見出し画像

3話 ゴミ清掃員がヒーローになった物語! 滝沢秀一さんの体験 ゴミの分別と環境問題 クリーンアースレンジャー

みんな、もう3話だから知っているよね!

クリーンアースレンジャーとは、ゴミ清掃員の事だよ!

3人で1チームとなって出動するんだ!
ブルーとグリーンと新入りのピンクは、次のゴミ集積所へと向かったよ!

次は、どんなゴミモンスターが現れるのかな?

街をキレイにする為に、それゆけ!クリーンアースレンジャー!

↓1話は、こちら


★第3話★

モッタイナイネ! モッタイナイネ!


ブルルルル・・。

ゴミ集積所の側にトラックを止めると、ブルーとグリーンは すぐにトラックから降りました。

そして、元気を無くしたピンクも慌ててトラックから降ります。

(次も、危ないゴミモンスターがいるのかしら・・。)

不安な気持ちを抱えて集積所に目を向けると、ポリバケツが置かれていました。

「はぁ~。」

ため息をつくピンクを見て、ブルーが声を掛けます。

「ピンク、ポリバケツのフタを開けてごらん!」

「えぇっ!?」

ピンクは、嫌そうな顔を見せました。

(・・私が開けるの?イヤだよ~。)

そう思いながらポリバケツの前に立ったピンクは、グリーンの顔に目を向けます。

「モンスターが出たら、助けてくれる?」

「うん!もちろん、助けるよ!仲間なんだから!」

グリーンに笑顔を向けられて、少し安心したピンクは拳に力を入れました。
ポリバケツの持ち手を、ギュッと握ります。

(私もクリーンアースレンジャーなんだから、頑張らなきゃ!)

「えいっ!」

ピンクは、思い切ってポリバケツのフタを開けました。

「うぅっ!やっぱり、怖い!」

思わずフタを盾にして体を縮めるピンクに、ブルーは笑顔を向けます。

「ピンク、フタの裏を見てごらん!」

「えっ?」

そう言われて、ピンクは ゆっくりとフタの裏側を覗きました。

【クリーンアースレンジャー、ありがとう!】

フタの裏には張り紙が貼られ、メッセージが書かれていたのです。

「やっだ~!何よ、これ~?」

ティッティリーーーン!

ピンクは、53パワー回復!

「こんなメッセージをくれるなんて、嬉しいじゃな~い!」

ピンクに笑顔が戻りました。

「ねっ!優しい日本人もいるよ!」

グリーンも嬉しそうに笑顔を見せると、ブルーはゴミ袋を持ち上げながら話します。

「コロナウイルスが問題になった時、ゴミに付いたウイルスは とても危険だった。
でも、だからといって俺達はゴミを集めない訳にはいかない。
そんな時に、感謝の気持ちを伝えてくれる人がいたんだよ。」

ピンクの心は熱くなりました。

「そうなんだ!私達を応援してくれている人はいるのね!
それなら、私も頑張るわ!」


笑顔を取り戻したピンクは、張り切ってゴミ袋をつかみます。

「よし!この大きなゴミ袋を、トラックに入れるわよ!」

両手でしっかりと握って、ゴミ袋を持ち上げようとすると、キラリとゴーグルが光りました。

「待ってギョミ!何か聞こえるギョミ!」

大きな声で叫んだのは、ゴミリンです。

「まさかっ!?」

嫌な予感がしたピンクは、恐る恐るゴミ袋を見つめます。すると、袋に人の顔が浮かび上がりました。

ディロリロリーン!
ゴミモンスターが現れた!

「オホホホホ!私は、詰めごみモンスターよ~!」

ピリピリッ!

無理やり引き伸ばされたゴミ袋から、はちきれそうな音がします。

袋には、パンパンにゴミが詰め込まれているのです。

「まずい!
袋が破ける前に、トラックの中に入れなきゃ!」

ピンクは、大きなゴミモンスターを勢い良く持ち上げます。

「ピンク!そいつは、投げてはダメだ!」

ブルーが呼びかけましたが、ピンクは トラックに向けてゴミ袋を放り投げてしまいました。

「気をつけろ!中身が出るぞ!」

ブルーが叫ぶと同時に、ゴミ袋は白い煙を上げました。

ボッフ、ボッフ~!

