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#読書感想文
【コンビニ人間】ただ自分らしく生きたいだけ
著者 村田沙耶香さん
周りの人を幸せにしたいだけなのに。
言動が“普通”じゃないと、不審がられる。
あらすじ
“普通は”可愛い小鳥が死んじゃったら泣くよね。
間違っても食べようとは思わない。
でもお父さんは焼き鳥が好きだし。
“普通は”喧嘩を止めるのにスコップで頭を殴らない。
でもそうする方が1番早いと思った。
主人公の恵子は“普通”に生きることができず、黙って生きることにした。
『治る
【まほろ駅前多田便利軒】仕事×家族のカタチ
著者 三浦しおん
便利屋。
よく考えると、この職種の名前の付け方ってすごいな、と思います。
頼みごと何でもしてくれる。
逆に言うと便利屋にしか頼めない様な頼み事。
とても厄介な事です。
あらすじ多田便利軒。
多田啓介がまほろ市で営む便利屋。
息子の代わりにお見舞いに行くこと。
年末年始にチワワを預かること。
バスが時刻通りに来ないからバス停で監視すること。
そんな仕事を淡々とこなす多田は
【幸福な食卓】人生は予想もしてないことが起こる
著者 瀬尾まいこさんです。
登場人物がみんな真っすぐです。
みんな外では悩みを抱えてる。でも食卓ではみんながいつもと同じ温かさ。
いつもの食卓でぎょっとするような発言をする家族もいる。
逆に言えば、食卓ではいつもと変わらない日常が待っていてるので、ストレートに気持ちを言える、受け入れてくれる安心感がある。
それって素晴らしい環境だなと思います。
食事の時間、食べる物、座る位置…その家庭毎ルールっ
【首折り男のための協奏曲】タイトル怖いけど、内容も怖い
伊坂幸太郎さんです。
想像できない展開へ進んでいくのに読みやすいです。
短編集ですが、緩やかにつながっています。
この人って誰なの?登場人物は重要なの!?と読みながら推理していくのが面白いです。
ー首
脊椎動物の頭と胴体をつないでいる部分。
人間の急所のひとつ。
普通は細く、折れやすいし折られやすい。
人間の首は、この『首折り男のための協奏曲』に収録されている物語の数と同じ7つの頚椎によって支え
【パリよ、こんにちは】six romans de Paris
パリにまつわるストーリーを6人の作家が短編で綴っています。
途中差し込みにパリの写真も載っていて、「私はパリを味わってる!」と浸れます。
実際にパリの街並みを感じられるお話が好きだなと感じました。
切ない恋のお話が多いです。大人の物語です。
KAMIKAZE×林真理子
離婚してパリの語学学校へ来て、高級ブティックで働くという「お定まりの道」をたどる由利。
周りの女性たちも、訳あり。
恋人の祐一
【寿フォーエバー】仕事に悩むアラサーの奮闘
著者 山本幸久
あらすじハート型の建物、テーブルや窓もハート型。
一見するとラブホテルのような一昔前の雰囲気の結婚式場「寿樹殿」でウェディングプランナーとして働く井倉靖子。
「ハリーとメロロン」と呼び合うカップルはいつも打ち合わせではラブラブで見ていてイライラする。しかし彼らは久しぶりに300名以上の来賓客を招く式を行う大切なお客様。次から次へと細かい業務に追われて多忙な毎日を送る。
友人の
【あ・うん】┃昭和初期の価値観と通ずるもの
著者 向田邦子さん
向田邦子さんの本、読んだことありませんでした。
読んでみなきゃ、と初めて手に取ったのが『あ・うん』
向田邦子さんの初めての長編小説とのこと。
昭和の豪快さ、男性と女性の地位の違いをありありと感じさせられます。
あらすじ
金属会社の社長である門倉修造は軍事特需に沸き成金。
一方で製薬会社勤務の水田仙吉はつつましく暮らす。
門倉は銀座を歩けば女は一人残らず振り返るような男