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魚の博物事典


魚の博物事典

 魚に関する本では、名著の一つです。
 魚を釣る方、魚を食べるのが好きな方なら、読んで決して損はしません。見るのが好きな方も、もちろん、どうぞ。

 著者の末広恭雄【すえひろ やすお】さんは、一九八八年に亡くなられています。
 けれども、本書は、死後の一九八九年に講談社学術文庫で出され、何刷もされています。名著の証拠ですね(^^)

 末広さんは、お魚博士として有名な方でした。その知識の該博なこと! 魚のみならず、古今東西の文化を語って、飽きさせません。

 冒頭の「はしがき」からして、『古事記』の話が登場します。
 さらに、中身はと見れば、食用魚として有名なアジ、カツオ、サケ、サンマ、フグなどの名が並んでいます。釣り人に人気のクロダイ、カジキ、アユ、イサキ、メバルなどもいます。

 かと思えば、熱帯魚として観賞用にされるアロワナ、シノドンティス、テッポウウオもいます。生きた化石として有名なシーラカンスも、ハイギョ(肺魚)もいます。サンゴ礁の踊り子チョウチョウウオも、魚に見えない魚タツノオトシゴも、人喰い魚といわれるピラニアもいます。

 それぞれの魚について、どのあたりに分布するか、どうやって食べられるか、どのように釣るかまで、書かれています。
 まさに、「博物事典」の名にふさわしいです。

 以下に、本書の目次を書いておきますね。

はしがき

淡水魚・海水魚
 アイゴ
 アイナメ
 アカグツ
 アコウダイ
 アサヒダイ
 アジ
 アナゴ
 アナバス
 アブラハヤ
 アマダイ
 アユ
 アロワナ
 アンコウ
 イサキ
 イザリウオ
 イシダイ
 イシナギ
 イットウダイ
 イボダイ
 イワシ
 イワナ
 ウグイ
 ウツボ
 ウナギ
 ウミタナゴ
 エイ
 エソ
(中略)
 ペヘレイ
 ベラ
 ヘラチョウザメ
 ホウボウ
 ボラ
 マグロ
 マス
 マトウダイ
 マナガツオ
 ミノカサゴ
 ムツ
 ムツゴロウ
 メジナ
 メダカ
 メヌケ
 メバル
 メルルーサ
 モロコ
 ヤガラ
 ヨウジウオ
 ヨツメウオ
 ワカサギ

水産動物
 アサリ
 クジラ
 真珠
 ハマグリ

魚のQ&A
 魚は何年くらい生きますか
 魚の年齢はどうやって調べますか
 世界で一番大きい魚と、一番小さい魚は何ですか
 鱗のない魚がありますか

 など

索引


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