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映画 海街diary
四人の姉妹が家族になっていくストーリー。
すずが徐々に家族になっていく様が、ゆっくり暖かく描かれている。
元々他人だった3人と1人が2時間ちょっとの映画の中で違和感なく自然と繋がっていく。
元々漫画が原作とのことだが、映画の脚本の緻密さ、俳優たちの演技の巧妙によるものと思う。
家族の暖かさ、というより家族でいることの尊ささが強調された映画だった。
小説 何もかも憂鬱な夜に
中村文則著
物語は、重く陰鬱とした雰囲気で進められる。
主題は死刑制度、というものだけでなく人の命、悪、といった人間の本質的な問題にまで及ぶ。
著作は作品の中で、いかなる理由であれ人が人を殺すのはよくない、といった簡単な考えではなく人そのものと命とを別に考える必要があるという。
命と罰とを考えた時、作中にもあったがその線引きははっきりとしているのかと問われた時にしていると答えることはできない。