケーションがうまくいかなかったとき、
「辻褄の合わない発言あり」とか簡単にカルテに書いてしまうけど、
誰にとっての辻褄なんだろう。
なんてことを、とある看護師さんのお話を聞いて思いました。
その人に見えている世界では辻褄は合っているんだろうな。
日時や場所が分からなくなった患者さんに対して
正しい情報を提供して、修正したりする。
修正が必要な場合ももちろんあるけど、
その人にとっての正しい情報、
してほしいことはなんだろうか。
相手に見えている世界を想像する。
皮膚の内側に入り込む。
この意識、最近抜けていたかもしれない。
思い出した日でした。
あなたの世界を大事にしたい。
どうしたら大事にできる?
同時に、自分に見えている世界も客観的に知りたい今日この頃です。
2021/1/24
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?