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どうすれば、もっとうまく書ける?←書く前が大事!

野球のピッチャーが、よりよい球を投げるためにはどうすればいいのでしょうか?


方法の一つに、投球フォームの分析と改善があります。



「投げる」という行為を細分化し、

✅「足の上げ方」
✅「手首の振り方」
✅「身体の開き具合」

などを改善していくのです。


同じように、「わかりやすい文章を書く」には、

「書く」という行為の細分化

が不可欠です。

書くことに苦手意識を持っている人は、細分化された各項目の「どこが苦手なのか」を明確にすれば、書く力がレベルアップします。


「そもそも、どうやって書けばいいのかわからない」という方の参考にもなります。

【補足】
「わかりやすい説明の書き方講座」は「説明」に重点を置いています。
しかし、今回の記事は「説明」に限らず、すべての文章・・・・・・に適用できます。


「わかりやすい説明の書き方講座」の2回目です。

5週連続・・・・note公式のマガジンに選ばれています★

【わかりやすい説明の書き方講座】

(1)noteの記事の9割は「説明」です
(2)どうすればうまく書ける?←書く前が大事!👈今ココ
(3)説明とは?〇〇を知らない人はラーメンを説明できない
(4)「理解できる」ってどんなとき?
(5)文章は一人で書けない!?
(6)ポプラディアは説明名人~「〇〇とは何か」を説明せよ~
(7)具体的に「具体的に書く方法」を説明します
(8)説明に〇〇を加えれば、理解しすくなる
(9)あの作家が39回も実践したこと
(10)noteのコンテストで3回受賞した僕がやっていること


この講座は、

という考えのもと、「よりよい説明ができるようになりたい」≒「よりよいnoteを書きたい」という方に読んでほしいと思っています。

本文:約3400字
→6分で読めます🙋‍♂️



1.細分化


「書く」行為といえば、実際に文字入力する場面をイメージされる方も多いのではないでしょうか。



ただ、国語科教育においては「文字を書く」以外の行為も「書く」に含まれます。
具体的には、下記のように細分化されます。


※この図、実は不完全。
後で補足します。



具体化しましょう。
「スパイスで作るカレーの魅力を紹介(説明)する記事」を書く場合です。





記述以外の項目もすべて重要・・・・・・・・・・・・・です。

集材しゅうざい選材せんざいは、まとめて「取材」と呼ぶこともあります)




3.各項目の意義やポイント

細分化された6つの項目は、今後の回でも登場する重要な言葉です。

よって、今から大まかに説明します。

【※】
説明文に即した具体的な説明は、別の回にします。
まずは大雑把に理解していただけると幸いです。


①主題の決定
→書きたいことを決める

主題とは「書くことの中心」です。


「ジャズの楽しみ方」
「ソロキャンプ初心者におすすめの道具」




文章を書く時は、「書くことの中心」を決定しておかなければなりません。
文章の一貫性がなくなる可能性があるからです。

『勤務先の会社』を説明しようとしていたのに、いつの間にか『自分自身のこと』を説明している

などということは、ありがちなのです。


主題は、

「ロボット掃除機とは何か」
「置きベンの作り方」

など客観的なもの・・・・・・=事実・物事の場合もあれば、


「子連れサッカー観戦の魅力」
「引っ越しで気付いた日常の幸せ」

などの主観的なもの・・・・・・=感想・意見・思想の場合もあります。



noteで主題を考えるときのポイントを1つだけ・・・・挙げます。

それは、


です。
メリットは2つあります。


主題を限定するメリット①
→書きやすい


「noteで1500字の記事を書いてください。お題は自由・・です」

と言われたら、困る人は多いと思います。

しかし、

『高校時代の変な先生』について、1500字の記事を書いてください」

と限定されれば、書けそうな気がしませんか。


変な先生


記事は、主題が限定された方が書きやすいのです。
だから、note公式もお題を提示して、ユーザーが書きやすくしてくれています。


では、どれくらい限定すればいいのか?

