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noruniru
2023年7月24日 18:36
年々、いろんな感覚が鈍くなってくる。生活のつらさ、苦しさ、心も体も蝕んでいくが、行くところまで行かなければ、気付くこともできない。どれほどに苦しくても、悲しくても、それが「日常」となってしまうのだから。もしかすれば「日常」って、「何かに鈍くなる」ということでできているのかもしれない。大人になるたびに「また」という別れの挨拶が、社交辞令の色に染まる。特に何も考えず、「またね」と交わすだけの何も感
2023年7月17日 19:17
やっと…スタート地点に立てた気がする。まるで生まれ変わったみたいに。熱い風と冷たい水が肌に突き刺さる。これからどうしよう。どうしていこう。そんなことばかり考えていた。頑張ってもうまくいかない街。それが東京である。ときどき、息が苦しくなる。「大学卒業したら東京で一人暮らししたい」とか「東京」に憧れを持つ人が多い。だけどそんなに東京っていい街かしら。僕はときどき、東京に住んでいる自分が少し
2023年7月10日 17:57
会社の後輩がうつ病で退職した。「○○くんがうつ病になって1ヶ月休職になった」無味乾燥なメールでそれを知る。また1人、僕の前から姿を消した。可愛がっていた後輩なだけに、なぜあのとき助けることができなかったのかと思うと、身体の水分が一気に引いていった。脳髄の乾きを水で満たそうと思っても、呆然と立ち尽くすのみであった。考える葦にもなれなかった。人との関わっていると絶望の瞬間を目の当たりにし、他人
2023年7月3日 17:17
雨上がりのアスファルトから鼻腔をくすぐる懐かしい匂いがした。鬼ごっこしながら帰った小学生の頃。好きな女の子と一緒に帰った中学生の頃。渋谷のタワーレコードで好きなバンドの新譜を買うために走った高校生の頃。飲みすぎて酔っ払って帰った大学生の頃。色々な出会いの中でその中にはいつも自分がいた。無邪気に笑っている自分。真面目に取り組もうとする自分。他人から言われたことに従おうとする自分。またそれに反発し