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読みもの

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メインコンテンツ。小平のお店やすてきな場所の読みものを集めました。
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#ローカルメディア

鷹の台駅前で半世紀以上やきとりを焼くケン子おばちゃん。〈新月_たかの台〉

鷹の台駅前で半世紀以上やきとりを焼くケン子おばちゃん。〈新月_たかの台〉

お蕎麦や定食もおいしい『新月』の店先で、元気にやきとりを焼くおばちゃんのファンになった話。

「おかえり!今日は暑かったね!」

日が暮れかかった鷹の台駅前で明るく声をかけてくれた新月のおばちゃんは、赤い提灯が揺れる店先でやきとりの準備をしていた。
夕飯のおかずは決まっているけれど、やきとりも買って帰ろう。自転車を線路沿いに置いて、おばちゃんの手さばきを眺める。
手を動かしながら気さくに話しかけて

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野菜愛あふれる店主が手がける和やかな空間とまるごとおいしい大地の恵<ウチヘオイデヨトーキョー_小川東町>

野菜愛あふれる店主が手がける和やかな空間とまるごとおいしい大地の恵<ウチヘオイデヨトーキョー_小川東町>

小川駅東口のロータリーからすぐそばの、ちょっと変わった名前のお店で、野菜本来のおいしさと野菜の妖精のような店主にすっかりハマってしまった話。

2023年の暮れに、のしてんメンバーで忘年会を開催した『ウチヘオイデヨトーキョー』は、あらゆる面にこだわり抜いた、旬の食材を使った料理が楽しめるお店。
契約する農家さんからその季節、その日においしい野菜が届き、届いたものに合わせてメニューを決める。農家さん

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小平市内で灯された『灯り(あかり)』に待ち望む日常が帰って来たを感じた夜。〈小平グリーンロード灯りまつり_小平市内全域〉

小平市内で灯された『灯り(あかり)』に待ち望む日常が帰って来たを感じた夜。〈小平グリーンロード灯りまつり_小平市内全域〉

4年ぶりに開催された『小平グリーンロード灯りまつり』を待ち望む市民の熱と手作りで制作する灯ろうへの思いにふれた夜の話。

グリーンロードを走っていると箱型の灯ろうを大事に抱えて歩く男の子に気付く。
すれ違うその顔は意気揚々。

その先の『天神じゃぶじゃぶ公園』では、はにかみながら灯ろうを受付に預ける女の子。
それでも預けた後の晴々と凛とした顔がかわいい。

そうか、今日は『灯りまつり』。
小平で4

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最後の日の『だいます』で食べた納豆オムレツのお父さんのお母さんを思う気持ち。〈大衆料理だいます _小平市美園町〉

最後の日の『だいます』で食べた納豆オムレツのお父さんのお母さんを思う気持ち。〈大衆料理だいます _小平市美園町〉

小平駅の南口にある大衆料理『だいます』の最後の日にお父さんとお母さんの温かなホスピタリティーにたっぷりと触れた話。

小平駅の南口の線路に沿う小平駅東栄通り商店街の大衆料理。吉田類が訪れた酒場と知り、いつかはと思いながらもなんとなくいつまでもここにあるって高を括ってた。

そんな5月。6月末で閉店するなんてお知らせを目にして慌てる(は)。

6月最後の土曜日に行けると電話をするも満席で、それ以外の

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玉川上水緑道で戯れて。〈棕櫚(しゅろ)を編むおじいさん_小平市小川町のあたりの玉川上水〉

玉川上水緑道で戯れて。〈棕櫚(しゅろ)を編むおじいさん_小平市小川町のあたりの玉川上水〉

友人におもしろいおじいさんの話しがあると聞き、なら書いてとお願いをしたゲストの回です。(は)の友人のイシイさんが玉川上水で棕櫚を編むおじいさんに出会った話。

6月の初め、梅雨入り前のある晴れの日、玉川上水を散歩していたら、おじいさんが立ち止まって、何やら草を丁寧に束ねていました。その背中が妙にみずみずしく見えて思わず、「あの、草を何かに使うんですか?」と声をかけました。

おじいさんはわたしに気

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お母さんの温もりを感じる手打ちうどんとつけ汁カレー。〈手打ちうどん指田屋水道道路店_小平市天神町〉

お母さんの温もりを感じる手打ちうどんとつけ汁カレー。〈手打ちうどん指田屋水道道路店_小平市天神町〉

小平市天神町2丁目の水道道路沿いで古くから続くうどん店のお母さんが毎日打つうどんを食べに行ったら、仕事でもやもやとした気持ちが晴れた話。

仕事でうまくいかないことがあり、そのもやもやを引きずるまま迎える土曜日の一橋学園で用事を済ませた帰り道。

お昼をどうしようかなと悩むも、積極的に楽しむ気持ちの余裕もなく、コンビニで冷凍のナポリタンでも買って家に帰りビールを煽ってふて寝。なんて思っていたけれど

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やさしい悪魔と闘う。〈ラーメン二郎一橋学園店_小平市学園西町〉