主題が「サッカー」では広すぎます。
限定した見事な例を2つ挙げます。


👇「高校サッカー」に限定


👇一人の監督に限定

このように限定すれば、書きやすいでしょう。



主題を限定するメリット②
→読まれやすい




実は、書きやすいだけでなく、読まれやすい・・・・・・です。

漠然と「サッカー」について書くより、

と限定して書いた方が読まれやすいです。


「コーヒー」より「朝専用コーヒー」の方が結果的に売れているのと同じです。
差別化することで、特徴を際立たせるのです。




集材しゅうざい選材せんざい
→書く材料を集める。そこから実際に書くものを決める。


小学生の頃を思い出してください。


先生が、

「読書感想文を書きなさい。5枚です」

と言います。

あなたは、

「5枚も書けないよ・・・・・・勘弁してくれ」

と思ったのではないでしょうか。


「5枚も書けない」≒「書くことがない」という状態です。

「書くことがない」は、文章を書くうえでの最大の悩み・・・・・と言えます。

「書くことがない」状態は、「集材」に課題があります。

集材の主な方法は以下のとおりです。

❶書籍・雑誌
❷思索(自分で考える)
❸体験(想起する)
❹聴取(人に聞く)
❺発想法(※別の回で補足したいです)

私の場合、材料は、紙のノートにまとめています。

たとえば、岐阜県にある下呂げろ温泉(日本三名泉のひとつ)の材料を集めるなら、下のような具合です。

左側(黄色のふせん)に大項目、右側(水色のふせん)にその詳細を貼っています。

実際は、このあとさらに具体化していきます

【ふせんを書く=材料が集まる】という仕組みです。

さきほど、

「書くことがない」は、文章を書くうえでの最大の悩み・・・・・

と書きました。
集材ができれば、「文章執筆の半分はクリアできた」と言っても過言ではありません。

(ご要望があれば、集材についての特集回を書きたいです😄)


多くの材料を集めることは、文量を増やす以外にも重要です。
非常に重要なので、もう一度言います。

なぜか?

新聞記者の方に、次のように教えてもらったことがあります。

書く材料を「10」集めても、実際に使うのは「1」だけ。

ただ、いい記事を書くためには絶対に「10」が必要である。

その「10」の中から精選した「1」だからこそ、いい記事になる。


島田紳助さんも『紳竜の研究』というDVDにおいて、漫才のネタを考える際、

15個くらいネタを考えて、ベスト4を選ぶねん

と言っています。


ただ一度だけ開催された、紳助さんの特別授業が収録されています


材料を多く集め、その中から優れたものを選んで書けばよい説明文が書けます。
よい説明文は、丁寧な取材活動から生まれるというわけです。

【※】
集材・選材をまとめて「取材」と呼びます。


③構成
→適切な順番で材料を並べる


あなたが家を建てるとします。
もし、大工さんが設計図を作らずに・・・・・・・・行き当たりばったりで建築し始めたら、不安ではないでしょうか?


「書く」における「構成」は、「家づくり」における「設計図」です。


「構成」を考えないで書くことは、設計図なしで家を建てるのと同じことなのです。


「説明文」における構成は、

❶概要→詳細
❷簡単→複雑
❸既知情報→未知情報

といったものがあります。


④記述
→実際に書く


「書く」といったらこの「記述」をイメージする人がほとんどだと思います。


文章指南書も、「記述」に関するものが多いです。
(主語と述語を対応させる、など)


説明文においては、

❶読み手にわかる用語を使う
❷「第一に、第二に、」など順番を示す
❸重要なことは、繰り返す・強調する

などが大事です。


⑤推敲
→文章を客観的に見直す


みなさんは、外出する前に身だしなみをチェックしますよね?


人から見られる部分は、客観的に(鏡を使って)チェックするはずです。
文章も人から読まれるので、客観的にチェックしなければなりません。

「面倒だな」
「自分の文章を見直すのは恥ずかしい」

と思う人もいるかもしれませんが、それは鏡で顔を見ないで外出するのと同じ。

「うっかり鼻毛が出ちゃってた😨😨」

なんてことにならないよう、必ず読み直しましょう。

推敲については、第9回で書く予定です。



4.【補足】細分化について

「書く」の細分化について、下記のように提示しました。




正しくはこうです。

各項目の間にある矢印が増えました。
実際に書く作業をする場合、各項目を行ったり来たりすることは頻繁にあります。

「調べる作業(集材)をしていたら、そもそも自分の考えが変わったので『主題の決定』からやり直す」

「構成を考えていたら、材料が足らないとわかったので集材する」

ということは、あって当たり前なのです。
各項目を往復しながら、よりよい文章を目指しましょう。

5.まとめ

長くなってしまったので簡潔にまとめます。

★★★★★★
1)書く行為は6つに細分化できる
2)主題を限定すれば、書きやすくなる
3)書く材料を集めれば、執筆は半分達成!
★★★★★★

👇こちらの記事が収められているマガジンです!

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