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人生の成功をはかる究極の基準とは?

あなたは、「人生の成功をはかる究極の基準は」と問われて、何と答えますか?

収入、肩書きや役職名、SNSのフォロー数などは、まず思いつきそうです。

ただ、それらは、ビジネスでの成功とは言えそうですけども、「人生の成功」なのでしょうか。

世界的経営学者語る「人生の成功をはかる基準」

『ビジョナリー・カンパニー』という本はご存じでしょうか。

1994年に発売されたビジネス書で、時代を超えて存続する偉大な企業に共通する基本原則を研究した本です。

シリーズで全世界1000万部以上売れて多くの経営者やビジネスパーソンに影響を与えた大ベストセラーです。

その著者であのドラッカーの後継者とも言われる世界的な経営学者、ジム・コリンズは『ビジョナリー・カンパニー2』の序文の中で、このように述べています。

最後に、わたしは妻のジョアンナ・アーンストに深く感謝したい。
結婚して二十年間の間、若干神経質だし、今回の調査のような仕事に没頭するわたしに耐えてくれている。
わたしにとって最も有益な批評家であり、同時に最も深く、長期にわたって支えてくれる理解者でもある。
人生の成功をはかる究極の基準は、自分に対する配偶者の好意と敬意が年とともに深まっていくかどうかである。
何よりもこの基準でみて、わたしは妻と変わらぬほど成功を収めたいと望んでいる。

『ビジョナリー・カンパニー2』

数多くの超一流企業のビジネスリーダーを研究し、自身も収入も地位も大いに得ているだろうジム・コリンズが、人生の成功をはかる基準として

自分に対する配偶者の好意と敬意が年とともに深まっていくかどうか」

を挙げていることにびっくりしませんか。

最後の一文「妻と変わらぬほど成功を収めたい」が、すてきだな、と思います。

自分は妻であるジョアンナに対して、好意と敬意が年々深まっている、だから、妻は成功者なのだ。
自分も妻からそう思われることで、成功者になりたいということです。

この序文からは、妻がジム・コリンズのことを献身的に支えたように思えますが、ジム・コリンズの方から、妻をしっかりと支えたことが分かるエピソードがあります。

ジム・コリンズはスタンフォード大学ビジネススクールを卒業後、シリコンバレーの名門企業ヒューレット・パッカード(HP)に就職しました。

しかし、トライアスロンの選手として活躍していた妻を支援するためにあっさりとヒューレット・パッカードを辞めました。

ジム・コリンズは、スタッフとしてトレーニングメニューを練る一方、スポンサーとの交渉も請け負いました。

その結果、妻は1985年、ハワイで毎年開催される世界最高峰の「アイアンマン」で見事に優勝しました。

彼は自分のキャリアをなげうって、パートナーの夢を尊重し、妻の夢を叶えるサポートをすることを優先させたのです。

なかなかできることではないですよね。

なぜ、「配偶者の好意と敬意が深まること」が成功基準なのか

もっとも身近な存在といえる配偶者に対しては、家庭外ではあまり見せないような素の自分をさらすことになります。
配偶者は、自分の一側面ではなく、ありのままの言動、行動を見せる相手です。

配偶者に対しては、身近な関係であるゆえに、どうしても甘えが出てしまいます。

そのような相手に対して、好意と敬意を、しかも年々深められるのは、持続的な思いやりや貢献、人間としての成長、成熟が問われます

おそらく、そのような行動や人間性を備えた人は、家庭だけではなく、職場などの家庭以外での場でも、より良い成果や信頼関係を構築できるのではないでしょうか。

さらに、配偶者との関係性は婚姻関係が続く限りは、人生終わるまでの関わりです。
仕事でいかに成功していたとしても、いずれは引退する訳です。

仕事を終えた人生の晩年、日々顔を合わせる配偶者との好意と敬意を感じられていれば、最高の人生の終え方と言えるのだと思います。

僕も、人生の成功者となるために、妻からの好意と敬意が年とともに深めてもらえるようなパートナーであるよう、日々の関わりを意識したいです。


今後も、夫婦関係の悩みを軽くして、関係をより良くしてくことに役立つ心理学の話しを定期的にお届けしていきます。
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