[ゲームの感想]B.B.ライダー

ちょいちょい評判を聞くゲームだったので、重い腰を上げてクリア。色んなところで既に言われてるけど、『現代に呼び出された英雄が活躍する短編ギャグゲーム』ってVectorの紹介文が初っ端から何もかも間違いすぎてますね。1話1時間で全12話くらいのボリュームだし、現代って言っても文明レベルが現代っぽいファンタジー世界だし。

お話としては、特に序盤~中盤がギャグの分量多めで中々進めづらく、しかも大半がキャラ弄り系で好みが分かれる感じ。後半巻き返すカロスはともかく、ガレリアンは普通に友情に篤い良い男なので、あんまりホモ弄りは長引かせない方がよかったんじゃないかな……。

しかし、ニトスの過去が本格的に明らかになり、物語の中心的人物との闘いが始まるあたりからは見せ場多し。作者のやりたかった所が熱量ではっきり分かって好感度高いです。全体としては設定が甘かったり脇キャラに噛ませ犬が多すぎたりちょっとどうかなという点はあるものの、主人公周りのストーリーという核の部分はしっかり描き切ってくれるので、重荷を背負って戦うヒーローが好きな人ならきっと楽しめるはず。

ちなみに冒頭のやり取りで「あーだいたいそういう話ね、分かった分かった」と思ってしまう人は多そう。んでもってその予想はおおむね間違ってないんですが、実は細かいところで明かされてない重大な秘密があるので完全に予想通りの流れではストーリーが進まないです。この辺のバランス上手いですね。

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