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504.会社をやめて、たった一人で人の会社をつくる男のお話。

coucouさんのお仕事論㉖


1.たった一人で生きる男のお話
 

たった一人で生きる。

自給自足で食べ物を扱う仕事なら、誰ともかかわらなくとも生きていけるかもしれないけれど、実際は無理だよね。

 
都内在住の64歳の男性が面白いビジネスをしていた。
 
驚いたことに、それはね、今までの会社という概念をまるで変えてしまっているからなんだ。

会社っていえば、生涯に1社持ち、その会社を大きくしていくのが通常の考え方なんだけど、彼はそのような会社の姿に一切こだわりはないんだ。

彼の本業は不動産業。

長男と2人だけで、駅のそばで3坪ぐらいの事務所を構えて営業を始めた。
彼は、30年近く大手の不動産会社で働き、64歳でやめた。

あと1年はその会社に残れたのだけれど、若い?うちに自分で何かを始めようと考えていた。

もちろん、宅地建物業の免許は持っていた。

長男は37歳になったばかりでしたが、会社が倒産してしまい、なかなか就職先が見つからず、父と仕事を始めることにした。
彼らもまた、coucouさんの提案の合資会社を作ることにした。

わずか3坪のスペースの中に父と子は別々の会社を作り、それぞれが一人社長。
 
彼らの仕事は、会社を作ることなんだ。

会社を作る仕事というと不思議に思うかもしれないけれど、現在は数百社も作り続けている。

coucouさんは、会社を作ることをお勧めしたけれど、会社を作る会社とは驚いた発想だったからね。

不思議に思って、次の質問をした。

「社長の本業は不動産業ですよね。それなのに会社をそんなに作ってどうするのですか?」

「私はね、世の中を活性化させたいのですよ。ご存じの通り、世の中は大不況が続いています。景気が良いのは大手企業だけ、中小企業や商店、個人事業主などは壊滅に近い状態です…」

「確かにそうですが、それと会社づくりの関係は何なのですか?」

「よく質問してくれましたね。それは、ほとんどの人は会社は1つ持てばいい、という考え方だからです。coucouさんのいうように、会社はその事業内容によっては何社あってもかまいません。このような話をすると、何社もあったら大変だ!という人もいますが、私の考えは事業は「個」に戻り、小さな会社を増やすことだ考えています。会社の規模を大きくしたり、拡大すればするほどリスクが大きくなり、経営が大変になるからです…」

確かに、事業規模を大きくすれば人を増やさねばならないし、お金の管理も大変で支払額も大きくなるし、なまじ売り上げを伸びれば、立て替え資金が必要となり、銀行借り入れをしなくてはならない。
 
「たとえば、10人から20人以上の会社があります。その場合、トータルで考えると本当の利益が明確になりません。1人ならば経費や労力が明確になりますが、2人、3人と人が増えれば、必ずしも2倍、3倍の収益に結び付くものでもありません。このように人数が増えれば増えるほど本当の経費が不明慮になります。特に、製造業を兼ねた営業、総務、会計、配送というようにトータルで考えれば考えるほど、原価計算が複雑になります。やはり、製造は製造、営業は営業と明確な線も必要になるでしょう…」

「それが「個(小さく考える)」という意味なのですね?」

「はい。ひとり社長とはまさにその「個」の会社で、個人、個性を表す意味でもあります。また、私たちがその会社を作り続けている理由としては、会社は一身属性のものではなく、「賃貸」しても良い、「転売」しても良い。つまり不動産と同じく貸したり、借りたり、売ったり、買ったりできるものです…」

coucouさんは驚いた…。

©NPО japan copyright association 

2.会社を売るビジネス


それはね、会社を不動産と同じような扱い方をして「賃貸」や「売買」を行っているからなんだ。

「具体的に、どのようなお客さんがいるのですか?」

「はい、急に会社が必要になる人、もう一つ会社を持ちたいと考えている人、新しい会社を作りたい人などです…」

「でも、会社は法務局に行けば誰でも作れますよね?」

「はい、誰でも簡単に作れます。しかし、法務局まで出向いて手続きをする時間の無い方や、面倒だと思う方、どのような会社を作ったらよいのかわからなかったり、迷ったりしている方などに助言をします。また、会社にしたときのメリツトやデメリット、税金面などの相談にも応じています…」

