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エッセイ𓆸こういう事を考えている

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何も考えず生きていくのは楽で怖いので、時々考えるようにしている。 思いつくまま。エッセイ。
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2020年7月の記事一覧

日曜朝のパラレルワールド

日曜朝のパラレルワールド

休日。

私は体が欲するがまま、眠りを貪るタイプだし、なんなら目が覚めてもしばらくはベットの上でスマホを開きだらだらしてしまう。

それに対し夫は比較的規則正しい時間に起き出し、リビングでテレビをつけながら、もうひとつの画面でゲームをしている。これが定番の日曜日の風景だ。

※※※※※

今朝も目を開けると、いつのまにかダブルベッドのど真ん中で両手両足を広げた状態でうつ伏せに寝てた。廊下を挟んだリ

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母の格言

母の格言

うちの母は極めてステレオタイプで俗物な人間だ。

幼き頃から母に唱えられていたフレーズがある。

その、母独自の格言の様な物を私はだいぶ大人になるまで心のどこかで信じてた。気がする。

曰く

胸の大きい女は頭が悪い

曰く

足の大きい女は頭が悪い

曰く

運動が出来る人間は頭が悪い

曰く

背の高い人は頭が悪い

曰く

背の小さい男は中身が詰まってる

曰く・・・

子供の時、母独自の格

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怒る事

怒る事

私は本来、怒りっぽい人間だったのかもしれない、と最近思う。

自分の怒りに鈍感になったのは、もとい、鈍感のふりをする様になったのは、大人になってからだ。

「まあまあ、そんなに怒らないで大人になりなよ」なんてしたり顔で言う自称大人が大嫌いだ。

私達は大人だから怒らないのでは無い、お前みたいな奴がいるから怒らないんだ。

普段それほど、プライベートで怒る事は無い、そういった環境に身を置いていない。

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嘘またはそれに準ずるもの

嘘またはそれに準ずるもの

いつからだろうか?非常に嘘が上手くなった。

高校時代まではあれほど、NOをNOと言っていたのに、理不尽な事を理不尽だと憤っていたのに。

今、高校生に戻ったら、私は一つ一つ理不尽だと感じた事をメモに残したい。
表紙に書くのだ、「人間は忘却する生き物」と。

「この悔しさは絶対忘れない」と思ってるそこの私!必ず忘れます。テストに出るよ!

人間に潔癖で、許す事が困難であったあの頃から、私は自分のシ

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七夕伝説に関する(下世話な)考察

七夕伝説に関する(下世話な)考察

ある所に、勤勉と言われている童貞と処女がいました。

毎日毎日同じ事の繰り返し。惰性です惰性。だってねえ?仕事しか知らないんですもん。

ある日、神様がこう言うんですよ、

「お前はよく頑張った。偉い偉い。褒美に結婚相手探しといたぞ」って。

え?私偉かったんだ。ふぅん。私がやってた事って、偉いことなんだ!って思いました。で、

結婚しました。

びっくりしました。

世の中みんな、こんな事やって

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声の話

声の話

忘れられない(本当はもう忘れちゃってる)声がある。そういうと、大仰に感じるが、もう一度聞きたい声がある。
高校生の時だ。

私は女子校出身。うちの高校は東京のすぐそば、洗練される程に都会では無いがぼんやり出来るほどのんびりともしていない地域にあった、毎年東大に1人か2人が進学する事を大々的に謳った、けれど大半は平凡な良くて4大か短大に進学するマンモス校だった。
1学年が18クラス、理系文系に分かれ

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