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カウンセラーは絶対に知っているロジャーズの『来場者中心療法』

病院の先生やコンサルタントは、患者や相談者に対して診療したり教えることが仕事であり、対等な立場ではないですよね。

カウンセラー業界で有名なロジャーズは、カウンセラーと相談者は、人間として同等であるとした『来場者中心療法』を提唱しました。

今回は、カウンセラーは絶対に知っているロジャーズの『来場者中心療法』について紹介していきます。

『来場者中心療法』とは?

『来場者中心療法』とは、相談者はより成長しようとする力を持っているが、障害や負担のために力が発揮できないのなら、発揮できるための援助を行うという考えです。

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提唱者は、心理カウンセラーであれば絶対知っているロジャーズという人物でカウンセラーと相談者は、人間として同等であるとした『来場者中心療法』を広めました。

ロジャーズは、カウンセリングをする際に、相談者よりも立場が上にいようとするカウンセラーは、本音を引き出せなくなるので成立しないと考えました。

この姿勢は、カウンセリング理論の中でも1,2位を争うほど有名でどの流派でも基本となっています。

自己概念と経験

ロジャーズは、理想と現実のギャップが大きいほど苦しみ、理想と現実が近ければ近いほど安心すると紹介しています。

人は、成長の過程で「こうなりたい」という自己イメージ(自己概念)を持ちます。

同時に、周囲からどう見られているかを気にしてしまい、他人に認められるために「今の自分でもできる」失敗しない範囲内で行動をとってしまいます。

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◆スキルは無いが動画編集で独立したいと思う人の場合

①自己概念(理想)=動画編集で独立するべき/本当にやりたいこと

②経験(現実)=でも動画編集スキルがない/周囲の目を気にしてあきらめる

この状態だと、理想と現実のギャップが大きいので苦しむことになります。

◆スキルが有るから動画編集で独立したいと思う人の場合

自信をもって安心するためには、動画編集で独立するため動画編集スキルを事前に磨いておくことが必要です。

①自己概念(理想)=動画編集で独立するべき/本当にやりたいこと

②経験(現実)=動画編集スキルがある/周囲の目を気にせず、やりたいことができる。

人間は、「やりたいこと」と「できること」の差が少ないほど自信がでて、安心できるようになるのです。

カウンセラーに必要な基本的態度3条件

ロジャーズは、カウンセラーに求められる基本的な態度を3つあげました。

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①無条件の肯定的関心(受容態度)
カウンセラーは、相談者に対して無条件の肯定的関心を持つこと

②共感的理解
相談者の内的世界を共感的に理解し、それを相談者に伝えること。

③カウンセラーの自己一致(純粋性/誠実さ)
相談者との関係において、心理的に安定しており、ありのままの自分を受容していること。

ロジャーズの理論では、カウンセラーは相談者が安心できるように否定的にならず、「共感的であっても同感的ではならない姿勢」で話を聴く必要があると言いました。

共感とは、「あたかも相手と同じように感じながら、巻き込まれてしまわないような感じ方」がポイントです。

最後に

今回は、カウンセラーは絶対に知っているロジャーズの『来場者中心療法』について紹介しました。

ロジャーズは、カウンセラーと相談者は、人間として同等であるとした『来場者中心療法』を提唱しました。

『来場者中心療法』とは、相談者はより成長しようとする力を持っているが、障害や負担のために力が発揮できないのなら、発揮できるための援助を行うという考えです。

ロジャーズは、カウンセリングをする際に、相談者よりも立場が上にいようとするカウンセラーは、本音を引き出せなくなるので成立しないと考えました。

この姿勢は、カウンセリング理論の中でも1,2位を争うほど有名でどの流派でも基本となっています。

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