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すてきなことを描く人たち

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noteで遭遇した、すてきなことを描く人たちを集めてみました。 同じようにすてきだなぁ、と感じて貰えたらとても気持ちがいいです。
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2020年6月の記事一覧

夕風を待つ

夕風を待つ

昔から図書館が好きだった。学校の図書室でも地域の図書館でも貸出冊数の限度いっぱいに借りていて、本を入れるために母が縫ってくれたキルト地の手提げ袋は一年も使えば角が破れてしまうほどだった。書架にきっちりと並べられた本を前にしてめくるめく気持ちは今も変わらず、冊数いっぱいまで借りる習慣はまだ続いている。

しかし働き始めた今、十冊の本を二週間以内に読み切ることは不可能に近い。最近は借りるだけ借りて読ま

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別れの切れ端

別れの切れ端

最近小さな別れが続いている。お店も人も。

別れに立ち会ったときに生まれてくるものを、みんなどう処理しているんだろう。別れと一口に言っても色んな種類や大きさがあって、いま私の世界で生まれているものは、すごい早さで流れてくる雲を眺めているときに感じるものに似ている。

別れるとその対象とはそれ以後の時間を共有できなくなる。そのため対象を介して生まれていた情緒は、嬉しいことも悲しいことも色んなこと含め

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UXライティングについて考える。「使う人に寄り添った文章」はなぜ大切?

UXライティングについて考える。「使う人に寄り添った文章」はなぜ大切?

プロダクトのおしらせ系の文章は、「やってほしいこと」があった上で、使う人にわかりやすく伝えるというのが役割です。でもそれだけだと、コンテンツ過多な状況では難しいのでは? と感じることが増えてきました。

なぜなら読む側は、つねに「読まない」「行動しない」という選択ができるから。

これからのプロダクトは、使う人の感情に寄り添い(共感して)、使う人の言葉で説明できるという新しいスキルが求められるので

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