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コンサルへの転職における面接のポイント_採用側の視点

みなさんこんにちは。
最近学生時代の友人や、事業会社時代の友人など様々な友人からコンサルへの転職について相談されています。
コンサルってどんなことをしているのというのは別の機会に書こうと思うのですが、今日は採用側からの視点で少し共有したいと思います。
私は事業会社でもそうですが、総合ファーム・戦略ファームでも採用面接の面接官を務めていますので、その際どのようなことを見ているのかということをお伝えしたいと思います。
(コンサルでは中途採用を担当することが多いので中途採用をベースにご説明します。)


コンサルの面接

コンサルファームの面接では、主にケース面接(面接官からお題、例えばスターバックスの一日の売り上げってどれくらい?どうすれば売り上げを向上できる?というものに回答)と通常の面接の2つに分けられます。
ケース面接についてはケース面接問題集などが出ていますので、そちらを見ていただければと思います。
(ご参考までにコンサル転職時によく使われている本をはっておきます。)
通常の面接については他企業と大きく変わることはないのですが、志望動機、自身の経験・強み、前職での経験と成果というようなことについて対話をし、その中でぜひ入っていただきたいかを見極めていく形になります。

面接官が面接で見ている3つの観点

ポイントとしては大きく3つの観点で見ています。
1つ目は責任感やオーナーシップをもって最後までやりきることができるか、2つ目は社内外共に人を巻き込んでいくコミュニケーション能力があるか、3つ目はロジカルに物事を考えることができるかという点です。

①責任感やオーナーシップをもって最後までやりきることができるか

コンサルタントはクライアントに提供価値を提案したうえで報酬を決め、プロジェクトを開始します。
つまり、プロジェクト開始時点ではもの・サービスはない状態でそれを期間内に成果として出すことが求められます。
通常の製品を販売するような営業であれば、自社の製品がすでにあって、それをいくらで販売するということかと思うのですが、物がない状態で想定している成果分の金額を受注するということが大きく違う点です。
そのため、期間内に成果を出すことが非常に重要で、それを自分事として自ら動いていくことができるかということを見ています。
また期限内に成果を出すことが求められるのでタイミングによっては遅くまで働くこともあり、一般的にハードワークといわれていますので、成長意欲や困難に立ち向かってやり遂げる意思があるかを見ています。
(ハードに働くことがいつも良いわけではないのでそちらについては下記をご参考ください)

②社内外共に人を巻き込んでいくコミュニケーション能力があるか

コンサルタントの業務はプロジェクト毎に適性のあるメンバーを組みますので、社内でもはじめましての人と仕事をするケースが良くあります。
そのため、そのような環境でもきちんと自分の意見を言ったり相手の意見を聞いて、それをまとめ上げていくことが必要です。
更にはクライアントは現場の方から社長・役員まで幅広い方とコミュニケーションをします。
それぞれが見ている視座の高さや見ているポイントも違いますし、率直に意見を言ったほうが良い時もあれば部署ごとの関係性を見て柔らかく伝えた時が良いようなときもあります。
このように社内外問わず様々な視座・目線の人と仕事をしていくのでそういう人たちとうまくコミュニケーションを図っていくことができるのかという点を見ています。
(下記でコミュニケーションのことについて記事がありますので詳細はこちらをご参照ください。)

③ロジカルに物事を考えることができるか

コンサルタントの仕事はクライアントに成果を出すことです。
成果の出し方はテーマによりけりですが、新規事業の戦略立案であればなぜその事業を立ち上げるのか、いつまでに立ち上げるのか、誰が行うのか、それによる費用対効果はどの程度かなど様々なことをクライアントに納得していただくことが必要です。
もちろんすべてがロジカルに整理できることばかりではないですが、クライアントが納得できるか、また社外のステークホルダーに納得してもらえるかというような点も重要です。
そのためには、確かにそうだよねと思ってもらえるようにロジカルに筋が通っているか、確からしいかということがポイントになりますので、ロジカルに構造的に整理できるか、それを納得感のあるストーリーでプレゼンできるかということを見ています。

面接でアピールするポイント

面接官が見ている3つの観点についてご説明しました。
こう見るとすごく優秀な人しか無理ではないのか、すごい経験がある人しか無理ではないのかと思ってしましますがそんなことはありません。
確かにコンサルタントの中にはものすごく優秀な人はいますが、全員がそうではないですし、全員が同じような人でも困ります。
実際どのようなことを面接官に伝えればよいのかですが、3つのポイントがあります。
1つ目は、自信をもって話すということ、2つ目は、面接官の質問に対して適切に且つスピーディに返答をすること、やりたいこと、熱意があることを伝えることです。

①自信をもって話す

これまで皆さんが経験したことは様々あるかと思いますが、まずは自分の経験に自信を持ち、それを自信をもって話すことがポイントです。
コンサルタントはクライアントに成果を出すことが仕事なので自分の考えに自信がない人をクライアントは信用することができません。
ですので、自分が過去に行った経験は何か、その時にやったことは何かを自信をもって伝えることができる人であれば、ポジティブに映ります。

②面接官の質問に対して適切に且つスピーディに返答をする

コンサルタントはクライアントと討議を繰り返し、成果を出していきますし、社内メンバーでも討議を繰り返し行っています。
その中で今何について議論を深めたいのかということがずれると、議論が非効率になります。
ですので聞かれたことに正しく答える、それもスピーディにできることが必要です。
そのためには準備が必要です。
もちろん自頭が良いや、経験値がありスピーディに返答できる人はいますが、準備をきちんとすることでクリアすることができます。
例えば自身が前職で実施したことは何か、どんな成果を出したか、その成果を出すためのポイントは何だったかということをきちんと整理しておきましょう。
そのうえであなただからできたポイントなどがあるとさらに良いです。

③やりたいこと、熱意があることを伝える

コンサルタントは一般的にハードワークといわれていますので、体調を壊してしまったり、苦しくて途中でプロジェクトを放り出してしまう人も一定数います。
そうなるとクライアントへメンバー変更のご説明をしないといけなかったり、ほかのメンバーがキャッチアップして穴埋めをしないといけなかったりと非常に大変なことが起きます。
そういった点を踏まえて、愚直にやりきることができるかを見ていますが、そのためにはコンサルタントで成長したい、こんな成果を出したいという熱意が必要です。
これは実際にやりたいこと、実現したいことを伝えるというのももちろんですが、話しているとすぐに分かります。
自身もって話すことやスピーディな返答もこれに影響しますし、たくさん質問をすることで意欲があることも伝わります。

まとめ

いかがだったでしょうか。
細かいポイントやその人の特性に合わせて実際に準備することやより力を入れるポイントはもちろん変わるのですが、共通したポイントについては大きくは上記に述べたとおりになります。
もしもコンサルティングファームへ転職したいなという方、そういった友人がいる場合にはご共有していただければと思います。
少しでも疑問が晴れていればうれしいです。

それではまた。

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