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さ き
2020年7月30日 01:11
私の職場は他の部署と比べると恵まれた環境だと思う。基本的に定時で帰れるし、理不尽に怒るようなお局もいない。そこまで忙しい日も多くないので、教育もそれなりに手厚く行われていると思う。他の部署の人からみたらゆとりと言われそうなこの環境に身を置きながら、私は今の仕事を辛いと思っている。特に怖い人と思う人はいないし、定時で帰ってプライベートな時間もちゃんとある。経験年数を重ねてそれなりに任される仕事が
2019年9月19日 07:17
生きていれば辛いことはあるトーストが真っ黒に焦げた洗濯機の裏に洗濯バサミが落ちていったしょうもない失敗で昨日も人に迷惑をかけたそんな小さな不幸が部屋の隅の埃のように知らぬ間にゆっくりと心の溝に積もっていくいつの間にか拭い取れないくらいにこびりついて埃まみれになった心は押入れの奥で忘れ去られた置物のようにいつしか自分を用無しの役立たずだと思うようになってゆくここに存在す
2019年10月18日 11:40
なんだか、わたしだけ遅れているような気がする。まわりの流れのはやさについていけない。自分だけがカメで、他のみんなはうさぎに見える。どれだけ力を振り絞っても のろまな足はのろのろ動く。はずかしい、くやしい、情けない、消えてしまいたい。こんな負けレースなんて今すぐ辞めて、カメらしいのんびりとした生活がしたい。だけど諦めるにはまだ早いかもしれないと、諦める前にもう少し先に行ってみようと歩みを進め
2020年2月24日 19:49
「働き始めた頃は、仕事が嫌で嫌で仕方がなかった。」休みの度に実家に帰って、仕事に行きたくないと言っていたなんて信じられないくらい、今その人は責任ある立場にいて、堂々と仕事をしている。私と同じような気持ちの時があったなんて、考えたこともなかった。 優しく励ましてくれるような人ではないし、私は正直少し苦手な人だった。私のような性格をあまり好まないと思うし、嫌われているのだとすら思っていた。辛かった
2019年9月15日 22:38
あの頃の彼の心には、仕事を辞めたいという気持ちが雑草のように根を張っていて、そこに何かを実らせる余裕なんて、これっぽっちも持ち合わせていなかった。仕事を終えて家に帰ると、毎日のように独り涙を流していた。他人のことを気にしなくていい自分だけの部屋は、あの頃の彼にとって、家賃以上の価値があった。思いっきり嗚咽をあげて泣いたあとは、少しだけすっきりしたような気持ちになった。もう少し頑張ってみよう、今