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3度目の沖縄滞在は、梅雨のウチナータイム

プリちゃん | 『どんな毎日も、宝物になる日記』


5/23-6/7の日記。たくさんの人に支えられて九州一周できた私は、山の上にある鹿児島空港から那覇空港へ飛び立った。九州は2022年になって初めて訪れたけれど、沖縄は３度目となる。中学校の修学旅行、コロナ前に従姉妹の結婚式のお祝いで駆けつけたとき、そして今回。だから、沖縄のことをそこまで深く覚えていなくて、つい最近まで北谷(ちゃたん)のことを「きたや」と言っていたくらいだった。久しぶりの沖縄初日は大雨。後で知ったことなのだけど、どうやら沖縄は今の時期から梅雨が始まっているらしい。この３月までずっと東京生活だったものだから、そりゃ感覚がズレるズレる。。。！

今回の滞在は２weekと長め。この期間に設定したのは幾つか理由があって、一つ目は「滞在創作+アートで笑顔と幸せを全国に届ける #虹色スマイル の達成」、二つ目は「メタバース(=バーチャル空間)での個展開催」、そして次の旅路に向けた休息。5/1~5/22まで、九州一周していたので、これを機にゆっくり時間を過ごそうと思ったのだ。





成長した姿で、国際通りへ戻ってきた。


滞在先のホテルは、那覇最大の繁華街である「国際通り」の近く。従姉妹の結婚式のときは、国際通りに訪れることがなかったので、中学修学旅行ぶりだった。「あの広場で、集まって写真を撮ったっけ」「確か、紅芋タルトをお土産に買ったっけ」と、変わらない国際通りの景色に懐かしさを感じつつ、当時の苦い記憶がみるみると蘇ってきた。約15年前の私は、人生で初めてと言っていいほど深い闇に覆われていた。クラスの中でも、部活動の中でも。いじめのターゲットにされてしまって、助けてくれる人もいなくて。はじめは、無視といった易しいものだったのに、靴や教科書がなくなる、机に落書き、モノをぶつけられるといったように、エスカレート。誰を信じていいのか、全くわからない。この辛さをどこに吐けばいいのかわからない。そんな心苦しい状態だった。人生で初めて生きづらさを感じた。結局、このいじめは卒業するまで長引き、なんとも言えない気持ちで高校へ進んだ。

あれから15年が経ち、今では「かなり辛い過去もあった」と思う程度になった。悩むことは今もいっぱいあるけれど、学生時代よりも充実した毎日を過ごすことができている。それに、本当に素敵な大人にも沢山出会うことができて、人間関係がガラッと変わったことが一番大きい。本当に感謝。「今日まで生きててよかった」って思う。



メタバース個展に向けて、滞在先ホテルで缶詰


メタバースとは、バーチャル空間のこと。詳しくは別の日記にも書いているので、是非読んでみてほしい。


5/30~6/5の期間で、このメタバースを使ったオンライン個展を開催することに決めた。九州一周で出来た新作たちを、じっくり鑑賞してもらえたり、九州の風土を少しでも追体験してもらえたらいいなと思って。私はUnityというゲームエンジンを使って、メタバース空間ごとクリエイトしている。「自分が思い描く空間を創りたい！」「前回のメタバース個展とは違う空間を届けたい！」となると、それなりに時間が必要で。。梅雨の沖縄ということもあって、人と会う予定や遠出するとき以外はずっとホテルでオンラインの個展準備をしていたのだった。作業中にフラッとお日様の光が射したときは、思わず外にでたくらい嬉しかったなぁ。



本土復帰50周年の沖縄。平和の思いを巡らせる。


大学卒業以来ずっと会っていなかった友人・あやねと、那覇で再会。ありがたいことに、車で平和記念公園と北谷周辺をアテンドしてくれた。今年2022年は、本土復帰50周年という沖縄の方にとっては意義深い年。というのも、沖縄がアメリカから日本になった日・沖縄県になった日だから。平和記念公園は中学修学旅行ぶりに訪れたのだけど、今も続いてるウクライナ・ロシアの件もあるので、より一層平和について考える機会となった。争いは悲しみしか生まれない。公園にある平和の礎には、過去の沖縄戦で亡くなられた国内外の20万人余りの銘碑が。2022年になっても世界で繰り返される悲劇。「どうして争いは収まらないのか？」と、歯がゆい気持ちになる。一人の力は微力かもしれないけれど、私は平和についてアートで表現・発信していきたいな。



