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おはよう

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おはよう等のトークです。
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2021年8月の記事一覧

夜明けの頃。天頂に半分の月が美しく光り、虫の声は秋を奏で、街灯はまだキラキラと照らしていた。夜に月を巡るふしぎな物語が繰り広げられていた事など、何も知らない通行人Aとして、私は歩いていく。おや、物語の破片が忘れさられている。見渡すとやさしい朝焼け色が幕を引く所であった。おはよう。

ついに時は訪れたか。始発へ向かう道には曇天と薄暗い夜明け、まだ眠りの中にいる草花たちには綺麗な虫の音の響き。早朝で秋が始まった。これから早朝は夜明けとなり未明となり星空となるはずである。夏の朝にさよならをして、秋の夜明けへと歩いていった。おはよう。

夜なのに言ってみる、おはよう。うとうとうとと、夢の中は朝の光へと…… そこは、いつかみた懐かしい景色のようでいて…… いつかみる美しい時間のようでいて……zz ……zz おはょ……zz

夜明けの頃の秋の風。草たちがパササパササとお話してくる。何ですか? と耳を傾け、秋と夏、夜と朝、狭間の時間を感じてました。おはよう。

街路樹のしげみでね、すずめがちょこちょこ遊んでた。おはよう。

おはようは毎朝言うのに飽きないのは、君のやさしいほほえみに会えるから。今朝もほほえみを添え、そっと言ってみる おはよう。

優しい朝焼け空の色、今日のはじまり。あ、お月さまも優しくほほえんでいる。おはよう。

最近会えない母からメールが届きました。noteも見てくれているそうでして。嬉しいやら、こそばゆいような? noteがあってとても有難いです。この場を借りて、ありがとうございます。なぁんて言ってみる朝に。おはよう。

空は紫だった。いや、よく見ればぼやけた青とぼやけた赤の混じった空だ。まだ日は昇っていない。すると、雲からヌゥっと月が現れて、怪しく光った。怖くなって視線を下げる。あっ。スーツは紫の色になっていた。嗚呼ともう一度空を見上げたが、もう紫は消え、あの月も隠れてしまっていた。おはよう。

おはようの種を探して朝の道を歩く。開きかけの朝顔さん、種知りませんか? 鳴いている蝉さん、種知りませんか? ねこじゃらしさんと秋の風さん、種知りませんか? みんなはそろってほほえんでいるだけだった。とぼとぼ歩いているうちに、はたと気がついた。ふっと私もほほえんだ。おはよう。

すこし涼しい朝の道。自転車が通り抜けると、草たちはびっくりしたように揺れていきました。ああもう夏も終わるのかな。……もうすぐ秋が参ります。夏の忘れ物にはくれぐれもご注意下さいませ。おはよう。

おはよう。と言うと、おはよう。と言われる。小さな幸せ。おはよう。

リリリと虫の音、ミーンミーンと蝉の音、カァカァとカラスの音。ねこじゃらしはすこし茶色くて、夏の草は青々としていて、空はすこしだけ秋っぽい雲かな。良い季節。おはよう。

朝日がまん丸と笑いました。やや!と忘れ物に気がついて、お日さまにありがとうを言いました。おはよう。