#演劇
動物が月の明かりで菓子パンに
現代川柳と400字雑文 その68
満月は人の心を狂わせる。なるほど魅力的な考えだ。おそらく、あの妖しげな光につい魅了されてしまうのだ、的な意味合いもあるだろう。漱石の名を引き合いに出すまでもなく、月はロマンの源泉である。大学の後輩に、月を見ながらワインをひとびん空けるのを趣味としていた者がいた。ワインを飲みながら小説を書くこともあったらしいが読んだことはない。かつて同じ劇団で演劇を作っていた
山頭火ドリンクバーで立ちすくむ
現代川柳と400字雑文 その67
年の瀬だ。ちょうど1年前のいまごろは、『Audi-torium』という名の演劇イベントに出演する準備を重ねていた。15分ほどの小品で、コントと呼ぶにはいささか素朴すぎる内容だった。ざっくり言うと種田山頭火の自由律俳句をもとにあれこれ考えるようなネタ。それで生活の中にあふれる自由律っぽいフレーズを探していたのだが………いや、先にそのフレーズが目に留まり、自由律