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音楽の魅力

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邦楽評論 さよならポニーテール

邦楽評論 さよならポニーテール

「さよならは、きっと言えないよ」

みなさんは、「さよなら」という言葉の語源をご存知でしょうか?
「さよなら」は、江戸時代に使われた「左様ならば(さようならば)」という言葉の短縮系。「そういう事でしたら、それならまた今度」、という言葉が略されて「さよなら」となった訳です。

つまり。

「さよなら」と私たちが言う度に、「またね」と言っているのです。

僕は、「さよならポニーテール」ほど「さよな

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aikoの「ストロー」が素晴らしいという話をしたい

ということで、プレゼンを始めたいと思う。

皆さんご存知、恋愛ソングを歌い続けて20年のaiko。高校生の時からファンで、新曲は毎回聞いていた。ここのところなんだかぴんとこなくて、聞き流すことが多かった中、今回の曲はめちゃくちゃ心にズコンときた。無限リピートが止まらない。天才かと。これぞaiko様。2018年最高の恋愛ソング認定決定。

前作「予告」から約5ヵ月ぶりとなる、2018年5月2日リリー

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運命

運命

Mステ、SONGS、CDTV、、、、
ジリジリ忍び寄る湿った夏。
私がaikoと出会ったのは桜の時だった。
何年かぶりにaikobonという所謂アーティストブックを引っ張り出してページを開くと、若いaikoのデジカメファッションページがパラッと外れて抜け落ちた。
ファーストシングルからのライナーノーツを読みながらしみじみ思う。ずっと私の生活にはaikoがいた。つまらない日々もツラい日も、もちろん楽

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月明かりふんわりおちてくる夜は

きのうは中秋の名月というやつだったのだった。どおりで月がまるく大きかったわけだ。わたしは夜出歩くときしょっちゅう上を向くくせがあるが、それには星とか月とかを見たいという気持ちと、顎の線をのばして少しでも二重顎の危険から逃れたいというふたつの意味がある。

ところで、わたしのiPodには月に関する曲を集めた、「月」というプレイリストが存在する。曲目は次のとおり。

月光/KinKi Kids
I・Z

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邦楽評論 椎名林檎

邦楽評論 椎名林檎

本当にしょうもないことなんですが、俺はこういう歌詞の曲がとても好きです。

後ろから「早く行け」と急かされながら前に踏み出してる前の人が「押すな」と言わんばかり振り向きざまこっちを睨んでる

【高橋優『陽はまた登る』より抜粋】

満員電車の中の出来事のような、それでいて都会のどこででも起こりうるような情景。
都会の喧騒に疲れた者も多いのではないでしょうか。

そんな都会の喧騒を、都会の

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ピザ屋の彼氏になってみたい(『丸の内サディスティック』論考)

ピザ屋の彼氏になってみたい(『丸の内サディスティック』論考)

椎名林檎がデビュー20周年を迎えました。

4年ぶりのアリーナツアーの決定、豪華アーティストによるトリビュートアルバム『アダムとイヴの林檎』のリリース、AppleMusic/Spotifyなど各種定額音楽配信サービスでの全曲解禁など、ホットなトピックが続いています。

サブスクリプション解禁によって、改めて旧譜を聴いた方も多いようです。

私のTwitterタイムライン上でも

・『無罪モラト

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音楽が空間を彩る

音楽が空間を彩る

ジャズが流れてる喫茶店に寄り道。
アイス豆乳ミルクコーヒーは、はじめてオーダーしてみました。

きりりと冷たくて、カップもいい感じ。
あまくて、しあわせ。

雑誌も置いてあって。
『CASA BRUTUS』のカフェ特集。
全国の色々なカフェが載ってて、地元のカフェの記事も見つけました。

家でもカフェごっこしてみたい。
座る場所を少しいつもと変えて、音楽を流して、おいしい飲み物を用意して。
それ

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