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映画みたいな恋がしたい。
わたしはいつものショッピングモールの喫茶店でコーヒーを飲みながら
本を読んでいる
会社帰りに時々立ち寄ってゆっくりするのがわたしの贅沢だ
いつも30分くらい過ごして帰る
その日はそんなに客は混んでなく、私の他に5人くらいの客がいた
わたしはいつもの席でいつものように文庫を読みながらコーヒーを飲んでいた
しばらくするとコーヒーを飲み終わって会計に向かう男がわたしの席の横を通り過ぎた
わたしの席の横を
ポリティカルアイロニー
「だからさあ、政治に興味ないなんて無責任なんだよ!子供の未来を考えたらあなたが入れた1票が未来を決めるんだよ!そんなことだから今の間違った政治は投票した国民のせいだなんて言われるのよ!」
僕はさっきから居酒屋で隣合わせたメガネ女子に政治に興味がないことを責められている
たまたま隣の席に居合わせた僕らは最初は趣味の話で盛り上がっていたが、今回の選挙にはあまり興味がないとポロっとしゃべっただけで無
K嬢のささやかな希望
あたしさあ こう見えて家が金持ちでね。なんでも買ってもらえたの。言えば何でもね。だから不自由したことなかったわ。
でもお父さんはいつもいなかったの。海外に行ってるとかで。
でも、嘘だったの。
女のところに行ってたの。それがわかったのが小学生の時かなあ。お母さんと弟と家を出たわ。それからはひどい暮らしよ。
今日食べるものもなかったわ。夜はさっさと寝たわ。腹が減るから。
そんな私にも子供がで
ランドリーランドリー
僕が彼女に会ったのはコインランドリーだった。
僕は東京でしがないバンドマンをしているが、アパートには洗濯機がないのでよく近所のコインランドリーに行った。夜の9時頃行くのだがあまり利用している人はいなかった。でも誰かが利用しているであろう洗濯機がいつも音を立てて動いていた。
その日も僕はいつもの洗濯機に洗濯ものを入れ、40分近くの本屋で時間を潰してからコインランドリーに戻ってきた。
洗濯ものを