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Simple and clean
歳をとるごとに頑固でかたくなになる人と、より柔和で穏やかになっていく人。人間には2種類のタイプがいるように思う。
僕自身はできれば後者でありたいと心掛けてはいるのだが、他人(ひと)の目から見たらどのように映っているのだろう。
こだわりを捨てるというか、価値観を変える必要はないが、自らの古い思考にしがみつく思いが頑固さを生むのだと思う。
〜してはいけない、〜するべき、〜だっただろうに、等々・・
STUDY TO BE QUIET
今年もシュレーゲルアオガエルが鳴き始めた。
気温は10度にも満たないのに、敏感に春を感じとる生き物たちに敬服する。
1月の少し暖かい日に、もしかしてと水辺に足を運んでみたが、水面を騒がせる木片(プラグ)に興味を示す魚はいなかった。
魚の気配は無かったが、浅い岸際にはたくさんのオタマジャクシがいた。しばらく眺めていたが、さながら日向ぼっこをしている黒い子猫のように、無邪気で愛らしい。穏やかなるこ
All about quiet funk (#12)
僕とスロー&ステディー
Slow and steady … 直訳するとゆっくりと、とどまってという意味になる。僕のバス釣りのベースは、この言葉に集約されているといっていいと思う。その考え方は、もちろん僕の考え出したものではなく、バス釣りを始めた当時のトップウォーターに関する本から仕入れたものである。
ニジマスやナマズのルアーフィッシングの延長線で始めたバス釣りが、大きく転換したのはトップウォー
All about quiet funk (#11)
トップウォーターのバス釣り。この釣りを始めて40年近くになる。
元来、飽き性であるはずの自分がこれほど長い間、飽きずに続けてきたのはなぜだろうと考えてみた。
キャスティングしてアクションを加える。バスが水面を割ってストライクする。そのすべてが目で見える。エキサイティングな釣りであることは事実だ。
トップウォーターでは色々な魚を釣ってきたが、バスのトップウォーター釣りに惹かれ続けた。釣るという
All about quiet funk (#10)
開高健に学ぶ。
20代後半だろうか開高健を知ったのは。『オーパ!』や『フィッシュ・オン』などの釣りモノの写真本でその存在を知ったのが最初だと思う。
当時はTVのドキュメンタリーというか、釣り紀行のような番組にも開高さんは度々出演していて何度か観たのを覚えている。たしか提供はサントリーで、チャーマス北村さんとかも一緒に出ていたように思う。
そんな流れで、VHSビデオの『河は眠らない』を買い求め
All about quiet funk (#9)
「パーツと機能の進化論」 羽根 について
セミのプラグが作りたくて、羽根のついたプラグで真っ先に思いついたのが、ヘドンのクレイジークローラー。
動きのイメージはジッターバグに近かったので、1993年当時のデカダンスのプロトタイプは固定式の羽根を装着していたが、キャスティングに難があり、試行錯誤の末、古いクレイジークローラーのウイングシステムを採用した。
シンプル且つ機能的で実によくできた機能
All about quiet funk (#8)
マイルス・デイヴィス と デイル・ベルジー の相似性についての考察。
ジャズが好きだ。かれこれ30年近く聴き続けてきたが、誰かに『この曲は誰の何て言う曲?』なんて聞かれても大抵は答えられないテイタラクである。その昔、元ミュージシャンの人に『ジャズピアノが好きなんです』と告白した際に、『トリオですか?カルテットですか?』と訊かれて答えられなかったことを思いだす。そんなの意識したことも無かった。ただ
All about quiet funk (#7)
徒然なるままに思いつくことを書き記そうと始めたエッセイ#7
その事に意味があるのか無いのかは、僕自身にも分かりかねるが、意味が無くても構わない。ひとつあるとすれば備忘録ということになるのだろう。
50も半ばを超え、同期の友人達と久しぶりに会うと『体力が無くなった』だの『若い頃のように体が動かない』などと皆、口々に語ることが多いのだけれど、僕自身はあまり感じること(体力について)が少ない。
四
All about quiet funk (#6)
懐古主義ではないつもりだが、古いものが好きである。
クラシックやビンテージというには微妙かもしれないが、1960年代のモノに惹かれる傾向がある。奇しくも自分が生まれ育った年代でもある。幼少期の記憶に関係しているのかもしれない。
しかし、思春期や青年期を過ごした70〜80年代のものにはあまり興味がないことが多い。車、洋服、音楽、インテリア、釣具、サーフボードに至るまで(実際に作られた時代に関わら