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山頭火ドリンクバーで立ちすくむ

 現代川柳と400字雑文 その67

 年の瀬だ。ちょうど1年前のいまごろは、『Audi-torium』という名の演劇イベントに出演する準備を重ねていた。15分ほどの小品で、コントと呼ぶにはいささか素朴すぎる内容だった。ざっくり言うと種田山頭火の自由律俳句をもとにあれこれ考えるようなネタ。それで生活の中にあふれる自由律っぽいフレーズを探していたのだが………いや、先にそのフレーズが目に留まり、自由律っぽいな〜と思ったんだっけ? なにせ1年前のことだ。かなり忘れてしまった。ともかく、まだ現代川柳という文芸の存在すら知らなかったころの話だが、こうして振り返ると、短詩型への興味はすでに芽生えていたのかもしれない。では最後に、嘘にこそなりますが、一句引いて終わります。
《こちら側のどこからでも切れます/種田山頭火》

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