袋の切れ目から、白い粉が舞い上がったのです。

モワモワ~ン!

「やだっ!何の粉?」

ピンクの目の前に、謎の粉が広がります。

ボフン!
モワモワモワ~ン!

ゴミ袋はトラックのバケットに入ったものの、着地と同時に更に粉が舞い上がりました。

「ゴホッ!ゴホッ!
コレって、薬の粉じゃないわよね?」

ピンクを心配するグリーンは、口を抑えながら駆け寄ります。

「これは、きっと小麦粉だね。ダニが発生していなければ、害はないと思うよ。
スパイスの粉が目に入った時は、スッゴい痛かったけどね~。」

「えぇっ?スパイスの粉なんて舞い上がるの?」

「うん。だから、粉には気をつけてね。」

驚くピンクの横で、グリーンはトラックのボタンに指を伸ばします。

「プレス板が動くと、また粉が舞い上がるから離れて!」

「はい!」

ピンクがトラックから離れたのを確認して、グリーンはボタンを押しました。

「必殺!クリーンクラッシャー!」

ゴゴゴゴゴゴ!

プレス板に潰されたゴミ袋は、炎の煙のように粉を舞い上げました。
詰めごみモンスターは、気にせず笑っています。

「オホホホホ~!
面倒だから、粉のままでゴミ袋に入れちゃった!
パウダーボムになっちゃったわね!
えっ?これって何の粉かって?
忘れちゃったわ~!
安売りで沢山買ったけど、ちっとも使わなくて、カビが生えちゃったのよ~!
ホホホホホホ~!」

ゴウン!ゴウン!

モンスターは、トラックの中に飲み込まれていきました。

ブルーは めげることなく、沢山のゴミ袋を抱えます。

「さぁ、手を動かして!
時間がないぞ!」

「はい・・。」


返事をしたものの、ピンクは不安でたまりません。

(これが危ない薬の粉だったら、私達の命に関わるわ!)

ピンクは、一度呼吸を止めてゴミ袋をつかみました。

すると、またもゴミ袋から何か聞こえるのです。

「ううっ・・。モッタイナイないよぅ~。」

それは、子供の声の様な か細い泣き声でした。

「ひぃ~!今度は何なの?」

ピンクは驚いて、電柱の後ろに隠れます。
ブルーは、口の開いたゴミ袋を覗きました。

「あぁ~!まずい!
出てこないで!今日は、ピンクがいるから隠れていてって頼んだだろ!」

ブルーはゴミ袋に向かって大きな声で叫びましたが、泣き声は止まりません。

「モッタイなくて、黙っていられないよぅ!うわ~ん!」

「あぁ~!ダメだ~!」

ブルーが諦めた顔を見せると泣き声は大きくなり、袋の中から白いモヤモヤが出てきたのです。

「ギョエエーー!」

ピンクは目玉が飛び出る程に、ビックリ仰天!

