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短歌たんたん

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2020年夏に歌集など読みはじめて短歌の奥深さにようやく気づき、はまりはじめました。遊びつつ、学びつつ。(過去作は今みると我ながら手を入れたくなりますが、リアルな「育児記録」とし… もっと読む
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#育児短歌

真夜中に もぞもぞ寄りて不意打ちに 「とぅ」 とだけ寝言を 耳もとに置き

♪育児短歌(実家編)

母なれど その母の前では子にすぎず 無防備自堕落お世話になります

毎食の献立にひそむ母の愛 無自覚に食べていたあのころ

眠いときに眠るが叶う贅沢よ 母はひととき子に戻ります

♪育児短歌

君の背にあまる荷物を握りしめ ずりずり歩く 満面の笑み

『育児短歌』という提案

『育児短歌』という提案

わたしは娘が1歳を過ぎてからときどき『育児短歌』なるものをnoteにアップしているのだけれど、これがなかなか、育児中の「表現欲」や「発信欲」を満たして心の平穏を保つのに使える方法だな、と気づいた。

自分自身、「特に0歳児の育児中、PCで長文を書くまとまった時間も体力もなかったけど、これならできたかも。やっておけばよかった!」と思ったので、いま0歳児育児中のnoteユーザーさん(もしくは表現するの

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♪育児短歌(ある秋の休日編)

色づいた落ち葉を見つめ手にとりて 離さずとてとて歩く秋の日

木漏れ日の降る芝の上 腹も満ち 母の太もも枕にうとうと

遊び疲れ 夕げを噛みつつ舟をこぐ これ最高の1日の終わり

♪育児短歌(初めてのビーチ編)

さあ娘よ これが海だよ広いだろう 砂浜におりたつと不安顔

ざんざざざん 寄せては返す波見つめ 眉間にしわ寄せ へっぴり腰で

波打ちぎわ 抱っこ降ろせば泣き叫び 足先に触れた波にパニック!

♪育児短歌(抱っこ編)

太ももに腕を回してしがみつく そのサイズ感を記憶してたい

腕を伸ばす 君の前にしゃがみ抱っこする その一瞬のフィット感が好き

腕のなか 安心しきって眠る君 この腕におさまるはいつまで

あと何度 きみは抱っこで寝るのかな? エンドレスにもいつかくるエンド

育児短歌♪(1歳娘と帰省編)

駆け回るいとこの兄さん3人の パワーにびっくり! ただ見つめてる

大勢で食べるごはんはアトラクション お皿を投げる暇すらないね

楽しくてはしゃいで眠くて限界ね 母も抱っこで腰が限界

もう抱っこ 疲れちゃったよ でも君が ひしとしがみつくからもう1度

♪育児短歌(ねむり特集)

親子して目覚めてはまた目を閉じる 空気に溶けてく休日午後4時

まどろみの中でフフフ、と笑う君 ちょっと何それ可愛すぎるよ

君の布団そっちなんだが聞いている? 母は狭いよ、嬉しいけれど

寝てる君の小さなその手と手をつなぐ やさしい温もり母を寝かすの

フリータイム もらって出たはいいものの 手にとる品は 子のものばかり