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ワールドトリガー (23)
※コミックス最新刊のネタバレを含んでおります。
・B級最終戦。出水が舌を巻く才能がある香取はやはり強い。むら気さえ克服すればトリオンの多い木虎だからなー。
・茜は良い子だったので退場は残念。しかし、安全を考えれば記憶を消しておくのが安定なのに手心を加えるあたり、城戸指令も甘いところがあるようで。
・モノローグ上の存在に留まるかと思われたカンダタ登場。引越しとのことなので出番はしばらくなさそう
[ゲームの感想]B.B.ライダー
ちょいちょい評判を聞くゲームだったので、重い腰を上げてクリア。色んなところで既に言われてるけど、『現代に呼び出された英雄が活躍する短編ギャグゲーム』ってVectorの紹介文が初っ端から何もかも間違いすぎてますね。1話1時間で全12話くらいのボリュームだし、現代って言っても文明レベルが現代っぽいファンタジー世界だし。
お話としては、特に序盤~中盤がギャグの分量多めで中々進めづらく、しかも大半がキャ
もっと気軽に文章が書きたい
近頃すっかり本を読まなくなってしまった。
今までは外出の際に何かしらの文庫本を持っていき、電車やバスの中で読むのがメインの読書法だったのが、このご時世のおかげでそういう機会を失ってしまったのが大きい。
それに加えて、本を買うことも減ってしまった。
これもやっぱり同じ原因で、外出の際に本屋に寄って見かけた本を買うのが主な本の仕入先だったので、外出が減って同じく購入の機会を失ってしまった。
単
創作する遺伝子 僕が愛したMEMEたち 小島秀夫
「メタルギア」シリーズで有名なゲームデザイナー、小島秀夫さんの本・映画等の作品紹介エッセイ。メタルギアはやったことないんですが、初代PS時代にファミ通を愛読していた元ゲーム少年としては、昨今の活躍はなんとも感慨深いです。
それはさておき、本を読みたいけど何を読もうか悩んでいたところで手に取ってみたこちら、本の紹介としても小島さんの性格や人となりが見えるエッセイとしても中々面白かったです。いきなり
新版 動的平衡 生命はなぜそこに宿るのか 福岡伸一
生物の体の構成物質は常に入れ替わっていて、たとえば一年前のある人間と現在の同一人物であっても、その人を構成する物質はほとんど入れ替わってしまっているというのは有名な話。そこから発展して、「生命とは、様々な現象が組み合わさって一定の秩序を形成している一時的な状態である」と定義したのを一言でまとめたのが、タイトルにもある動的平衡。
この本は「生物が生きているというのは、完全に安定したシステムの状態で
不連続殺人事件 坂口安吾
好きだけど、あんまり緻密な作品を書くイメージじゃない(失礼)安吾先生の推理小説って、どんなもんなんだろと読み始め。結論としては、文章はいつもの安吾味で、かつしっかりと推理小説していました。
のっけから10人以上の文学者やら絵描きの、誰々が誰々と別れて別の誰々と再婚したなどのただれた人間関係が語られ、こんなのいちいち覚えてられないよ!と不安になるものの、文章は読みやすくサクサク進行。いいのか?って
神話の力 ジョーゼフ・キャンベル ビル・モイヤーズ
「千の顔を持つ英雄」を上巻だけ読んで放っておいていたところに、ふと書店で見かけたこれを買ってみて読了。
感想としては、最初にまずこっち読んでおけば良かった!の一言。こっちの方が対談形式になっていて読みやすく、著者の思想をダイジェスト形式で比較的分かりやすい言葉にして読めるようになっています。
タイトルにも入っている神話が人間にとってどういう役割を果たしていた(いる・いく)かが対談の主要テーマな
魂の重さは何グラム? 科学を揺るがした7つの実験 レン・フィッシャー
作者はイグノーベル賞受賞者とのこと。検索したら、「ビスケットを紅茶に浸す最適な方法」を考えた人らしい。日本では行儀が悪い寄りの食べ方ってイメージですが、こういうパンやビスケットの食べ方は欧米じゃメジャーらしいですね。