「お化けだぁーー!」

な~んとっ!
白いモヤモヤは、ニワトリのお化けに変わったのです。卵から顔を出したヒヨコのお化けも一緒に浮かんでいます。

「ぎゃーー!怖くて、オシッコが出ちゃうよ~!」

怯えるピンクに、ブルーは言います。

「このお化けは、モッタイナイお化けのコケコッコだよ。
攻撃はしてこないから、安心して!」

すると、コケコッコが悲しそうな顔で叫びます。

「うわ~ん!
モッタイナイよぅ!コケコッコーー!」

「はぁ~。また卵が捨てられたんだね。」

グリーンも、悲しそうな顔で開いたゴミ袋を覗き込みます。

そこには、パックに入ったままの卵が4個捨てられていました。

「モッタイナイね。
10個入りの卵を買ったけど、6個しか食べなかったんだ。賞味期限が切れて、捨てたんだね。
それなら、6個入りの卵を買えば良いのに。」

ブルーも、悲しそうな顔で答えます。

「値段で考えると、6個入りより 10個入りのが得だと思うんだよ。
でも、買うなら責任を持って全部食べないとニワトリに申し訳ないよ。」

「本当に、ごめんね。コケコッコ!」

グリーンは謝りましたが、コケコッコは怒って羽を広げます。

「ニワトリが産める卵は、1日に1つだけ!
ここまで必死に成長して、みんなで精一杯産んだ卵なのに、また捨てられた!
命を大切にしてよ!コケコッコ~!」

泣き叫ぶコケコッコを見て、ピンクは悲しくなりました。

「モッタイナイお化けって、本当にいるのね。
コケコッコの言う通りよ!
卵を残すなんて、モッタイナイ!」

すると コケコッコの横から、またしても白いモヤモヤが出てきたのです。

「僕の気持ちも聞いてよ~!」

「きゃーー!次は何!?」

ピンクが腰を抜かすと、白いモヤは大きくなり、袋のお化けに変わりました。
「おいしい お米」という文字が書かれています。

「このお化けは、お米のモッタイナイお化けだよ。
俺達は、【お米ちゃん】と呼んでいるんだ。」

ブルーが言うと、お米ちゃんは泣きながら声を上げます。

「僕はね、【新しいお米を買ったから、古いお米はいらない!】って言われて捨てられたんだ。
まだ、食べられるのに~!」

すると、グリーンは歯を食いしばるように辛そうな顔を見せました。

「モッタイナイね!モッタイナイね!
お腹を空かせているギニアの人達に食べさせてあげたいよ!
貧しい国では、毎日ご飯を食べられない!
お米も卵も食べ物を捨てるなんて、超モッタイナイよ!」

その言葉を聞いて、ブルーも とても辛そうな顔をしました。
それでも手を動かす事は止めず、2人に声を掛けます。

「時間がないんだ!ゴミを運んで!」

「はい・・。」

ピンクは電柱の影から出て、2人と一緒にゴミ袋を持ち上げました。

「本当に、モッタイナイね。
どうして日本人は、捨てる物を買うのかな?」

「・・・。」

グリーンの質問に、ピンクとブルーは答える事ができません。
すすり泣くモッタイナイお化け達に囲まれて、3人は沢山のゴミ袋をバケットの中へ入れました。

ゴウン、ゴウン!

プレス板は、沢山の食べ物を潰していきます。

「よし!収集完了!」

全てのゴミ袋を片付けて、ブルーがトラックの停止ボタンを押します。
すると、様々な食べ物のモッタイナイお化けが トラックの周りに集まってきました。

食べ残されたハンバーガー、カビた食パンと肉まん、痛んだキャベツと大根。
みんな悲しそうな顔をしています。

「ねぇ・・、このお化け達って私達についてくるの?」

ピンクが尋ねると、グリーンは頷きます。

「うん。仕方ないよ。
日本では、こんなに食べ物が無駄になっているんだもん。」

「そっか・・。」

ピンクは、野菜のモッタイナイお化けを見て、気まずい気持ちになりました。

(私は、苦手な野菜を残しちゃうのよね・・。)

野菜のお化け達は、しおれて黒くなっていたり、半分以上食べ残されています。ピンクは、胸が痛みました。

「次の集積所へ行くぞ!」

「・・はい。」

ピンクは、ブルーの後を追いかけます。
すると、後ろから熱い視線を感じました。

「許さんぞ!」

「えっ?」

ブルーとピンクは、同時に振り返ります。

「しまった!ミノタウロスが出たぞ!」

そこには、険しい顔をした牛のお化けが浮かんでいました。

「乳製品を捨ておったな!
食べ残しは、許さんぞ!」

「ぎょえーーー!」

ピンクは怯えながら、ブルーの後ろに隠れます。

「これは、何のお化けなの?」

「酪農家の心を持った牛のお化けだよ。
牛を育てた お父さんなんだ。
牛への愛情が強い酪農家は、牛肉や乳製品が捨てられる事が許せない。
だから、めちゃくちゃ怒っているんだよ。」

