離れゆく二つの時 詩 No.11

数日前、校舎の屋上で
必死に何かを掴もうとして
花に成ってしまった青年は
今、幸せにしているだろうか

ソファに凭れながら
こうして文字を打ち込む私は
朝を迎えた

彼はもう帰ってこない

私はきっと明日も明後日も
来年も再来年も生きている

たったこの今を
少しずつゆっくりとかじっていく













2020.7.26

このお写真の花がその人に似て、とっても美しかったので、使わせていただきました。今日はたくさん新しい詩が降ってきたので嬉しいです。また投稿します。

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