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短編小説

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2021年4月の記事一覧

Y

俺は捕まった。今まで真っ当に生きてきたつもりだった。しかしそれは自己満足に過ぎなかったようだ。なぜなら今こうして網で捕獲されている。もう逃げられない。俺はこの先どうなるのだろう。そんな不安を抱えながら何もできずにいた。

次の瞬間、水が降ってきた。大量の水だ。ああ、俺はこのまま沈められてしまうのだ。覚悟を決めたその時だった。水が渦を巻きだした。渦潮なのか。なんてついていないんだ。これじゃ助からない

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宵の明星

宵の明星

俺の名前は南雄星。みんなからはゆうせいって呼ばれてる。昔からサッカーが好きで子供の頃の夢はサッカー選手だった。だけど高校に進学して、周りの優秀な選手に敵わず、サッカーから離れてしまった。一時期はふらふらしてた。でも友達といても、飯食っててもサッカーのことが頭から離れなかった。同世代の選手が輝いているのを見ると悔しくて眠れなかった。やっぱり俺はサッカーが好きだ。そう気づいて、大学でもう一度サッカーと

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おもしろい

おもしろい

こんにちは。

週の真ん中水曜日、いかがお過ごしでしょうか。

本日は「面白い」という事について考えたいと思います。

おもしろい

「面白いってなんだろうな」

今年の春から大学2年となった圭太は考えていた。彼はお笑いサークルに所属し、親友の玲央とコンビを組んでいる。

「なぁ玲央、今度の新入生歓迎会の漫才どんなネタにする?」

圭太が尋ねると、気のない声で

「あー俺はなんでもいいよ」

と玲

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猫に小判

猫に小判

こんにちは。

読んでいただきありがとうございます。

「猫」というリクエストをいただきました。

突然ですが「猫に小判」という諺を知っていますか?価値のわからない者に高価な物を与えても無駄だという意味の諺です。

今回はそんな諺を題材に書いてみました。

猫に小判

昔、町の外れの小さな家に佐助は住んでいました。家族はおらず、1人で物書きをして暮らしていました。けれど彼の作品は鳴かず飛ばずで、生

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いつもそこに

いつもそこに

本当に大切な人というものは、なかなかその大切さに気づけない。

だからこそ大切な人達に感謝や愛を伝えられる人になりたい。

私は生まれた時から彼と一緒だった。

彼は、よく泣く子供だった。

お腹が空いては泣き、おむつをかえて欲しいと泣き、眠たいと泣いた。

それから彼はランドセルをかった。

自転車の練習をした。

好きな女の子ができた。

受験をした。

スポーツに打ち込んだ。

一人暮らしを

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ついつい言っちゃう

ついつい言っちゃう

みなさんの周りには人の言ったことを何でも肯定する肯定人間がいませんか?

僕もその肯定人間かもしれません。いやもしかするとそれ以上に厄介な人間かもしれません。

なぜなら僕は人と同じことを言ってしまうのです。誰かが僕に向かって話してくれたことをそっくりそのまましゃべってしまうんです。意識しても直せなくて困り果てているところです。

そんな自分が恥ずかしくて恥ずかしくて嫌になってしまいました。こんな

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