ミノタウロスは、激しい鼻息を出しました。

「モオォーー!うちの牛のミルクを無駄にしたな!
そこに、座れ!
どれほどの手間を掛けて、美味しいミルクを作っているのか教えてやる!」

「うげっ!
お父さんの説教タイムが始まっちゃうよ!」

ブルーが困った顔をすると、グリーンがお化け達の前に立って手を伸ばしました。

「みんなのお陰で、僕は 毎日美味しい ご飯を食べられるよ!本当に ありがとう!
僕は、絶対に ご飯を残さないって約束するよ!」

そう言うと、グリーンはお化け達を抱きしめました。

「日本では寄付をする食品より、捨てられる食品のが多いんだよね。
なんとかして、モッタイナイを無くしたいね。」

グリーンは悲しそうに、お化け達を見つめます。
そんなグリーンを見て、ブルーはミノタウロスの前へ向かいました。

「ミノタウロス!!
毎日、これだけの食べ物が捨てられている事を、沢山の人に伝えるよ!
今は、それ位の事しかできないんだ!ゴメン!」

「モウゥ~!そこに座れと言っているんだ!
まずは、上質な牛の育て方から教えてやる!
って、おい!どこへ行くんだ、バッカモォ~ン!」

ミノタウロスは 怒りながらミルク瓶を振り回しますが、ブルーは背中を向けて トラックのドアを開けました。

「時間がない!行くぞ!」
「はい!」「おう!」

3人がトラックに飛び乗ると、エンジンがかかります。

ブルルルル・・。

トラックは、狭い道路を走り出しました。
モッタイナイお化け達は、叫びながら後を追いかけてきます。

「捨てないでよ!まだ食べられたのに!
モッタイナイよ~!」

「うちの牧場は飼育環境が良いのだ!だから、上質な牛に育つモゥ~!
苦労と愛情の結晶だモゥーー!」

お化け達の叫び声を聞きながら、ピンクはブルーに尋ねます。

「モッタイナイお化けって、最後は どうなるの?」

「ゴミが焼却炉で燃やされれば、消えてなくなるよ。」

「そう・・。」

ピンクは暗い顔で うつむきます。
お化け達の泣き声が響く度に、胸が苦しくなりました。

「ねぇ、ピンク!ゴーグルが粉だらけだよ。」「えっ?」

グリーンは、ピンクにタオルを差し出します。

「あっ、ありがとう。」

ピンクはタオルを受け取ると、ゴーグルを外しました。すると、ゴミリンの顔が消えて、お化け達の声が聞こえなくなったのです。

ピンクは、グリーンに尋ねます。

「ゴーグルを外したら、ゴミリンが消えたわ。
モンスターや お化け達の声は聞こえなくなるのね?」

「うん。嫌なら付けなくてもいいんだよ。」

「・・・。」

ピンクは黙って考えます。

「2人は、ゴミやお化けの声が嫌じゃないの?」

ピンクの問いかけに、先に答えたのはブルーでした。

「人間は、ゴミにもモッタイナイお化けにも向き合わないといけないと思うんだ。
どちらも、人間が作った存在だからね。」


グリーンも答えます。

「モッタイナイお化けに会うとね、ご飯は絶対に残さずに食べようって思えるから嫌じゃないよ!」

笑顔で答えたグリーンを見て、ピンクは頷きました。

「そっか・・。そうよね。」

ピンクはタオルでゴミリンを撫でると、もう一度ゴーグルを付けました。

「ゴミリン!次も、よろしくね!」

「頑張るギョミ!」

ゴミリンの顔が戻り、元気の良い返事が聞こえました。

ブルルルルル!

信号が赤になりトラックが止まると、ピンクはブルーに尋ねます。

「ねぇ、これだけの食べ物が無駄になっている事を沢山の人に伝えるには、どうしたらいいかしら?」

「うーん、そうだね・・。」

ブルーは、一息ついてから答えます。

「実は、俺はゴミの問題についてを沢山の人に伝える為に、児童小説を書いているんだ。」

「児童小説?」

「うん。ゴミは燃やされたら、最終処分場に運ばれるだろ。
でも、最終処分場は20年も立てば、ゴミでいっぱいになってしまうんだ。

だから、未来を支える子供達に、ゴミの問題を知って欲しくて、クリーンアースレンジャーの物語を書いているんだ。」

ブルーの言葉を聞いて、ピンクの目は輝きました。

「その物語って、私も登場するのかしら?」

「それは、どうかな~?フフフ!」

ブルーが笑うと、グリーンも嬉しそうに話に入ります。

「僕の事も書いてね!
ギニアから来たクリーンアースレンジャー!」

「うん。日本より貧しい国の事も伝えたい。
日本は とっても贅沢な国で、モッタイナイ事ばかりしているんだって。」

「そうだよ!
日本人にとって当たり前の日常は、ギニアの人から見たらモッタイナイんだよ~!」

ブルルルル・・。

3人で話しながら、トラックは次の集積所へ向かいます。

すると、外を歩く人間達の間をすり抜けながら、モッタイナイお化けが叫びます。

「酪農家は、ほぼ休みなし!牛に合わせて生活するモゥー!
それでも手間を掛けて育てるから、美味しいミルクが作れるモゥ~!お残しは、許さんモゥー!」

「残さず食べて、コケコッコー!」

「僕は、まだまだ食べれるよぅ~。」

「モッタイナイぶぅ~!」

まだ使える物や、捨てられた食べ物達の沢山の命が、今日もゴミとなって燃やされていくのです。

★つづく★

↓次の話と作者の追記もあります!

