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どうすれば、もっとうまく書ける?←書く前が大事!
野球のピッチャーが、よりよい球を投げるためにはどうすればいいのでしょうか?
方法の一つに、投球フォームの分析と改善があります。
明日29日の日刊スポーツ新潟版は、人気企画「解体新書」に佐渡・菊地大稀投手(3年)が登場します。日刊スポーツ評論家の元DeNA三浦大輔氏が、プロ注目右腕の投球フォームを解説します。また、J1新潟の新入団会見の模様もお届けします #佐渡 #菊地大稀 #アルビレックス新潟 #三浦大輔 pic.twitter.com/g6j4vAAudY
— 日刊スポーツ新潟 (@nikkan_niigata) June 28, 2017
「投げる」という行為を細分化し、
✅「足の上げ方」
✅「手首の振り方」
✅「身体の開き具合」
などを改善していくのです。
同じように、「わかりやすい文章を書く」には、
「書く」という行為の細分化
が不可欠です。
書くことに苦手意識を持っている人は、細分化された各項目の「どこが苦手なのか」を明確にすれば、書く力がレベルアップします。
「そもそも、どうやって書けばいいのかわからない」という方の参考にもなります。
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【補足】
「わかりやすい説明の書き方講座」は「説明」に重点を置いています。
しかし、今回の記事は「説明」に限らず、すべての文章に適用できます。
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「わかりやすい説明の書き方講座」の2回目です。
★5週連続でnote公式のマガジンに選ばれています★
【わかりやすい説明の書き方講座】
(1)noteの記事の9割は「説明」です
(2)どうすればうまく書ける?←書く前が大事!👈今ココ
(3)説明とは?〇〇を知らない人はラーメンを説明できない
(4)「理解できる」ってどんなとき?
(5)文章は一人で書けない!?
(6)ポプラディアは説明名人~「〇〇とは何か」を説明せよ~
(7)具体的に「具体的に書く方法」を説明します
(8)説明に〇〇を加えれば、理解しすくなる
(9)あの作家が39回も実践したこと
(10)noteのコンテストで3回受賞した僕がやっていること
この講座は、
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という考えのもと、「よりよい説明ができるようになりたい」≒「よりよいnoteを書きたい」という方に読んでほしいと思っています。
本文:約3400字
→6分で読めます🙋♂️
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1.細分化
「書く」行為といえば、実際に文字入力する場面をイメージされる方も多いのではないでしょうか。
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ただ、国語科教育においては「文字を書く」以外の行為も「書く」に含まれます。
具体的には、下記のように細分化されます。
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後で補足します。
具体化しましょう。
「スパイスで作るカレーの魅力を紹介(説明)する記事」を書く場合です。
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記述以外の項目もすべて重要です。
(集材・選材は、まとめて「取材」と呼ぶこともあります)
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3.各項目の意義やポイント
細分化された6つの項目は、今後の回でも登場する重要な言葉です。
よって、今から大まかに説明します。
【※】
説明文に即した具体的な説明は、別の回にします。
まずは大雑把に理解していただけると幸いです。
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①主題の決定
→書きたいことを決める
主題とは「書くことの中心」です。
例
「ジャズの楽しみ方」
「ソロキャンプ初心者におすすめの道具」
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文章を書く時は、「書くことの中心」を決定しておかなければなりません。
文章の一貫性がなくなる可能性があるからです。
『勤務先の会社』を説明しようとしていたのに、いつの間にか『自分自身のこと』を説明している
などということは、ありがちなのです。
主題は、
「ロボット掃除機とは何か」
「置きベンの作り方」
など客観的なもの=事実・物事の場合もあれば、
「子連れサッカー観戦の魅力」
「引っ越しで気付いた日常の幸せ」
などの主観的なもの=感想・意見・思想の場合もあります。
noteで主題を考えるときのポイントを1つだけ挙げます。
それは、
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です。
メリットは2つあります。
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主題を限定するメリット①
→書きやすい
「noteで1500字の記事を書いてください。お題は自由です」
と言われたら、困る人は多いと思います。
しかし、
「『高校時代の変な先生』について、1500字の記事を書いてください」
と限定されれば、書けそうな気がしませんか。
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記事は、主題が限定された方が書きやすいのです。
だから、note公式もお題を提示して、ユーザーが書きやすくしてくれています。
では、どれくらい限定すればいいのか?
