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妊娠徒然日記

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妊娠中に考えたことってきっと今しか考えられない。そんな妊娠中に考えたとりとめのないことをとりとめもなく綴った私の心のnoteです。
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妊娠徒然日記-命を生みだす重み-

妊娠徒然日記-命を生みだす重み-

寝ているときに,お腹の中から呼ばれた気がして目が覚めた。お腹がぐいーんと変形するほど動いている。

「これは命の重みだな。」

と,寝ぼけた頭で考えていた。

そのときはそのまますぐにまた眠りについたけど,後からこのときのことを思い出した。

私は,自分が生まれてきて良かったのかの結論も出ていないのに,子どもは生めないと思っていた。そして,自分が生まれてきて良かったのかの結論が出てから子どものこと

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妊娠徒然日記-とりとめのない妊婦の話-

妊娠徒然日記-とりとめのない妊婦の話-

妊娠6ヶ月の終わり頃に猛烈に「書きたい」衝動に駆られてはじめたnote。妊娠を機に起こった私のコペルニクス的転回を書き終えて,妊娠徒然日記をはじめたものの,私の「書きたい」欲は急激に萎んでいった。

気付けば,1ヶ月近く放置していて,noteをはじめたときは妊娠6ヶ月の終わりだったのだが,今ではすっかり妊娠9ヶ月を迎えている。この間にもいろいろなことがあったし,書きたいことは山ほどある。でも,no

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妊娠徒然日記-善とか悪とか-

妊娠徒然日記-善とか悪とか-

性善説と性悪説。本来の意味とはちょっと違うかもしれないのだけど,ここでは,人は生まれながらにして『善』か『悪』かという意味で論じたいと思う。

私は妊娠する前から性善説の立場だった。
だって生まれたばかりの赤ん坊は真っ白の状態だ。悪というのは,人が生きていく過程で身につけていくもののような気がしていた。
というか,生まれたての赤ん坊が真っ白の状態であるのであれば,善も悪もないのだから,生まれながら

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妊娠徒然日記-優しい人に育ってほしいという願い-

妊娠徒然日記-優しい人に育ってほしいという願い-

ある日,夫とベッドでゴロゴロしながら,たわいもない会話を繰り広げていたとき。

「長男は優しい人に育ってほしいよね」と何気なく言った私に対して,夫は「どうやったら優しい人に育てられるんだろう」と真剣に答えた。

「うーん,そうだなぁ,犬を飼うとか?」と笑いながら冗談半分で言った私に,「犬に向かう優しさと人間に向かう優しさって違うよね」と,これまた夫は真剣に答えた。

たしかにそうだ。

いや,待て

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妊娠徒然日記-親の思い-

妊娠徒然日記-親の思い-

先日の妊婦健診での出来事。

その前の妊娠健診のエコーのときには全く顔を見せてくれなかった息子。
その日は妊婦健診に向かう車の中で夫と喧嘩をしてしまった。理由は夫が財布や保険証などが入ったバッグを忘れたから。私たち夫婦は,一緒に働くようになってから,とにかく何をするにも一緒で,家計の管理をしている夫が,共有の財布や保険証などが入ったバッグを持ち歩いている。
私は,つわりを堪えながら車で30分以上か

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