「様々なアドバイスをしているのですね!それは便利ですね…」

「はい。また私共から設立した会社の方々には、その会社の活用の仕方、つまり、銀行融資や税金対策、会社を貸したり、自分の会社を売買することのノウハウなどもお伝えしています。特に青色申告の個人事業主や新規に会社を作りたい人、現在会社を持っていますが、新たに会社を作りたい人などです。
先日は、〈無借金〉の会社を作りたいという方が2人来ました。現在の会社は借金が多すぎるため、新たな会社を作ることで〈無借金会社〉として別事業を展開したい、と考えている人でした。もう1人の方は、新しく事業を始めようと考えているが、以前会社を倒産させてしまい、倒産した会社の負債なども残っており、どうしたら良いかという相談を受けました。もちろん、新会社をすすめました。この新会社はその方の「個人債務」「会社債務」の残債とは関係ない〈別人格〉〈別法人〉のものですから、その会社の売り上げや利益、資産は、それらの債務を引き継ぐものではなく、新しい〈人格〉を持った〈新会社〉に変わります。会社組織を悪用するものでなければ、何度でも、いくつでも新しい会社は作れるものなのです…。coucouさんはそう教えてくれたじゃあないですか…」

これって、とてもユニークな考え方の会社づくりだ。

倒産してしまえば、会社は二度と作れないものだという考えではなく、何度でも作り、何度でも新しくチャレンジできるということなんだよね。
 
これは、合資会社を設立し、たった一人で生きている社長のお話でした。

©NPО japan copyright association 
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coucouさんでした~
みなさん、ごきげんよう~

この社長さんはね、ひとりぼっち起業だけれどね、ブレーンが凄い。
みんな60歳後半のブレーンで固まっている。

そのブレーンはね、「弁護士」「税理士」「司法書士」「行政書士」の友人たちが顧問を連ねて応援している。
みなさん、このアイデアを注目している。

だって、新しいビジネス形態なんだものね。

現在、noteで活躍しているクリエイターさんたち。
これから自分の作品を世に出したい、仕事にしたい、稼ぎたいという人たちもたくさんいるよね。

よくいう、「器」も大切。
その器が「会社形態」なんだ。個人で仕事をしていると、昔の八百屋さんのざる商売。その日で売ったお金で生活し、仕入れを繰り返す、どんぶり商売。個人のお金なんだか、仕事(会社)のお金なんだか公私混同の世界。

これだと、本当の利益がわからない。
まさにどんぶり勘定だよね。

仕事を始めればどんな仕事だって、「見積書」「請求書」「領収書」「契約書」その他、必要なものが出てくる。
そして、たとえ赤字であっても、税金の申告となる。
それが本当の商取引(ビジネス)なんだ。

これらがきちんとできなければ儲けを出すことなんて、不可能~
もし、このことを学んでいなければ仕事に何てならない。

どんな素晴らしい作品だって、イラストやキャラクター、絵や写真、漫画だって仕事にはならない。
(趣味や楽しみは別だよ~だって、それが利益なんだからね)
私たちクリエイターさんたちは待っている、待ちビジネスじゃあないんだ~

売れてなんぼ~

稼いでなんぼ~

クリエイターさんたちのビジネスには欠かせない最低限度のルールだなんよ。
このnoteの世界は、物凄い才能のある人たちの宝庫だと思う。すでにプロ顔負けのクリエイターさんたちがたくさんいる。

本当は、日本中の出版社さんたち、キャラクターグッズ会社さんたちに見てもらい世に出してほしいとも願っているけれど、自分で創った作品を自分で売る考え方も必要だよね。

これからは、どんな場所からも、どんな地方にいてもビジネスのできる世界。ネット販売はクリエイターさんたちの追い風となることを信じている。

だって、素晴らしいクリエイターさんたちなんだもの~

ここまで読んでくれて、ありがとう~
noteの世界ではビジネスの世界って難しくあまり読んでもらえないものだけれど、ここまで読んでいただいたみんなには、感謝申し上げます。

また、あした~

今日も、きっと、佳き一日だね~




coucouさんのホームページだよ~みてね~

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©NPО japan copyright association Hiroaki
Character design©NPО japan copyright association Hikaru

 







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