Shin

3歳の息子とひとまわり以上年の離れた夫と暮らす中で考えたことや気づいたことを徒然なるま…

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3歳の息子とひとまわり以上年の離れた夫と暮らす中で考えたことや気づいたことを徒然なるままに綴っています。子育てについては勉強中。自然と動物が好き。何より息子が大好き。

マガジン

  • 人生のあれこれ

    30数年生きてきて感じたこととか、思ったこととか。

  • 母と私の時限爆弾

    母との確執や自分が母親になって感じた母への想いを綴っています。 これまで母との確執は誰にも話せなかったし、心の奥底に閉じ込めて、見て見ぬふりをしてきました。 でも、そろそろ、向き合う時がやってきました。

  • 山と、キャンプと、私

    山が好き。キャンプが好き。自然が大好き。

  • 早期教育の是非

    育児書等を読んで早期教育の是非を、私なりにまとめています。

  • 妊娠を機に起こった私のコペルニクス的転回-全13話-

    妊娠を機に私の人生哲学は180度覆された。人生とはこうあるべき,幸せとはこういうものだ-30年ちょっと信じてきたものが妊娠を機にたった4ヶ月で覆された,そんな私の心のnoteです。

最近の記事

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キャンプのすゝめ

私はキャンプが好きだ。 何でわざわざあんなに不便な生活をしに行くんだろう。 我ながら不思議だ。 キャンプ場でキャンプをすれば水道、トイレはあるのだけど、それでも、すぐに使えるわけではない。 電気はもちろんないし、ガスもないし、ほんとになーんにもないのだ。 そのなーんにもないが好き。 日の出とともに起きて、日の入りとともに、というわけではないけれど、いつもならまだまだこれから、という時間帯に寝る。 朝日がテントに差し込んできて、外に出てみると、周りのキャンパーもみんな

    • 雪の日に

      自分の意志とは関係なく、空から舞い降りてきた雪は、先に降り立った雪とともに、地面を真っ白に染めていく。 16キロを超えた息子を背負って、窓から降り積もる雪を見ていると、なんだか人間も雪と同じだな、と思った。 自分の意志とは関係なく、ある日突然この世界に降り立って、そして、この世界で過ごしたのち、まるで何事もなかったかのように跡形もなく消えていく。 きっと、以前の自分なら、ここで絶望を感じたり、もしくは、恐怖心を抱いていたに違いない。 でも、このとき、それで構わない、そ

      • 忘れゆくふるさと

        最近、無性に醤油ラーメンが食べたい。 そんなことを夫に言うと、「豚骨ラーメン以外はラーメンじゃないって怒ってたのに!」と驚かれた。 * * * 私のふるさとでは、ラーメン屋さんといえば、必ず豚骨ラーメンのお店だったし、メニューに「ラーメン」とあれば、それは「豚骨ラーメン」のことだった。 スーパーに並ぶインスタントラーメンもほとんどが豚骨ラーメン。 私の中では、ラーメンは豚骨ラーメンのことであって、醤油ラーメンや味噌ラーメン、塩ラーメンなどは、ラーメンではなかった、という

        • ありふれた時間が愛しく思えたら

          1歳の息子は、いつのまにか、iPadでYouTubeを開いて、お気に入りの動画を再生し、しかも、それをテレビにとばすようになっている。 iPadでYouTubeはそんなに見せていないのだけど、ほんとに「いつのまにか」覚えている。 なんならこの間なんて、私と夫が掃除をしていたら、息子は、じいちゃんによりかかって、iPadで音楽を再生しながら、知育アプリで遊んでいた。 そんなこと、誰もやっていないのに。 どうやって覚えたの? * * * 息子が生まれてからというもの、息子の顔

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        キャンプのすゝめ

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        • 人生のあれこれ
          11本
        • 母と私の時限爆弾
          0本
        • 山と、キャンプと、私
          4本
        • 早期教育の是非
          1本
        • 妊娠を機に起こった私のコペルニクス的転回-全13話-
          13本
        • 妊娠徒然日記
          5本