平和記念公園に訪れた後は、北谷方面へ。はじめて訪れたアメリカンビレッジが、日本にいるとは思えない場所で！ USJやディズニーのようなテーマパークのように感じたくらい、とっても魅力的なスポットだった。特に印象的だったのは、行き交う人たちが国際色豊かであったこと。過去の悲劇はあったものの、今こうして世界の人々が手に取り合いながら一つの場所を盛り上げていて。平和記念公園に訪れた直後だったのものだから、その様子が"平和の一つの形"にさえ感じた。ここだけに限らず、日本の至る場所がこのような状態になるといいよね。




悪天候に負けない、海の透明度に感動。。！


この沖縄滞在中は、雨季真っ只中。晴れの日は、ごく稀にあるかないか。それでも数年ぶりに沖縄へやって来たのだから、海に行かない手はないよね。私は空を見上げることが多いのだけど、風が強いせいもあって？ 雲の進むスピードが明らかに速かった。お天気も急に土砂ぶりが降ってきたかと思いきや、気づけば雨も止んでお日様の光が射してきたり。。沖縄在住の友人も、「沖縄では天気予報は当てにならないよ〜」っていってたくらい。この違いもまた、面白かったなぁ。

沖縄県は、「本島」と「離島」に分かれている。滞在していた那覇、足を運んだ平和記念公園、北谷(ちゃたん)、恩納村(おんなそん)と呼ばれるところは全部「沖縄本島」にある。沖縄へ訪れる前の私は、沖縄県全ての海がよくイメージするコバルトブルーの海かと思っていた。でも、沖縄在住の方曰く、「沖縄本島でも那覇近くよりも、恩納村や名護(なご)市の方が海の透明度も全然違うのよ。」と教えて下さった。那覇からバスで1時間ほど離れた宜野湾(ぎのわん)市にあるトロピカルビーチや、さらに北上した位置にある恩納村のタイガービーチ、サンマリーナビーチへ訪問してみると、鮮やかな海のブルーと透明度がクリアすぎて。。。！あんまり天気はよくなかったけれども、それに負けないくらいの美しさだった。

ちなみに、沖縄訪問に一番良いベストシーズンは、9月〜10月がいいらしい。というのも、ハイシーズンである7月〜8月はビーチには人だらけで、台風も何度も直撃し、24時間スーパーや新聞配達が完全にストップしてしまうほどパワーが半端ないからだそう。。！よかったら参考にされてみてほしい。



沖縄で生まれた新作の一つ、 『Oneness』。


ゆったりとした時間が流れている沖縄。九州の滞在は一県あたり短くて３日、長くても一週間以内。だから、今回の沖縄滞在２週間はかなり休息に充てることもできた。動くこと以上に、休むことも大切。そうそう、宜野湾市にあるトロピカルビーチの海で撮影した波模様がとっても惹かれてね。風が強すぎて、髪もボサボサになりまくり。お日様も出てはすぐに隠れてしまう。。決して撮影に良い天気ではなかったけれども、風が強く吹いたから心響く波模様に出会うことができた。悪天候だから良い瞬間は生まれないと考えてしまう前に、目の前に映るものを、あるがままに深く感じてみる。そうしたら、強い風が生む波模様の良さ・魅力を発見することができたから。思いがけない発見が、ホクホクとした幸福感で満たされた。


このとき、「起こることは、全て繋がっているな」「自分の見方・捉え方次第で、見える景色も変わっていくな」と強く感じた。ついつい私は考えすぎてしまうクセがあるので、自然に溶け込むように一旦無心になって、目の前で映るものをじっくり観察することも大切だなぁと。この心境をもとに、新作『Oneness』が産声をあげた。全ては一つ、一つは全て。


創作のBefore & After


再び福岡へ戻り、今度は中国・四国地方を巡ります。。！


3度目の沖縄訪問は、じっくり深く沖縄のことを知りながら満喫できた滞在だった。沖縄のことが、前より大好きになったし、今度は阿嘉島といった離島にも行ってみたい気持ちが強くなった。車社会の沖縄で渋滞に引っかかって、バス80分遅れを経験できたのも思い出。沖縄で会いたい人と、なかなかスケジュールが合わなかったことも思い出。梅雨のうちなーたいむ。

沖縄を離れるのは名残惜しかったけれど、終わりがあるから次の始まりがある。先月５月に初めて訪れた福岡へ戻り、しばらく博多に滞在。この6月14日からは、今度は中国・四国地方を巡っていくことになった。淡路島以外は、未だかつて訪れたことがない地方。どんな新作が産声を上げるのか、これからもとっても楽しみ。。！

アートで笑顔と幸せを全国に届ける、#虹色スマイル の旅路はまだまだ続く。


最後までこの日記を読んでくださって、本当にありがとう。。！

プリちゃん



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