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男の子にも女の子にもなれなかった頃の話
低身長、童顔、黒髪。
幼い見た目がずっとコンプレックスだ。
26歳という、いい大人な歳になった今でも「大人っぽくなりたいなあ」と思っている。けれど、かつてはこの感覚にかなり苦しんだ。
私は「男の子になりたい女の子」だった。
小さい頃から、私は母の着せ替え人形だった。母がかわいいと思う服だけしか持たされず、買い物に行っても全て母が選んでいた。(当時、自分で好きな服が買えるほどのお金
食べるのが苦手だった頃の話
小さい頃、特に肉を食べた日には必ず決まって同じ夢をみていた。
小さい頃、私は「食べる」という行為自体が苦手だった。
動物も植物も自然に存在しているうちはあんなに愛らしいのに、それを管理し、殺し、そして食べるということが、ひどく恐ろしくておぞましいことのように思えて仕方なかった。
特にそれを強く感じるようになったのは、小学生で行った養鶏場見学で屠殺のことを初めて知ってからだ。
食べるために育て殺