        記事

          登山のすゝめ

          私は登山が好き…な方だと思う。 「好きだ」と明言できないのは、やっぱり登山はしんどくもあるから。 特に、息と心拍数が上がるあの感じが嫌いな私は、登りはじめは必ず後悔する。 「なんで登山しに来たんだろ。家でゆっくりしとけば良かった。」 しかし、それも序盤まで。 いったん息と心拍数が落ち着くと、やっぱり「来て良かったー!」になるのだ。 まずは、なんと言っても山の中の空気! 森の匂い、とでも言うべきか、とにかく空気が「美味しい」のだ。 そんな美味しい空気が私の心と体を満たして

          登山のすゝめ

          いつか、この風景を思い出す日のために。

          ここのところ、1歳の息子が、私に食べさせることにハマっている。 はじまりは、息子を連れて、私、夫、私の両親で、デイキャンプをしたときのこと。 それまでは息子は大人の食べ物を触ったりすることはほとんどしなかったのだが、その日は、私が食べているものを手に取って、なぜかじいじにあげるということをしはじめた。 それ以降、家でも、息子は、私のサラダ(生野菜)を手に取って、1つずつ渡してくれて、しかも、渡したあとに、それを食べろと言わんばかりに、私の手を私の口元に持って行くように促すと

          いつか、この風景を思い出す日のために。

          選ばなかった未来を想像してみても。

          私が公務員だった頃、ただ、ただ、早く辞めたかった。 理由はここで詳しくは書かないけれど(書けないことが多い)、一言で言えば、公務員が向いていなかったから。 それでも、一度手にした安定。まあまあ得られる社会的地位。 本当にやりたい仕事でもなければ、向いてもいないのに、それでも、なかなかぬるま湯から抜け出すこともできなかった。 結局、心身ともに無理が祟って、難病を発症してしまったときに「このままでは絶対に後悔する!」と思って、公務員を辞めた。 辞める前は、「辞めてしまってから、

          選ばなかった未来を想像してみても。

          歩くということ

          お靴を履いて お外を歩けるようになった あなた 真剣な顔で 大地の感触を確かめるように 一歩 また一歩と どんどん進んでいく 途中で 私が両手を広げて 抱っこしようか と尋ねてみても 私の手を取って また一歩 一歩と どんどん進んでいく これまでは 高いところから眺めるしかなかった 地面が 落ち葉が 木の根が すぐそこにある これまでは 指を差して知らせるしかなかった 行きたいところが 自分の足で 自由に行ける これまでは 顔を背けていた 風さえも 心地良い顔で 向

          歩くということ

          1歳半のあなたへ

          あなたが生まれてきてくれて 1年半が経ちました 小さくて か弱くて 壊れないようにと そぉっと抱きしめていたあなたも 今では ぎゅっと抱きしめられるくらい 大きくなりました あなたの小さな手でぎゅうっと手を握られると だいぶ凍ってしまっていた 私の心が そっと溶けだしていく あなたの澄んだ瞳で見つめられると だいぶ濃くなってしまっていた 私の色眼鏡が そっと透明さを取り戻していく あなたの笑い声が響き渡ると だいぶ色褪せてしまっていた 私の世界が そっと彩を取り戻して

          1歳半のあなたへ

          なんでもない最高の1日

          朝からポカポカ陽気。 その日は午後から夫が固定の仕事。 午前中のうちに、息子を連れて、近所の神社まで家族3人でお散歩。 絶賛、人見知り、場所見知りの息子は、このお散歩コースは苦手。すれ違う人や公園ではしゃいでいるお兄ちゃん、お姉ちゃんたちが怖いようだ。 でも、この日は、通る車や停まっている車を指差してものすごく上機嫌。トミカですっかり車が大好きになった息子にとっては公園よりも近所の路地の方が楽しくなってきたのかもしれない。息子の成長に驚かされる。 神社に到着。桜は散

