その異常なプライドの高さは、自己愛性パーソナリティ障害かもしれません
あたなの身近に、以下のような方はいませんか?
もしかしたら、自分の夫、もしくは、妻が、とか「自分かも」と思われた方もいらっしゃるかもしれません。
上記は、自己愛性パーソナリティー障害の主な特徴です。
自己愛性パーソナリティー障害とは
自己愛性パーソナリティ障害とは、自分に対して誇大な自己像を抱き、注目や称賛を求める一方で、他者からのマイナスな評価に対して過敏に傷つきやすく、他者に対する共感性が薄いことを特徴とする障害です。
冒頭の特徴のうち、1〜2番目が、「誇大な自己像」、3〜4番目が「他者からの評価への過敏さ」、5〜番目が、「共感性の薄さ」に対応しています。
そもそもパーソナリティ障害とは、性格の著しい偏りにより、周囲と良好な人間関係が築けなかったり、本人が生きづらさを感じている症状のことです。
冒頭にあげた特徴は、ある程度は誰にでもある傾向だといえます。僕ももちろんあります。
ただ、それが顕著でかつ持続的で、人間関係にトラブルが頻発したり、本人や周囲の家族が悩みを抱えている状態にまでなっているとすれば、それは、パーソナリティ障害と判断されます。
自己愛性パーソナリティ障害の方の中には、その特徴から、世の中で活躍したり、大きな業績を残す人もいます。
著名人でいうと、作家の三島由紀夫や、指揮者のカラヤン、画家のダリなどは、自己愛性パーソナリティ障害と言われています。
また、数年前、「このはげー」の秘書への暴言で有名となった豊田真由子元衆議院議員も、自己愛性パーソナリティ障害ではないかなと思います。
プライドの高さが、桜蔭、東大法学部、厚労省入省、ハーバード大学留学という華麗なキャリアの原動力となり、かつ、秘書に対する暴言は、プライドの傷つきから、自分のコントロールしきれなかったのではなないかと考えます。
パーソナリティ障害には、性格の偏り方に応じて様々な類型が知られています。
その中でも、自己愛性パーソナリティー障害は、その割合が多いと言われています。
女性よりも男性に多く、若者により多く見られる障害で、一般人口の0.5%が該当すると推定されています。
自己愛性パーソナリティ障害の人は、自己愛が未成熟な状態にあると言えます。自己愛が未成熟な状態とは、ありのままの自分、本当の自分を受け入れ愛することができていないのです。
ほんものの自信が持てていないがゆえに、自分のイメージを誇大化することで、自分の心を守っていると言えます。
日本人に多い「隠れ自己愛型」
自己愛性パーソナリティ障害は、顕示型と隠れ自己愛型といわれるものがあります。
顕示型が、自分の業績や才能を誇示するのに対して、隠れ自己愛型は、消極的で内気、引っ込み思案です。また、謙遜し、注目の的になることを避けます。
ただ、他者の反応や評価に過度に敏感であり、恥をかくことを極端に恐れるのは、顕示型と同じです。
また、理想化された他者によって自己愛を満たそうとします。
他者は、カルト教団の教祖だったり、芸能人だったり、家族だったりします。
例えば、パートナーの会社や肩書き、子どもの成績や学校に対して、強いこだわりをもち、それによって、自分の自己愛を満たそうとするパターンがあります。
なお、隠れ自己愛型は、日本人に多いと言われています。
ここまで読んで頂いたあなたは、
自己愛型パーソナリティ障害の原因とはなにか、
それに対して、どんな対処ができるのかということを知りたいですよね。
それに関しては、次回以降の記事でご紹介したいです。
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