大人の宿題の見つけ方
今年はコロナウイルスの影響で全国各地の学生の授業が2週間ほど前から開始しているという話を聞きました。(土地にもよるようです)。
ということは、本来であれば夏休みは今日までであったということです。
8月31日といえば「夏休みの宿題」というキーワードがネットの検索ランキング上位を占めるのが日本の夏の風物詩。
今回は、学生の頃夏休みの宿題についてどう思っていたか、どう取り組んでいたのかといったことなどについて思い出してみました。
夏休みの宿題について
有名な質問があります。
夏休みの宿題は、早いうちに終わらせていましたか?それとも最終日の夜まで取りかかっていましたか?という質問。
大人になった今でもよく心理テストなどで問われることが多く、日本では一生問題のような扱いになっているような気がします。
私は小学生~中学生までは8月15日あたりまでに終わらせていました。
というのも、15日に一度登校日というのがあったのです。
その15日のうちに半分ほど提出することが義務付けられており、どういうわけかその日程を目安に宿題の全てを終わらせておかなければ母親に怒られるという流れが決まっていました。
「怒られたくないので済ませていた」。という、何とも学生らしい考えで夏休みの宿題は乗り切っていました。
高校生
高校生にもなると宿題への取り組み方は変わってきます。
私自身、物静かな割には元々自我が強い方でしたが、14歳を過ぎたあたりからより一層自我が強くなり始めます。所謂、本気でこじらせ始めたのです。(訳:厨二病開始)
「この宿題って日常生活において何か役立つの?」
「将来役立つのであればどのような場面で役立つの?」
「全員同じ答えを出す意味は?」
「小学校・中学校と9年間もかけて充分提出する力は身に着けたはず」
「他にもっとやることがあるのでは?」
と思っていていたので、宿題をやらない...
わけではありません。
夏休みが始まる手前も含め開始から2~3日の間に済ませるのです。
(他の日は別のすべきことがありました)。
成績が悪いことが理由で、高校一年生の時にクラスの中で私だけ「保健体育の教科書一冊分を全て夏休みの間に解いてこい」。と先生に言われた記憶があります。
その一冊分と全宿題を2~3日間で済ませようと思うと、バケモノのような量でした。
私は親どころか部活の先生、クラスメイトにも入院を勧められる勢いで重度の厨二病を患っていましたので、
「この程度で腕が疲れるようでは私は私の人生を生きていけない」。と思うと嫌でもモチベーションが上がり、腕を動かすことが可能でした。
ちなみに「自分自身が興味が湧かない勉強」については今でも割とどうでもいいと思っています。
そういえばここによく出てくる友達は8月31日までに宿題を済ませてきておらず、11月頃まで提出を引っ張っていました。
彼女が私と同じような考えを持っていたのかどうかはわかりません。しかし宿題を済ませて来ていない姿を見て、彼女の方が肝が据わっているように感じました。
「やるなぁ、最高だ。私はまだまだだな!」と。
なんだか書いていてもわけがわからなくなってきましたが、これが学生時代の私の宿題への取り組み方でした。
宿題を出す意味
昔、「フランスの夏休みは2~3ヵ月ほどあり、宿題も一切無い」。ということをフランス在住者から聞いたことがあります。(※住む土地によって違いがあるのかどうかはわかりません)
日本では夏休みには必ず宿題が出されますがなぜだと思いますか?
少し考えてみました。
・長期の休み期間中にだらけないようにするため
・長期の休み期間も学びは必要
・ひとりで取り組む力を身につけるため
・〆切を守る力を身につけるため
・そもそも夏休みとは真夏の暑い時期を考慮して休校しているだけ
おそらく日本ではこのような考え方なのだろうなと思います。
ですが、もしフランスのように宿題が無い夏休みがあったとしたらみなさんは何をしていたと思いますか?
今、もし何もしなくていい夏休みができたら時間を何に使うのだろう。
そんなことを考えてみたら、なんとなく
「今自分が新たに取り組みたいこと」という、“大人の宿題”が私の目の前にやってきた気がしました。
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