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ずっとこうしたかった。

東京に来て、2年と3か月を迎えようとしている。

夏が終わって、少し涼しくなってきたあたりの時期から
夜に感じる"寒さ"が足りなくて、お風呂上がりに窓を全開にして
寒さを感じたりする。それでも足りないけど。

秋の午後には、藁を焼いた匂いも東京に来てからは全く漂わなくなった。
(これは道産子、または寒い地域の農家が近くにある方にしかわからないと思う)

そりゃー、31年間も北海道で暮らしていたんだもの、2年ちょっと違う地域にいたくらいでは忘れない。こうやって生まれてからずっと感じてきた感覚とのズレを微細に感じて日々生きている。

数少ない友人知人、または職場の人の話を聞くと
「いつかは地元に帰りたい」
「地元からは出たくない」
そんな話をよく聞く。同じ故郷から出てきた男友達も、サザエさんを支えている立派な大手企業に勤めているのだが、転職していつかは北海道に帰りたいそうだ。

当たり前だと思う。自分が生まれ育った故郷に、環境に、友人知人がいる場所に、帰ることができたらとても安心すると思う。

私もそう思うか。

まったく思わなくて最近びっくりしている。笑

周りの友人がそう言っているから、私もそうしていたのかもしれない。
私も地元のために働きたいとか、地元の近くで親の近くで暮らしたいとか、そんな気持ちにならなければいけない、と考えていたのかもしれない。

友人たちが嫌だとか、故郷が嫌いだとかいうわけでもない。
でも小さいときからたまには違うところ行きたいな、と思っていたし、
なんだったらこんな家庭嫌だと思っていたし、
ずっとずっと昔から行ったことのない場所へ行ってみたかった。

結婚しなくても私は平気だ、というのはまだ決めかねているし書くのも躊躇するけれど、

私は、もしこのまま死ぬまで故郷に帰らなくても、たぶん平気だ。

だってもうずっと暮らしたから。つまらないとかさびれているからとかではない。もう知っているから。何も知らない、見たことのないところに行きたい。のです。

東京も飽きる時がくるかな?
そんなことを考えています、最近。


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