本編の話なんですが、全体を通じて繰り返されているのが「科学には常識的な感覚から逸脱した事実(だと思われる事)がある」点で、取り上げられている7つの実験はどれもそういった性格を持った
息吹 テッド・チャン
「あなたの人生の物語」以来の二冊目の短編集。「あなたの~」読んだのいつだったっけ……。
しかし、今読んでみるとほとんどの作品が自由意志を命題にしてるのが分かって、昔はそんなことにも全然気づいてなかったなぁと。
『商人と錬金術師の門』
物語としての完成度は本編中随一。知ってる人はニヤリとできる程度のSF要素を中心に据えた、異国情緒のあるアラビアンなお話。別の物語が挿入される構成と、変えられない
天才はあきらめた 山里亮太
やたら書店で見かけるものだからつい買ってしまった、南海キャンディーズの山ちゃんの自伝。定番の下積み時代の苦労話やお世話になった人のエピソードがありつつも、一緒に書かれてるネタ作りの方法や、どうメンタルコントロールしていくかの部分が興味深い内容でした。これちょっとしたビジネス本よりためになるのでは?
一つのネタをマイナーチェンジしながら観客の反応を元に変更していったり、自分のネガティブな性格に先回
鋼鉄都市 アイザック・アシモフ
作者から連想される通り、直球のSFミステリー。
超有名なロボット三原則がもちろんこの作品にも出てくるんですが、やっぱりというか、今回も強力なこの制限をどうやってくぐり抜けるかがポイント。
ロボット三原則の構造からして『①人間に危害を加えてはならない。②1に反しない限り人間の命令に従わなくてはならない。③1,2に反しない限り自分の身を守らなくてはならない』という入れ子式の論理ルールなので、これを
帳簿の世界史 ジェイコブ・ソール
原題「The Reckoning」(=決算、または報い)というタイトルが象徴的な一冊。内容としては、ギリシャ時代から現代に至るまでのヨーロッパの帳簿・会計の歴史なんですが、初っ端から不正会計についてのエピソードが出てくるあたり、今も昔もこの問題は避けて通れないんだなぁと。
帳簿というのは、事業体の収支の履歴であると同時に、損益がどうなっているのかを理解可能な形で客観的に見せてくれるツール。成功を
仏教思想のゼロポイント 「悟り」とは何か 魚川裕司
本書が主に取り扱っているのは、「仏教は人が善く生きる道を教えているの?」「仏教における自我の定義ってどうなってるの?」「涅槃って何?」「悟りってどういう状態?」といった、仏教の基本的な部分だけど、実はあんまり明確に知られていない事柄。
いきなり「仏教の教えは『異性とは目も合わせないニートになれ』という内容」という、若干極端に噛み砕きすぎではないかというところから入るんだけど、あの世に行ったら幸せ
いつも「時間がない」あなたに 欠乏の行動経済学 センディル・ムッライナタン&エルダー・シャフィール
多くの人が部分的になんとなく感じていることをまとめて本にしたような内容。同じテーマを長い例え話や実験例で繰り返し語るので、読むのが大変なものの、語られている話のポイントを理解しておくのは重要だと思います。
ざっくりまとめると、
・コンピューターと同じように、人間も計画を立てたり感情をコントロールするために「処理能力」を消費している。
・何か(お金、食べ物、時間、人とのコミュニケーションetc
トム・ソーヤーの冒険 (新潮文庫) マーク・トウェイン
三週間も間が空いてしまうのはかなりのやらかし。しっかり意図して読書時間を取らないとなぁ……
マーク・トウェインほとんど読んでないという理由だけで手に取ったこれなんですが、時代を感じさせる描写の中にも、自分の子供時代を思い出すような話がちょいちょいあってしんみり。いや、こんな機転の利く悪ガキじゃなかったし、どっちかというとシドタイプでしたけど。離れ小島で海賊ごっこをして遊ぶ下りなんかは、キャンプに