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フランス・リヨンの食べ物語り(食事編)

 リヨン旅行中は、とにかくよく食べました。
1週間ほどいたので、ミシュランのビブグルマンに選ばれているレストランからコンビニ飯のようなものまで、色々と食べる機会がありました。その中でも印象的なものを食事・お菓子と分けてまとめておこうと思います。
今回は食事編です!



主な朝ごはん


このハム、パン皿くらいの大きさのハムでした。
びっくりした

 今回は民泊のお部屋を借りたので、朝食は自己調達。
近くに「カリフール」や「モノプリ」というスーパーがあったので、そちらで買えるものを食べる感じでした。
基本はパンとサラダ、ハム、ヨーグルトと果物、ソイラテにしたコーヒー。

 食べているものは今のドイツ暮らしとあまり変わらないのですが、ハムの美味しさが違う!!
 ドイツのハムは全体的に塩気が強く「ザ・パン(じゃがいも)のおとも」みたいなものが多いのです。なので塩辛くない柔らかなハムに感激しっぱなしでした。ほかに2種類くらいハムを買いましたが、どれもまろやかな塩味で嬉しかったなあ…。

ビンにアルミの蓋ってなんかすごい。

 もう一つ感動したのは、このヨーグルト。
「La Laitiere(ラティエール)」という4個パックで売られているヨーグルトなのですが、なめらかな口当たりでありながら濃すぎず、甘さもちょうどいい!!
 海外の甘みの付いたヨーグルトは私にはちょっと甘いかな…というものが多いのですが、これはちょうどいい!!(2度言う)
こちらはバニラ風味なのですが、レモン風味も美味しかったです。


日中のお外ごはん

フィッシュアンドチップス

リヨンのフィッシュアンドチップス

 リヨンで入ったアイリッシュパブのフィッシュアンドチップス。
しかも口コミによるとオーストラリア出身の方が経営されているお店でして。国を跨ぎまくってて大混乱でしたが(笑)、お料理自体はお魚の衣がサックサクでとっても美味しかったです。ちょっと衣にカレーのような風味がついていて、いい感じのアクセントになっていました。

 お店の名前は覚えていませんが、街の中心地からリヨンのノートルダム大聖堂に行く道の途中にあったことだけは覚えています。

ジンジャービール(味は大体ジンジャーエール、ノンアル)
も初めて飲んだけど美味しかった!

 超余談ですが、このお店にいた常連さん風のオジサマがトイレの場所がわからずウロウロする私を助けてくれたのですが、「メルシー」とお礼を言ったら、笑顔でウィンクしてくれました。
現実世界にウィンクするオジサマっているんですね……(笑)
さすが(?)フランス!って思いました。

日中のお家ごはん

リヨンでブーム中?のポキ丼

マグロのポキ、枝豆、ほうれん草、スライスズッキーニにゴマとパクチーをふりかけたポキ丼。
青々しい……けどヘルシーで美味しかった


 フランス全土なのか、リヨンだけなのかわからないのですが、生のサーモンやマグロを使ったハワイ料理「ポキ(ポケ)」をご飯にのせた「Poké Bowl(ポキ丼)」が流行っているらしく、そこらじゅうにお店がありました。

 日本を出てからスモークサーモン以外の生魚を食べていなかったので、思わずテイクアウト。私が行ったお店はタッチパネルでサイズやトッピングを選べるシステムでした。
 ポキはサーモンかマグロのどちらにするかから始まり(生魚をのせないという選択もあった)、添える野菜や丼に振りかけるものはどうするかとか、タレはどうするかとかとにかく選ぶものが多い!(笑)
お気に入りの丼を見つけるまでに通い詰めたくなる面白さがありました。

ポン酢が日本のより鋭利な酸っぱさだけど好きだった

 夫の分と2つ買ったので、タレも醤油とポン酢とでわけててみたのですが、醤油がびっくりするくらい甘くて。「みたらし団子」のタレくらい甘かったです。

 逆にポン酢はそこまで甘みはなく、しっかり酸っぱめ。
ポン酢でご飯が食べられるくらいポン酢が好きな私としては、甘め醤油よりポン酢をかけて食べるポキ丼が好きでした。

ハワイを意識してかグアバ味でした

 あと、ポキ丼や日本料理などの生魚を提供するお店は、最後に飴をくれるお店が多かったです。口に残る生臭さを消すためでしょうか?
 日本の焼肉屋でも、最後にガムやミントタブレットをくれることがあると思うのですが、それと同じかな?


