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ヨーロッパ一人旅

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旅には何があるのか、いや何もないのか。そんなことを日々振り返りながら綴っていきます。
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#フランス

カスレに抱かれて(フランス・トゥールーズ、カルカッソンヌ)

カスレに抱かれて(フランス・トゥールーズ、カルカッソンヌ)

カルカッソンヌ・トゥールーズ編ルーブル美術館の2回目の見学が終わり、その足で南仏のトゥールーズ・カルカッソンヌへ。
以前トゥールーズで食したカスレの味が忘れられず、カスレの3大都市「トゥールーズ・カルカッソンヌ・カステルノーダリ」で食べ比べする予定。それぞれ調理法が違うらしく、「自分たちのカスレこそが本物だ」と張り合っているらしい。(時間の都合でカステルノーダリは行けず…)

パリから列車で5時間

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ルーブル美術館、再訪(フランス・パリ)

ルーブル美術館、再訪(フランス・パリ)

グラナダから25時間かけて急いでパリに戻った。その理由は、2019/10/24〜2020/2/24にルーブル美術館にて開催されている「レオナルド・ダ・ヴィンチ展」に行くため。それだけ。

わざわざそこまでしてこの展示会に行きたかった理由は2つある。

1つ目は、アンボワーズでたまたまレオナルドが眠る城と出会ったことで、ある種の運命を感じ、彼に対する興味が湧き出でてきたため。
レオナルドが晩年住ん

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プライドの裏に潜む寛容さ(フランス・アミアン)

プライドの裏に潜む寛容さ(フランス・アミアン)

アミアン編フランス初上陸。着いた瞬間から今までの国とは決定的に違う点が3つあった。

①多種多様な人種が共生してる点
以前、ドイツは移民を多く受け入れていると言ったが、その比ではない。行き交う人々の肌の色が同じである方が珍しい。南仏にはかつてのアルジェリア戦争でアフリカからフランスに多く移民として流入した事実はあるが、北部のアミアンにも大きく影響しているとは。

②豊かなファッション性を持つ点

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19年の興亡(フランス・ルーアン)

19年の興亡(フランス・ルーアン)

フランス ルーアン編ルーアンはジャンヌ・ダルク終焉の地である。そもそもジャンヌ・ダルクとは?を簡単に。

フランス東部のサンドニ村に生まれた女性で、神の啓示を受けた後、14〜15世紀にかけて繰り広げられたイングランドとの百年戦争に従軍し、オルレアン解放を皮切りに次々に勝利し、フランス王シャルル7世の戴冠に寄与した。その後イングランドの捕虜となった彼女は異端審問にかけられ、火刑に処された。

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ルーブルのすゝめ(フランス・パリ)

ルーブルのすゝめ(フランス・パリ)

フランス パリ3日目**ルーブル美術館 **

とにかく圧倒的な所蔵数に加えて、世界的に名の知れた作品が次々と目に飛び込んで来る。とてもじゃないが、情報処理が追いつかない。基本的には相当な芸術嫌いではない限り、万人に勧められる施設だと思う。

館内は3つのエリアに分かれており、しかも階層ごとにテーマも違う。時間がある人、ない人で見学スタイルも変わるだろう。

時間がある人

事前に見たい作品だ

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机上の限界(フランス・パリ)

机上の限界(フランス・パリ)

フランス パリ5日目

コンシェルジュリーここはマリー・アントワネットが処刑まで投獄されていた場所であり、彼女の遺品や独房が公開されている。

実は革命だからと言ってすぐに王や王女を死刑にするのではなく、裁判が行われる。
被告マリーアントワネットの抗いと、死刑判決の文書がこちら。

こちらはマリー・アントワネットがコンシェルジュリーで書いた手紙。

非常に生々しい。

これらは処刑台に連れて行

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自由気ままな旅の面白さ(フランス・トゥール)

自由気ままな旅の面白さ(フランス・トゥール)

トゥール編トゥール・ポワティエ間の戦いを知っているだろうか?世界史を履修した人なら一度は聞いたことがあるはず。
8世紀にフランク王国のカール=マルテルがイスラム勢力を撃退した戦いである。教科書ではこう書かれているがイスラム側は戦略的撤退としていて、解釈は異なる。歴史が勝者の都合の良いように伝えられるのは常。

何はともあれ、この戦いはフランス中部に位置するトゥールとポワティエという街の間で行われ

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美との格闘(フランス・パリ)

美との格闘(フランス・パリ)

フランス パリ4日目

ピカソ美術館仮にピカソについてどう思うか誰かに聞いたら、「変な絵だし理解出来ない。強いて言えば『ゲルニカ』は知ってる」って人が大半ではないだろうか?

僕は大学で現代美術の授業をかじったこともあって、少し興味があったため勉強として訪れた。ただ、勉強不足で忘れてしまった部分も多いので、上記の疑問を払拭することは出来ないので悪しからず…。

まず印象としては、①所蔵作品が多い

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人生に雷が落ちたお話(フランス・トゥールーズ)

人生に雷が落ちたお話(フランス・トゥールーズ)

トゥールーズ編先に言っておくが、トゥールーズでとんでもなく美味い料理に出会い、感動し、今後広めるため何らかの活動をしていこうと考えている。

まず、トゥールーズへ訪れた訳だが非常に消極的な理由。「バルセロナまでの中継地で宿が安かったから」でしかない。世界史なテーマの旅とは言え、いくら調べてもトゥールーズには所縁の観光スポットがない。その中でも訪れた箇所をいくつか。

サンセルナン教会ここはキリス

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ヴェルサイユの豚になりたい(フランス・パリ)

ヴェルサイユの豚になりたい(フランス・パリ)

フランス パリ2日目ヴェルサイユ

「朕は国家なり」の言葉で有名な太陽王ルイ14世が建てた宮殿である。ブルボン朝の最盛期と言える。ウィーンで見てきたハプスブルク家の王宮と比較するのを楽しみにしていた。

パリ北駅から30分ほどで行ける。(片道500円程)
因みに、パリ北駅から中心街へは徒歩30分、地下鉄片道200円で約10分。中心街は高級な宿が揃うが、パリ北駅周辺には安い宿が数多く存在する。

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華の都 パリ(フランス)

華の都 パリ(フランス)

フランス パリ編(軽く紹介)正直に言おう。僕はパリには全く期待していなかったし、世界から美化され過ぎていると批判的な態度をとっていた。書店の旅行コーナーには一面パリを賛美する本が並び、恐怖すら感じた。

都市に固執せず、その国の本質が見える郊外に重きを置き、広い視野を持って観光した方が有益だとすら思っていた。

次に治安の問題。宿を予約する時から治安を軸にしたレビューが多く見られた。特に中央駅付近

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パリに飲まれる(フランス)

パリに飲まれる(フランス)

フランス パリ編(1日目)長くなってしまうが、今回は1日目に回った8つを紹介していこう。批判的に見ていたパリが楽しくて興味深い街だと気がつかせてくれた、導入として相応しい観光地だった。それぞれオススメ度も掲載しているので、一応参考までに☺️

①パンテオン

②バスティーユ広場

③国立中世美術館

④ドラクロワ美術館

⑤チュイルリー公園

⑥コンコルド広場

⑦オランジェリー美術館

⑧軍事

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