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ヴェルサイユの豚になりたい(フランス・パリ)

フランス パリ2日目

ヴェルサイユ

「朕は国家なり」の言葉で有名な太陽王ルイ14世が建てた宮殿である。ブルボン朝の最盛期と言える。ウィーンで見てきたハプスブルク家の王宮と比較するのを楽しみにしていた。

パリ北駅から30分ほどで行ける。(片道500円程)
因みに、パリ北駅から中心街へは徒歩30分、地下鉄片道200円で約10分。中心街は高級な宿が揃うが、パリ北駅周辺には安い宿が数多く存在する。

話は飛んだが、パリミュージアムパスでも入場可能。しかも、ヴェルサイユ宮殿の他にマリーアントワネットの離宮(大トリアノン)と小トリアノン宮殿も見学できる。

2日券というのも販売されており、確かに一日で回るのは時間的・体力的に辛いのでそこは自分と相談しながら決めるのが良いかと。(ヴェルサイユ宮殿のみであれば1日で全く問題はない)

もう一つ、優先入場のために時間指定予約を公式サイトから事前にしておくといいだろう。僕は忘れていて1時間半も並ぶことに…

http://en.chateauversailles.fr/

概要は以上で、感想へ。
結論から言うと、豪華な鏡の間のイメージに囚われていたため、残念ながら期待は下回った。宮殿自体はウィーンのシェーンブルン宮殿とホーフブルク宮殿の方が見応えがあった。一方、庭園はヴェルサイユに軍配が上がる。圧倒的に広大な敷地を誇っているため、庭園内に乗車用カートが走っている。

僕もとても回りきることが出来ず、また行く機会があればリベンジしたい笑。2日券を検討してもいいのかもしれない。

加えて、宮殿内はとにかく混雑していて、次の部屋に進むのすら困難になる程。これも残念なポイントの一つだ。

期待を下回ったとは言ったが、観光自体を楽しませてくれることは間違いない。ヴェルサイユ宮殿・トリアノン宮殿それぞれ紹介していこう。

ヴェルサイユ宮殿

室内を見学していると神話を題材とした壁画が目立つ。これは想像上の神話が持つ華やかさを宮殿に取り込むもうたしたことによるらしい。

壁画のみならず、イタリアの巨匠ベルニーニ作の像も飾られており妥協が許されない王族の嗜好が垣間見える。

こちらは王の寝室。

そしていよいよ有名な鏡の間
無数のシャンデリアが並ぶ広い空間。今とは感覚が違うから凄さが伝わらないが、鏡は当時かなり貴重なもので、この空間はブルボン朝の繁栄を反映していたと言える。

だからこそ、ヴェルサイユ宮殿に対する期待を下回ってしまったのかも知れない。
ちなみに、WWⅠ後に敗戦したドイツに対して相当厳しい要求を押し付けたヴェルサイユ条約はここで行われた。(これが後のナチス台頭の遠因になろうとは)

王と王女の部屋の見学を終えると、下の階にはその子供たちの部屋の見学。特筆することはないが、王家特有の望まない政略結婚を強制させられる彼女たちに同情の念はやはり感じずにはいられない。決して王家は華やかなだけではないのだ。

トリアノン宮殿

ヴェルサイユ宮殿からトリアノン宮殿へのアクセスは大変。お金を払って庭園を通ってアクセス出来るが、一回宮殿を出て40分ほど歩いてアクセスする方法もある。僕は後者を選択し、緑に囲まれた世界を歩きながらトリアノンを目指した。

大トリアノン宮殿小トリアノン宮殿があり、前者ではナポレオンとその妻マリー・ルイーズ所縁の部屋を見られる。WWⅠに敗戦したハンガリー王国と連合国の講和したトリアノン条約もここで調印された。

後者はマリー・アントワネットが好んで過ごした10分あれば見られるほどのコンパクトな宮殿で、大トリアノン宮殿から徒歩5分ほどの所に位置する。

宮殿から庭の池に向かった先には古代ローマの建築を彷彿とさせる休み所がある。

ここから夕陽に当たりながら宮殿をのんびり眺めている時間でその日の疲れを回復した。騒がしいパリから離れたヴェルサイユの地で憩えることにマリー・アントワネットがどれほど幸せを感じていたのだろうか。そこはまるで御伽話の世界に迷う込んだかのよう。

そんなことを書いてるとまた訪れたくなってしまう。是非とも皆さんにも訪れて頂きたいと思いながら締めようと思います。

ヴェルサイユ全体のオススメ度 ★★★★★

次回は世界一の美術館、ルーブル美術館へ。

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