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観察日記778

観察日記778
おはようございます。
今日から「科学哲学への招待」をまとめていきます✋

2. 科学という日本語
・「科」という字(『常用字解』、白川静)
 ・「禾(か)」+「斗(と)」
 ・「禾」は穀類、「斗」は容量をはかる量器
 ・ますなどの量器で穀物をはかることを「科」という
 ・「科」には等級を定めるという意味がある
  ・農作物の量をはかり、質の品定めをする
 ・一定の条件を考え、規定を定めることも「科」という
  ・中国の「科挙」
  ・「教科」「科目」「学科」などの教育単位
・「科学」とは「様々な学科や科目に分かれた学問」の意味
 ・古くは「分科の学」や「百科の学術」という言い方もあった
・日本語の「科学」は成り立ちから「個別諸科学」の意味
 ・「科学」は知識を現わす不可算名詞の「サイエンス」ではない
 ・学問分野を現わす可算名詞の複数形「サイエンシーズ」の訳語
 ・日本が西欧から科学を移入した時期と密接にかかわる
 ・日本人の科学理解にも少なからぬ影響
・「科学」という言葉は、江戸末期~明治初期(19世紀後半)に成立
 ・鎖国を解いて欧米からの知識や文物を本格的に輸入
・なぜ「科学」という訳語が選ばれ、定着していったのか?
 ・日本が開国し西欧の先進的知識を輸入し始めた時期
 ・「第二次科学革命」(ヨーロッパ)
 ・「科学の制度化」
  ・17世紀に成立した近代科学が「社会制度」の中に組み込まれていった
 ・「科学者」とよばれる科学研究を職業とする人々の出現
 ・大学に科学の研究教育を目的とした学部や学科の設置
 ・科学者の職能集団である「学会組織」が整備
 ・科学知識がさまざまな専門分野に分化
 ・個別諸科学の体系が成立
 ・「科学」は19世紀半ばにヨーロッパで起こったサイエンスの専門分化に対応する言葉
・「科学」成立の両面
 ・科学をその種子から養い育てる苦労を経ずに、その果実だけを取り入れ、存分に味わうことができた
 ・反面、日本人の科学理解にある種の歪みをもたらさざるをえなかった
・科学はもともと「自然哲学」を母胎(ヨーロッパ)
 ・宗教的迷妄に対峙する啓蒙主義的な世界観と密接に結びつく
  ・天動説と地動説の対立、キリスト教と近代科学の軋轢 etc.
・日本では、技術的応用の側面に力点を置いて受容された
 ・科学は技術と結びついた実用的な知識
 ・日本では理学部よりも工学部の規模が圧倒的に大きい
 ・1970年代の「日本ただ乗り論」の一因
・日本人の科学理解を象徴するものこそ、サイエンスの訳語として選ばれた「科学」という言葉
(第1章 「科学」という言葉-2)

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