          なんでもない最高の1日

          【子育て】早期教育の是非〜英語編〜

          今は早期教育ブームらしい。 たしかに、私の周りでも、0歳から幼児教室に通っているとか、そんな話が耳に入ってくる。 ちなみに、我が息子(1)には、「頭が良い子に育ってほしい。」なんてことはこれっぽっちも思っていない。 それよりも、心身ともに元気いっぱい楽しく生きていってほしいと切に願っている。 それなのに、「早期教育」に少し心がザワザワしてしまう、そんな頼りない母親の私が、育児書等を読んで考えた「早期教育の是非」について何回かに分けて書いていこうと思います。 今回は「英

          【子育て】早期教育の是非〜英語編〜

          私を救ってくれた警察官の言葉

          20代の終わりの夏に、私は犯罪被害者になった。 あの夏、私は、数日間、仕事で1人で離島に行かなくてはならなくなった。 離島への交通手段は、飛行機という選択肢もあったけれど、私は飛行機が苦手なうえに、海に囲まれた田舎で生まれ育ち、ボロ船ながら船を所有していた父の影響からか、子どもの頃から船が好きだったから、私は迷わず船を選択した。 そして、いちおう女性の1人旅ということで、安全性の面から、個室の1番良い部屋を予約した。おかげで職場から出される旅費では全然足りず、かなりの額を自

          私を救ってくれた警察官の言葉

          蝶よ花よと、ひとりっ子

          案外、ひとりっ子は幸せなことなのかもしれないなあ。 息子の満面の笑みを見ながら、ふと、私はそう思った。 私は、ひとりっ子は「普通じゃないこと」で、「不幸なこと」だと思っていた。 ・・・・・ 今となってみれば、いつもひとりっ子だと言えば「寂しいでしょ?」と同情されたように聞かれたから、私はひとりっ子は「寂しいこと」で、それは人から同情されるような不幸なことだと思うようになったのだと思う。 そんなふうに言われるまでは、私は生まれたときからひとりっ子だったのだから、それが

          蝶よ花よと、ひとりっ子

          世界がぜんたい幸福にならないうちは個人の幸福はあり得ない

          宮沢賢治の言葉だ。 この言葉を今日ほど強く思った日はこれまでになかった。 いつもだったら、大好きな息子が、眉間に皺を寄せて、目を細めて、顔じゅうくしゃくしゃにして、もうそれはそれは楽しくってたまらないっていう顔をして笑うとき、私は心から幸福を感じる。 息子よ、生まれてきてくれてありがとう。 私も生まれてきて良かった。 そう心から思う。 でも、ロシアがウクライナに侵攻をはじめてからというもの、息子の満面の笑みを見ると、幸福を感じるのと同時に、ウクライナにだって、息子

          世界がぜんたい幸福にならないうちは個人の幸福はあり得ない

          ルイボスティーなんてどこで覚えたんだろう

          ルイボスティーを飲みながら、ふと、そう思った。 同時に、知らない間に大人になって、知らない間に都会の暮らしにもすっかり慣れてしまったな、とも思った。 **** 高校卒業後、九州の田舎から首都圏に出てきて、もう15年になる。もうすぐ田舎で暮らした時間とこちらで過ごした時間が同じになる。 私の初めての首都圏での生活は横浜で、横浜に出てきたとき、私は浪人生だった。だから、横浜に出てきた理由は進学ではなく、両親の仕事の都合だった。 横浜に行くことが決まったとき、知らない土地で

          ルイボスティーなんてどこで覚えたんだろう

          夫と喧嘩したら、私の生きづらさの正体が判明した

          私は夏の日に外気温で沸騰するくらい沸点が低い。 一方、夫は、家庭用調理器具では沸騰しないくらい沸点が高い。 でも、先日、夫を沸騰させてしまった。 これまでにも何度も沸騰させたことがあったが、今回はまずかった。 夜中に夫と大喧嘩してしまい、スヤスヤと可愛い可愛い可愛すぎる寝顔で寝ていた息子を起こしてしまったのだ。 最悪だ、最悪すぎる。 親として絶対にしてはいけないことをしてしまった。 しかも、起こされた息子はベッドから顔をあげて、これまた可愛い可愛い可愛すぎる寝ぼ

          夫と喧嘩したら、私の生きづらさの正体が判明した