やさしい悪魔と闘う。〈ラーメン二郎一橋学園店_小平市学園西町〉

西武多摩湖線の一橋学園駅の西側の路地に2022年の夏にやってきた43店舗目の「ラーメン二郎」と闘った話。

『ラーメン二郎が食べたい』の波が来る。だいたい半年周期ぐらいでやって来る。そんな一橋学園で用事がある日に「ラーメン二郎 一橋学園店」でその波を満たそうと頭に浮かぶ。でも並んでまではイイかなの軟弱で曖昧な気持ち。

それでも一応ね、うん、とりあえずと何かを期待をして踏み入れる路地の先。あれ、並

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きらめく緑の庭とちくわパン。〈HIDAMARI cafe_小平市小川町〉

きらめく緑の庭とちくわパン。〈HIDAMARI cafe_小平市小川町〉

玉川上水と立川通りが交わる市境付近、森田オープンガーデン内にある『HIDAMARI cafe(ひだまりカフェ)』で、新緑と青空がまぶしい連休のある日に、ちくわパンを食べた話。

のしてんメンバーのチャットにて、森田オープンガーデン内に『HIDAMARI cafe』なるものができたらしいと話題になった。
英国発祥といわれるオープンガーデン。小平市内でも『こだいらオープンガーデン』として愛情を込めて育

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黄色い電車を眺めながらやきとんを頬張る。〈やきとんゆうやけ花小金井店_小平市花小金井南町〉

黄色い電車を眺めながらやきとんを頬張る。〈やきとんゆうやけ花小金井店_小平市花小金井南町〉

西武新宿線花小金井駅近くに新しく出来たやきとん屋さんでやきとんとキンミヤ焼酎が遠慮なく注がれるバイスサワーにやられた話。

花小金井駅の東側を通るせいぶ通りの踏切の横にあった小料理屋さんが閉店した跡に、なにやら改装工事が始まるを興味を持って眺めてました。

開口を広く採り、木の質感を表して進む工事に、鎌倉にあるような線路沿いで江ノ電を眺めながらコーヒーを楽しむコーヒースタンドならうれしいなんて勝手

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花小金井の裏路地で見つけたごはんとおやつの店。〈amica(アミーカ)_花小金井南町〉

花小金井の裏路地で見つけたごはんとおやつの店。〈amica(アミーカ)_花小金井南町〉

ある晩、この先の病院に行く帰り道に、ほのかに電球が灯る店舗に気がつく。ガラス越しに覗く店内の柔らかな雰囲気に立ち寄ろうかとぐっと気持ちが惹かれたけれど、この日は心にブックマークするだけとする。

調べると2016年にオープンしたイタリア語で『女友達』という意味をもつ『amica(アミーカ)』という『ごはんとおやつの店』。散々と通る道なのにずっと素通りしてました。

それから眺めるお店のインスタ

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ポツンと焼肉屋。〈平和亭_花小金井〉

ポツンと焼肉屋。〈平和亭_花小金井〉

グルメな人から聞いた"おいしい店"は、どんな検索情報よりも信頼できる。

小平に越してきてから数年が経った頃、市外に住むグルメな親戚から「おいしい焼肉屋がある」と食事に誘ってもらった。その店は駅や大通りから離れ、静かな住宅地にある焼肉店だった。
街灯のぼんやりした光だけが浮かび上がる、人通りもないこんなところに名店が⁉︎と半信半疑だったのだが、この店の"売り"だという豚足にかぶりついた瞬間、疑念は

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ふじや食堂で朝食を。〈ふじや食堂_小川西町〉

ふじや食堂で朝食を。〈ふじや食堂_小川西町〉

そろそろ再開発が始まる小川駅のあの食堂のことが気になって、仕事の妻と学校の息子を見送る早く起きた土曜日に朝ごはんを食べに行こうと小平から小川だけど電車で下る。

高校3年間をこの駅の西口から校舎へ向かうで過ごした思い入れのある駅。代り映えのしない古びた階段を降りあの頃の通学路を歩くと、面影が残る店舗の閉店の張り紙にセンチな気持ちになる町並み。

雑多に店が並ぶ線路に沿う通りをどこまで再開発になるの

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黄色いセーブポイント。〈ぽえむ小平店_美園町〉

黄色いセーブポイント。〈ぽえむ小平店_美園町〉

お疲れ、わたし。

仕事を終えた17時過ぎ。家に帰ればやることは山のようにあるのだけれど、今日はちょっと寄り道していこう。
もうひと踏ん張りの前に充電が必要な日もあるものだ。そんな時は買い物ついでに立ち寄れる、ちょうどいいあの店へ。

小平駅前ショッピングセンター2階、創業50年という老舗の喫茶店。
『モヤモヤさまぁ~ず』で紹介され、100種類のアレンジコーヒーがあると聞いて、変わったものが飲みた

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僕らのななひが。〈小平市七小東公園_大沼町〉

僕らのななひが。〈小平市七小東公園_大沼町〉

『ななひが』でテレビに出てるもじゃもじゃの眼鏡がなんか撮影してたと興奮気味に帰ってくる息子。

誰だろうと話を聞くも名前が出てこない。あれあれEテレのと聞き、もじゃもじゃ、眼鏡からこれかと画像を見せるとこれこれ。

これはラーメンズの片桐仁さん。なんの撮影だろう、良いなー、おいらも会いたかったと話す団欒。

少ししてたまたま見ていたテレ東の新美の巨人たちの『丸型郵便ポスト』の回に小平の丸ポストを巡

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