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夫婦ゲンカ激化を回避する「リペアアテンプト」とは

あたなは、夫婦ゲンカをどの位の頻度でしますか?

調査でみる夫婦ゲンカの割合

第一生命経済研究所の30〜60代の800名を対象とした調査によりますと、「普段夫婦ゲンカをするか?」の問いに対して、

・「よくする」8.6%
・「時々する」43.9%
・「あまりしない」39.0%
・「全くしない」8.6%

でした。半数以上の方は、普段夫婦ゲンカをしているという結果です。

1割弱の人が、全くしないと回答していることに僕はびっくりしました。

回答者ぞれぞれがイメージする「夫婦ゲンカ」が様々で、「ちょっとした言い合い」も含めれば、もっと割合は高まるとのではないかと思います。

以前ご紹介しましたが、

夫婦間のちょっとした意見のぶつかり合いや口論は、むしろお互いの関係を強固にする効果があります。

大事なのは、深刻化させないことですよね。

そのためのスキルとして、「リペアアテンプト」というものをご紹介します。

リペアアテンプトとは

リペアアテンプトは、夫婦関係研究の第一人者ジョン・ゴットマン博士が
提唱している概念で「関係の修復努力」のことです。

●「ごめんねー」と素直にあやまる

●相手とのやり取りがヒートアップしていったときに、「ちょっとお茶でもしようか」と伝える

●自分や相手のやり取りを笑いに変えるべく、ユーモアを活用する

●「まあまあ」と、相手の肩をたたいたりなど、身体接触して、不穏な雰囲気を解消する

などを行い、関係を修復しようとする試みです。相手への怒りや憎しみが手に負えなくなるほど高まるのを防ぐものとして使われます。

ゴットマン博士によると、リペアアテンプトを使っていた夫婦の89%は、結婚後6年経っても幸福な関係を維持しているとのことです。

「リペアアテンプトが成功するか、いなかで、その後の夫婦関係が大きく決定されてしまう」とゴットマン博士は言っています。

我が家のリペアアテンプト

僕の家事の一つに、洗濯物をたたんで、子どもものをタンスにしまうというものがあります。

洗濯物をたたんだ後に、しょっちゅう、自分の洗濯物を作業場に置き忘れてしまうことがあります。

仕事の合間にやっていたり、家事に関しては、「やってやっている」という気持ちがあるので、どうしても雑になってしまうのです。

そういう気持ちを見透かしてか、自分の洗濯物を置き忘れていると、妻は激怒して、
「何べんおなじことをやれば気が済むの!」「あんたはいつも仕事が雑!」など言いながら、僕の洗濯物を投げつけます。

それに対して、以前は、「投げることないじゃないか!」とか、「こっちも忙しい中やってやっているんだから」とか、言い返して、ケンカが始まるということがありました。

あるとき、同じように洗濯物を置き忘れてしまい、妻が激怒して、いつものように僕の洗濯物を投げつけました。

それに対して、僕は、「おー、いい球投げるねー」と笑いながら対応しましたところ、妻も「あんたの頭ねらったのにー」と笑って応じました。
(僕も妻も野球が大好きなんです)

それ以降、あいかわらず忘れてしまうことがあるのですが、妻も、往年の巨人の投手である、「角 盈男」と言いながら、サイドスローで投げ、お互い笑い合ったりしています。


リペアアテンプトのポイント


自分がリペアアテンプトを試みようと努力することも大切なことですが、相手がリペアアテンプトを行ってきた時には、それに乗っかることが重要です。

一方が、あやまったり、ユーモアを活用としても、それをもう一方がそれをスルーして相手を責め続ければ、意味がありません。

リペアアテンプトには、相互の協力が必要です。

ゴットマン博士は、そのことを「強い友情」と説明しています。

友情とは、夫婦としてのあるべき姿を共通目的と分かち合い、その達成に向けて共に助け合おうとする関係性です。

逆に、そのような共通目的がない、協力しあうという意識がない夫婦間においては、リペアアテンプトの試みはうまくいかないでしょう。

あなたは、夫婦ゲンカの際に、その修復のためにどんなことをしていますか?

リペアアテンプトとして、どんなことをしてみたいですか?

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