このお話は、ゴミ清掃員であり、お笑い芸人である滝沢秀一さんの体験を取り入れています。

上記の作品は、続編も出版されています。

滝沢さんは、【回転寿司に行ったら、隣の席のギャル2人が、ネタだけ食べてシャリを山のように残して帰った。モッタイナイお化け、化けて出てきて。】と、本の中に書いています。

そこから、モッタイナイお化けを物語に登場させようと考えました。

他にも、【リアルでゆかいなゴミ事典】という本の中には、捨てられた卵について こう書かれています。

【ニワトリって、1日1個大事に大事に卵を産んでいる。ちゃんと残さずに食べようって思うね。】

動物図鑑にも、「ニワトリは1日1個、卵を産みます」と書かれていますが、書き方によって受け止め方が変わるなぁと思いました。

ニワトリにとっては、本当は新しい子供の命なんですよね。それを頂くのなら、有り難みを持って食べなければいけないと思いました。卵が捨てられる頻度は少なくはないそうで、暑い時期が多いそうです。

滝沢さんは、「食べ物を捨てる事が、心の底から嫌。ゴミ清掃員をやっていると、心が苦しくなる。」と綴っています。なので、登場するモッタイナイお化けは全て食べ物にしました。

お米も実際に捨てられていたそうで、【新米シーズンだから、古米が捨てられたのでは?】と、滝沢さんは分析しています。

「米」という字は「八十八」という文字からつくられ、お米ができるまでには88回もの手間がかかる、という意味だそうです。(大人になってから知ったのですが。)

昔に比べて今は便利な機械で作れますが、気軽に捨てて良いものではありません。
滝沢さんにとって、【米は、心底驚くゴミ】と書いていたので、モッタイナイお化けで登場させました。

【生活ゴミの約40%が生ゴミで、食べられる食品が捨てられている。】
【日本は、食料を輸入してまで買っているのに、ゴミにして捨てている】

など、滝沢さんは色々な本でゴミの問題についてを取り上げていますので、是非読んでみて下さい。

また、粉のゴミを捨てる時は、固めるテンプルを使って捨てて欲しいとの事です。
ダニが発生した粉は、人体に影響します。
滝沢さんはゴミ収集中に、食品の粉だけでなく消火器の粉が舞い上がるという体験もしています。
スパイスの粉がギニア人の清掃員の目に入って、激痛になった事も実際にあった事です。

牛のモッタイナイお化けには、酪農家の心を反映させて書きましたが、家畜には感情移入しないように育てていると聞いた事があります。
それでも災害が起きた時には、家畜を置いていく訳にはいかないと考える酪農家はいるそうです。

人間が作り出した物には、命や愛情が込められている事を伝えたくて書きました。

尊敬する漫画家 荒川弘先生(鋼の錬金術師の作者)は、酪農家のご両親を手伝っていたので、その経験を漫画で描いています。

「百姓貴族」という漫画もオススメですが、私は「銀の匙」が特に好きです。

この漫画は、農業高校に通う男の子が主人公です。
彼はアルバイト中に、誤って大量のミルクを無駄にしてしまったり、愛情を持ってしまった家畜を買い取って食べるなど、家畜と酪農家の出会いを通して、食べる事、生きる事を学んでいきます。

食べ物を作る方達の努力と、家畜の大切さを知ることができる作品なので、是非、皆様も読んでみて下さい!

★クリーンアースレンジャーは、4話まで同時に公開します。最後まで、お付き合い頂ければ幸いです。

また、1話の内容だけ動画にしました!
よければ、ご視聴下さい!宜しくお願いします!

アクセスして頂き、ありがとうございます!

次の話↓


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?