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僕たちの心には生まれつき不快な感情から自分の心を守るためのメカニズムが備わっています

僕たちの心には生まれつき不快な感情や苦痛から自分の心を守るためのメカニズムが備わっています。これを心理学では、防衛機制といいます。

防衛機制の中で、有名なものとして「合理化」というものがあります。

イソップ物語の中にこんな話があります。

高いところにあるブドウを、どうしても取れなかったキツネが、
「あのブドウはどうせ酸っぱくてマズイんだ」と言って去っていく。

満たされなかった欲求に対して理由付けをすることで、がっかりとか悲しみとか喪失感とかそういった感情に直面することから自分を守っているわけです。

夫婦関係を良好に保つ上で、相手のことを理解することが大切になります。

ところが、パートナーの言動を見ると、なんでこんなことを言うのか、やるのか、理解不能、意味不明なことがあったりします。

そのような理解不能、意味不明な言動も、防衛機制という視点で考えると、つまり、自分の心を必死で守るためにやっているんだと分かると、なるほどだから、こんなことを言うのか、するのか、ということが理解できることがあります。

防衛機制は全部で20種類以上あると言われていますが、そのうち、まずあなたに知ってもらいたい防衛機制が、アクティングアウト(行動化)です。

アクティングアウトとは、直面するのに耐えられない感情や自分では抱えきれない感情を無意識のうちに行動や態度にして外に出すことです。

例えば、僕の妻は、怒りで頭に血が上ったときに、よく、ドアをバタンと力任せに閉めます。

時に、僕の目の前ですることがあり、僕としてもびっくりして「手を挟んだらどうするんだ!」と僕も怒って言うことがあります。

これは、一つのアクティングアウトです。

怒りや、その背後にあるであろう、がっかり感、くやしさ、などを感情を、妻は抱えきないために、行動や態度に外に出しているのです。

僕の妻が、子どもに過干渉気味にあるのも一種のアクティングアウトです。

妻は、子どもが失敗したり、問題を抱えることが、心配や不安でならないのです。

耐えられないその心配や不安を、行動によって表出することで、その感情の直面を避けているのです。

アクティングアウトは自分の心を守っているのです。

相手を傷つけたり、相手の意に反して操作的に振る舞ったりすることになりますので、不健全な守り方ではありますが、必死になって、向き合いたくない自分の感情から、自分を守るための必死な守りなのです

もちろん、怒りにかまけて高圧的な態度を取ったり、子どもに過干渉になったりするのは、僕としては、当然よい気持ちはしません。

ただ、妻の行動が「心の守りである」ということを知ることで、妻の行動に対して、一定の理解ができました

皆さんも、パートナーの理不尽な行動を目にした際に、それは相手が一生懸命になって、直面したくない感情から、自分を守っているかもしれない、と考えてみて頂くと、自分の気持ちが落ち着くことができればと思います。

防衛機制は、今回主に紹介したアクティングアウト以外にも、色々あります。防衛機制を知ることで、自分やパートナーの理解につながります。
また、このnote上で折りを見てお伝えしたいと思います。

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