滞在中ハマった、フランスのチルドごはん

 今回滞在中にハマったのが、スーパーで売っているチルドごはんでした。
レンジで温めて食べるタイプの日本のコンビニにもある、チルド弁当のようなものなのですが、これが当たりばかりでして。
外食の半額以下で食べられるし、フランスっぽいものからクスクスとか異国の料理まで手軽に食べられるのも楽しかったです。

ホタテとポロネギのクリームソース煮、バスマティライスを添えて…みたいなご飯

 このごはんのホタテの旨味が美味しくて!!!
ポロネギの甘みと、濃すぎないクリームがサラッとしたお米のバスマティライスとよく合うのです。
 これがとてつもなく美味しかったのがきっかけで、リヨンのひとりランチがほとんどチルド弁当になりました。(笑)

LE TAJINE DE BOEUF(牛肉のタジン鍋煮?)というご飯。
クスクスに野菜とミート―ボールの味をまとわせて食べると最高!!
鶏肉と海鮮の両方が楽しめる贅沢パエリア
鶏肉がチルドごはんにも関わらず、かなりの存在感!
ご飯と具がまとめてビニールパックに入っているので
おしゃれに盛れませんでしたが美味しかったです。(笑)
あとこのレンチンでできるパスタがすごく美味しかった!!
味も種類があって最高でした…ドイツでも売って欲しい

冷製スープ・ガスパチョ(紙パック)

 日本でも夏場稀に売っている冷製スープの紙パックですが、大体ビシソワーズか、冷たくても美味しいように調整されたコーンスープなどが多いイメージがありまして。
 トマトの冷製スープ「ガスパチョ」の紙パックが売っているのを初めて見たので、こちらも思わず買ってしまいました。

暑い日中のお出かけから帰ってきて、冷えたガスパチョを飲むのは最高!

 トマトをベースに、きゅうり・パプリカ・にんにくが効いたガスパチョで、冷房がない生ぬるい部屋で冷えたスープを飲んで「くぅー!!」ってなってました。(笑)

 「となりのトトロ」の影響からか、暑い日に冷やした夏野菜を食べることに、風流のようなものを感じてしまう人間なのですが、その感覚は夏野菜いっぱいのスープでも有効なのだと知りました。

夜のお外ごはん

Restaurant M

 せっかく「美食の街」と呼ばれるところにきているのだし、少しいいものを食べようという夫の提案から行くことになった、ちょっと贅沢なレストラン「Restaurant M」。
 泊まったところの近くにある評判のお店だったので行くことにしたのですが、ほんっっっっっとうに美味しくて!!
終始感動していたのですが、実はこのお店はミシュランの「ビブグルマン」に選ばれているお店だったそうでしで。行った翌日にわかりました。(笑)


 ちなみに「ビブグルマン」とは、「価格以上の満足感が得られる料理」があるお店が選ばれるものらしいです。国ごとに提供される料理の皿数と値段に制限があって、その中でコスパが良いと感じられないとだめなんだとか。

ホワイトアスパラと軽めのオランデーズソース。
お花は食べられるのか悩んだけど食べました。(笑)
人生で1,2を争うくらい美味しかったラムのロースト。
きっとこの味は一生忘れられないと思う。
ベリー系のデザート。
ソルベからエルダーフラワーの香りがふわっと香る上品でさっぱりとしたお味でした

 コスパ重視のビブグルマンとはいえ、なかなか食べれない値段感のお店。でもリヨンのフランス料理の中ではお安めで、お店もカジュアルな雰囲気だったので入りやすかったです。

 いつか海外のミシュランの星がついているようなお店にも行ってみたいと思いました。きっと緊張するでしょうが……それもまた経験ということで。


Mont FUJI

 リヨンにはロンドンと同じくらい日本料理屋さんがありました。
どんな物が食べられるのか、美食の街の日本料理はやっぱり美味しいのか、気になって行ってみることに。
行ったのは「Mont Fuji」といういかにもな名前の日本料理店。テラス席もあるような比較的カジュアルなお店です。レジカウンターの上のポップに「おいしい」とだけ書いてあるのには笑ってしまいましたが、口コミでも評判のお店らしく。

スーパードライ、久しぶり!
ビールはキリン・アサヒ・青島がありました
サーモンの軍艦とイカのサラダ。
中華風春雨サラダみたいな味で美味しかった
タイのお寿司。
ネタももちろんのこと、シャリがとくに美味しかった。

