映画 前科者

保護司という、犯罪を犯した人の更生に寄り添う職業。無給らしい。
恥ずかしながらそういう職があること自体はじめて知った。

あらすじを見て、罪を犯した人間にずいぶん手厚いななんて思った。
でもそうじゃない。罪を犯した人間にこそ寄り添ってくれる人が必要なのだ。
罪を犯したものが、刑務所から社会に出た時暗い孤独の中にずっといるとその人間はどんどん深く落ちていき更生できず罪を繰り返してしまう可能性がある。
もちろん、保護司がいれば絶対罪を犯さないなんてことはない。いてもいなくても再犯するものはするだろうし、どう接するかによっては逆効果になる可能性もある。

だからこそ、この映画を見て尊い職業だなと感じた。
被害者遺族の気持ちになれば、罪を憎んで人を憎まずなんて綺麗事は言えない。
そこにもまた、難しさがある。

ただ、どんな人間であっても一人でも自分のことを知り、寄り添ってくれる人がいてくれたらそれだけで人生の結果は変わるだろう。

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