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そのパートナーの不可解な行動は、心を必死で守っているのかもしれません

先日、僕たちには、自分の心を守る仕組みである防衛機制というものが備わっているという話しをしました。

パートナーとの関わりの中で、相手が自分の抱えたくない感情から自分を守るために、防衛機制を働かせることがあります。

こちらからすると、不可解な相手の言動や行動も、防衛機制だということが分かると、なるほど、そういう訳があるのねと相手の行動、言動が理解ができます

逆に防衛機制であるということを理解しないまま、関わると、より状況を悪化させてしまうということがあります

前回防衛機制として、合理化とアクティングアウトを中心にご紹介しました。


今回は、他にも知っておいて頂きたい防衛機制についてもお伝えします。

1.抑圧


抑圧とは、直面したくない感情や欲求を無意識下に抑え込むことです。

僕たちが生活する中で例えば悲しみとか不安とか孤独感とかそういう感情が湧き上がってくる場面ってありますよね。

ただ、それを仕事の場面ですとか、人と話している最中に、感情をあらわにすることができない、あるいは、ためらわれるときがあります。

そういう時自分の感情を抑え込んで抑圧するのです。
これは多くの方がごく普通にしていることではないでしょうか。

これも自分の心を守っているのです。

ただ抑圧したからといってその感情は消えるわけではなく無意識下に抑え込まれてるだけなのだ、またふとした瞬間に湧き上がってくることもある、ということを理解しましょう。


2.否認


否認とは、受け容れがたい出来事を眼中にないかのように振る舞うこと
です。

しょっちゅう夫婦で激しいケンカをしている夫婦がいます。そのケンカの傍らで、何事もないかのように、ゲームをしたり、テレビをみたりする場合があります。

すぐそばで、お父さんとお母さんがケンカをしているのが、目に入らないかのように振る舞う訳です。

受け容れたくない自分の両親のケンカという状態を、あたあもないかのように心を閉ざしているのです。

そうまでしないと自分の心を守れないそんな状況が目の前にあるわけです。仕方なく、否認という形で守らざるを得ないのです。

ですが、その分、心にひずみが生じやすいと言われています。

夫婦の不和は、子ども、特に幼い子どもへの影響は、強く残ることがあります。そのためにも、少なくとも夫婦同士の争いは、子どもの前で行わないことが必要ですね。

3.反動形成


反動形成とは、自分の感情や欲求とは正反対の行動をとることです。

例えば小学生や中学生の男の子が好きな女の子に意地悪をしたりあるいは興味ないフリをしたりすることです。

あなたもそのような経験はないですか?僕は思いっきりあります(笑)

これ自分の本心とは逆の行動をとっているわけです。

自分の本心がばれてしまうということが、とても怖いわけですけれども、逆の行動をとることでその恐怖から自分を守っているわけです。

嫌いな上司に対してやたらと愛想よくしたりする度にも反動形成です。
嫌いということがばれるのが怖いので、真逆な行動を取る訳です。


4,身体化


身体化とは、抱えきれない感情やストレスが身体症状となって現れることです。

子供が朝学校に行く時間になるとお腹が痛くなるとか、頭が痛くなるとかこういうケースもよくありますよね。

決して仮病じゃなくて、本当にお腹が痛くなったり、頭が痛くなったりするんですけれども、母親から、「じゃあ学校に行かなくいいわよ」と学校に行かないことを決めた途端に腹痛や頭痛が治ったりします。

親から見ると仮病に見えることもありますね。

本当に仮病でやってる場合はあるかもしれませんけれども、実際に腹痛や頭痛が起こる場合もあります。

つまり学校へ行くことへの不安や恐怖から、防衛機制を使って自分を守っているのです。


防衛機制に対しての関わり方


あなたのパートナーやお子さんで、もしくは自分の行動について、あの行動は、防衛機制ではないか?と感じた方もいるかもしれません。

防衛機制を使っている側にとって、それが心の守りであるということを自覚していません。無意識に使っていることが多いです。

是非わかってほしいのは、心の守りが必要だから防衛機制が使われているということです。

防衛機制を使っている時、僕たちは守りが必要なんです

間違ってもその守りを無理矢理ひっぺがそうとしないでいただきたいのです。

守りが必要だからその守り方をしているわけですから、その守りを無理矢理引っぺがしてしまうと、よりかたくなに自分を守るために、防衛機制を強化したり、今度はその人は不健康、不健全な形で、自分を守らなければいけなくなります。

ですので、まずはその人の守り方を尊重してあげていただきたいのです。

具体的には、守りが必要である状態であるということを理解した上で、その奥底にある不安や恐れ、つらさをに心を寄せて話しを聴いてあげるということが大事なのです

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