 海外の寿司はお米が柔らかいことが多くて、ほぼ押し寿司じゃん…みたいになってるシャリも結構あるのですが(笑)、ここのお店の酢飯はとても美味しかったです。さすが人気店だけあります。

一口サイズになってないけど鶏ももの焼きとり。
手前はチキン串かつで、意外にも豚肉の串かつはなかった
左は牛串で、右はチーズをハムで巻いた串。
チーズの串が激旨でした
お味噌汁にマッシュルームが浮いている衝撃
色々美味しくて上がったテンションのままに追加オーダーしたちらし寿司。
見た目はコンパクトなのに酢飯がぎっちぎちに入ってて(多分2膳以上あった)
お腹がパンパンになりました

 日本で食べるお刺身よりも圧倒的にネタ数は少ないですし、「これ日本料理?」っていうメニューもありましたが、総じて美味しかったです。
ポキ丼もそうですが、フランスはドイツよりも生魚が食べられるところが多かったような気がします。


レバノン料理屋さん

 ちょっと変わったものを食べてみよう、ということで行ったのがレバノン料理のお店。こちらもリヨンにいくつかありました。

 行ったお店は「Restaurant Les délices du Liban」という飾り気のない、街の食堂のようなところで、手軽にレバノン料理が楽しめます。
お肉を焼いたケバブ、ひよこ豆などをペーストにしたフムス、ファラフェルとい豆のコロッケなどののったプレートを頼んだのですが、食べたことの無い味が多かったもののどれも美味しかったです。

豆を使った料理が多いので見た目よりボリューミー

 味はゴマのペーストやにんにくを効かせたヨーグルトソース、オリーブオイルなどを使ったものが多くて、鳥の胸肉やお豆など淡白な味の食材が多い割には、全体的にコクのある味がします。
 このお店で、バスマティライスのような長めのお米の中に硬めの細かく刻んだパスタが混ぜ込まれているご飯に遭遇しました。初めて食べたのですが、食感を楽しむためのですかね…?
どれもこれも今まで食べたことがなかったコリコリ食感でしたが、美味しかったです!

 あと、このお店はお年寄りのご夫婦が切り盛りしているのですが、注文や料理を運んでくれるおばあさんがとっても優しくてキュートな方で癒やされました。言葉が通じなくても穏やかで優しい性格が伝わってくる、素敵な方でした。


夜のお家ごはん

 リヨンには「ポール・ボキューズ」という有名なシェフの名前を冠した「ポール・ボキューズ市場」というところがあります。
リヨンの美味しいお店だけを詰め込んだような市場で、イメージ的にはデパ地下みたいな感じですかね。生のお肉や野菜などもありますが、お惣菜やお菓子など、美味しいものがたくさん売られている場所です。

 お惣菜もフランス料理だけでなく、イタリアンな感じのものやお肉屋さんが作るパテなどもあるので、食べてみたいものをお店ごとにチョイスしながら買えるのが楽しかったです。

まともにお皿を使っていない写真ばかりですが(部屋にあまりお皿がなくて…)、美味しそうな料理だけご覧ください。(笑)

パテ・アン・クルート(パテのパイ生地包み)、
野菜のアスピック(ゼリー寄せ)、タコのマリネ。
もちろんデパ地下価格だけど、どれも後悔はない美味しさ
スーパーでクスクスのサラダとオリーブとフェタチーズ、
市場で買ったドフィノアのようなもの(ポテトのグラタン?)、
スペアリブの煮込みと、カポナータ(って書いてあった気がする)

 スーパーで買ったものと組み合わせてお家で楽しめるのも、リラックスして食べられて良かったです。(リラックスしすぎて机が散らかっていてすみません)
 今私の住む街のスーパーにはお惣菜がほぼ売っていないので(大抵サンドイッチか寿司らしきものとサラダ、稀にローストチキンくらい)、こういうデパ地下的なお惣菜を食べられるのが久々すぎて幸せでした。(笑)


最後に

 今までは海外に行くと、その土地の名物とか伝統料理を食べて旅行が終わってしまうことが多かったのですが、その地域で流行っているものや現地の人が普段食べている(らしき)ものなどを食べるというのも楽しいですね。

 ご飯ほどではないですがお菓子も結構色々食べたり買ってきたりしたので、そちらもいずれまとめます!
最後までお読みいただきありがとうございました!

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