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東京での断想と群像

やっと…スタート地点に立てた気がする。まるで生まれ変わったみたいに。熱い風と冷たい水が肌に突き刺さる。これからどうしよう。どうしていこう。そんなことばかり考えていた。

頑張ってもうまくいかない街。それが東京である。ときどき、息が苦しくなる。「大学卒業したら東京で一人暮らししたい」とか「東京」に憧れを持つ人が多い。だけど

そんなに東京っていい街かしら。

僕はときどき、東京に住んでいる自分が少し嫌いになる。東京の人とうまくやっていける自信がなくなる。なぜ「人付き合い」を前提として生きていかなければならないのか。どんな考え事や悩み事には必ず「東京」というものが付きまとう。いつもいつも緊迫していてしんどい。そんなシガラミと別れたい。

これからどうするか。考えるたびにいつも頭が真っ白になる。大学、就活、そして将来。「みんなと同じことができないと…」という当たり前が、ときにしんどい。本当に大事なものも見失いそうなとき、僕は何を選んで生きていけばいいんだろう。

「この街の良いところってなんですか?」

「人情がある街ですかね」

まさか「人情」というものが東京にあるのか…と疑ってしまうようなインタビューがテレビから聞こえてくる。生まれてから今までずっと東京にいるけど「人情」なんてどこにあるのだろう。

ご多分にもなれず、僕は人付き合いが苦手な方である。いや、そう断言することは、今はもう当たらない感じだ。これより正確に言うなれば「なんとなく周りに合わせている」に近いものがある。まったく、ここ数年来の僕は「東京の人に怯えた」生活をしている。

「わざわざ言わなくていいことをなぜこの人は言うのか」「僕だったら絶対にそんなことしないけどなぁ」と思いつつも「あ、はぁ、そうなんですね」と当たり障りない返事だけしてその場をやり過ごす。まったく人付き合いが下手くそである。

その点、Twitterやnoteで関わる人たちの多くは、そんな息苦しさを感じない。

前回投稿したこちらの記事に多くのスキをいただいた。

スキをくれた方々のページをのぞいたら大体は「同じような境遇にいる人」が多かった。みんなも…大変な思い…してるんだな…。なんとなくだけど、こんなこと考えてるの、自分だけじゃないのか。と思う。

生きていく上で「頑張らなければならないことが多すぎる」のが東京である。そんな生きづらさを抱えながら多くの人が暮らしているのだろうと思うと、ちょっと勇気が湧いた。もう少し、頑張ってみようと思う。それでもダメならまた考えればいい。

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