田舎に帰ることの不安。 #毎日投稿80日目

昨日、まきものに記された自分のメモを見返していた。

幾つも積みあがったそれは、真上からみたボーリングのピンみたいだった。

解くと何メートルもの長さになる。

その中に書かれたことを読み返す。

全体的に後ろ向きな暗い内容だった。

僕が目的なく書く文章というのは、大概そういうものだ。

僕はそういう性質の人間だった。


田舎に引っ込む。

最近それについて考える。

それは自堕落な僕と、社会をつなぎとめる強制力を失うことでもある。

東京で一人暮らしをすることで、自分の面倒は自分で見なくては、という自覚が生まれているからだ。

この枷が外れても、続けられる保証はない。

noteや、創作全体のこと。

田舎に帰れば、自分が何もしなくても生存することはできる。

電気代を支払う必要もないし、毎朝半熟オムレツを巻く必要もない。

その負の面を心配しておくと、自由になった僕はたちまち魂が腐敗して、いろんなことが面倒に感じられるようになったりする。

今やっている自炊も、筋トレも、散歩すらできなくなる。

そうなればnoteもきっと面倒になる。


ダメ人間に逆戻りだ。

体にも異常が出始める。

身体に肉が付きはじめ、ちょっとずつ歩くのが億劫になっていく。

部屋から出ない日が続くなり、声を出す機会が減る。

それに比例するように、ゲーム内のステータスはみるみる上昇し、RPGのキャラはすくすく育つ。

経験値稼ぎやエイム練習に没入し、時間をそのために使うようになる。

バイトを探そうと外に出るが、面接も面倒なので、踏み倒したりする。

そのうち身体が邪魔くさく思えるようになる。

現実世界と電脳世界との境界があいまいになる。

気づけば僕は思考だけの存在になっていた。

思うがままにネットをさまよい、情報の海に溺れる。

そのような存在は、決して本当の満足や快楽は得られない。

すべてが仮想的だ。

リアルの僕は石川県の田舎で、何本もの管が接続された水槽に浮かぶ脳みそだけの存在に成り果ててしまった。

といったようなことが起こりうる可能性は十分にある。


気づけばまた暗いことを書いていた。

すこし『サイバーパンク2077』をやりすぎたかもしれない。

明るいことを書こう。


でもほんの少しはその怠惰に抗えるのではないか、とも思う。

今の自分なら、もっと理想のものを創ることができるのではないか、と。

そして、もっとそれを楽しむことができるのではないか、と。


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