小説 土の中の子供

中村文則著
2005年芥川賞作品

今が大事というが、結局今は過去の積み重ねに過ぎない。凄惨な子供時代を過ごした主人公にその影響は色濃く残っている。
引き摺り込まれるように死に向かっていくが、根底にあるものは生への希望であるかのようにみえる。
恐怖を克服したいと気づいた主人公が、白湯子とという存在と幸せになっていけるような最後に希望が持てた。

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