主題が「サッカー」では広すぎます。
限定した見事な例を2つ挙げます。
👇「高校サッカー」に限定
👇一人の監督に限定
このように限定すれば、書きやすいでしょう。
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主題を限定するメリット②
→読まれやすい
実は、書きやすいだけでなく、読まれやすいです。
漠然と「サッカー」について書くより、
と限定して書いた方が読まれやすいです。
「コーヒー」より「朝専用コーヒー」の方が結果的に売れているのと同じです。
差別化することで、特徴を際立たせるのです。
【朝専用】とすることで差別化。
— 🟡ユンタ@副業ブログ×CRYPTO&NFT (@yunta_me) March 21, 2022
ターゲット対象を狭く深く。
「これもマーケティングだなー、よしTweetするか」と買おうとしたら令和四年度500円玉が新しい過ぎて買えなかった件。
からの執念。 pic.twitter.com/eJcKzF82Jn
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②集材・選材
→書く材料を集める。そこから実際に書くものを決める。
小学生の頃を思い出してください。
先生が、
「読書感想文を書きなさい。5枚です」
と言います。
あなたは、
「5枚も書けないよ・・・・・・勘弁してくれ」
と思ったのではないでしょうか。
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「5枚も書けない」≒「書くことがない」という状態です。
「書くことがない」は、文章を書くうえでの最大の悩みと言えます。
「書くことがない」状態は、「集材」に課題があります。
集材の主な方法は以下のとおりです。
❶書籍・雑誌
❷思索(自分で考える)
❸体験(想起する)
❹聴取(人に聞く)
❺発想法(※別の回で補足したいです)
私の場合、材料は、紙のノートにまとめています。
たとえば、岐阜県にある下呂温泉(日本三名泉のひとつ)の材料を集めるなら、下のような具合です。
左側(黄色のふせん)に大項目、右側(水色のふせん)にその詳細を貼っています。
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【ふせんを書く=材料が集まる】という仕組みです。
さきほど、
「書くことがない」は、文章を書くうえでの最大の悩み
と書きました。
集材ができれば、「文章執筆の半分はクリアできた」と言っても過言ではありません。
(ご要望があれば、集材についての特集回を書きたいです😄)
![](https://assets.st-note.com/img/1666251234813-N4TSiQzvVv.jpg?width=800)
多くの材料を集めることは、文量を増やす以外にも重要です。
非常に重要なので、もう一度言います。
![](https://assets.st-note.com/img/1665121721822-amsfyUxxaE.jpg?width=800)
なぜか?
新聞記者の方に、次のように教えてもらったことがあります。
書く材料を「10」集めても、実際に使うのは「1」だけ。
ただ、いい記事を書くためには絶対に「10」が必要である。
その「10」の中から精選した「1」だからこそ、いい記事になる。
島田紳助さんも『紳竜の研究』というDVDにおいて、漫才のネタを考える際、
15個くらいネタを考えて、ベスト4を選ぶねん
と言っています。
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材料を多く集め、その中から優れたものを選んで書けばよい説明文が書けます。
よい説明文は、丁寧な取材活動から生まれるというわけです。
【※】
集材・選材をまとめて「取材」と呼びます。
![](https://assets.st-note.com/img/1666257082082-dIyHahlHzx.jpg?width=800)
③構成
→適切な順番で材料を並べる
あなたが家を建てるとします。
もし、大工さんが設計図を作らずに行き当たりばったりで建築し始めたら、不安ではないでしょうか?
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「書く」における「構成」は、「家づくり」における「設計図」です。
「構成」を考えないで書くことは、設計図なしで家を建てるのと同じことなのです。
「説明文」における構成は、
❶概要→詳細
❷簡単→複雑
❸既知情報→未知情報
といったものがあります。
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④記述
→実際に書く
「書く」といったらこの「記述」をイメージする人がほとんどだと思います。
文章指南書も、「記述」に関するものが多いです。
(主語と述語を対応させる、など)
説明文においては、
❶読み手にわかる用語を使う
❷「第一に、第二に、」など順番を示す
❸重要なことは、繰り返す・強調する
などが大事です。
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⑤推敲
→文章を客観的に見直す
みなさんは、外出する前に身だしなみをチェックしますよね?
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人から見られる部分は、客観的に(鏡を使って)チェックするはずです。
文章も人から読まれるので、客観的にチェックしなければなりません。
「面倒だな」
「自分の文章を見直すのは恥ずかしい」
と思う人もいるかもしれませんが、それは鏡で顔を見ないで外出するのと同じ。
「うっかり鼻毛が出ちゃってた😨😨」
なんてことにならないよう、必ず読み直しましょう。
推敲については、第9回で書く予定です。
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4.【補足】細分化について
「書く」の細分化について、下記のように提示しました。
![](https://assets.st-note.com/img/1666248771511-bjK79EFHdu.png?width=800)
正しくはこうです。
![](https://assets.st-note.com/img/1661304491038-52CF5I8aJQ.jpg?width=800)
各項目の間にある矢印が増えました。
実際に書く作業をする場合、各項目を行ったり来たりすることは頻繁にあります。
「調べる作業(集材)をしていたら、そもそも自分の考えが変わったので『主題の決定』からやり直す」
「構成を考えていたら、材料が足らないとわかったので集材する」
ということは、あって当たり前なのです。
各項目を往復しながら、よりよい文章を目指しましょう。
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5.まとめ
長くなってしまったので簡潔にまとめます。
★★★★★★
1)書く行為は6つに細分化できる
2)主題を限定すれば、書きやすくなる
3)書く材料を集めれば、執筆は半分達成!
★★★★★★
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