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家畜で利用されているステロイドホルモンとペプチドホルモンの違い
家畜においても各種のホルモン剤が肥育や免疫学的去勢などに利用されています。
ホルモンは、大きくステロイド系とペプチド系に分けられるのですが、この2種には大きな違いがあります。
ステロイドホルモンは体内でコレステロールから作られ、人と家畜で全く同じ物質です。北米では効率的な赤身生産のため性ステロイドホルモン剤あるいはその人工物がりよされています。
一方、EUや日本はステロイドホルモンを家畜には利用し
新たな生理学的ストレス評価法
「動物福祉学」(第4節)より
生理学的ストレス評価の指標としてよく使用されているのは血中グルココルチコイド(コルチゾール)であるが、採血は侵襲的であり、それ自体がコルチゾール値の上昇につながる可能性を考慮する必要がある。
近年、コルチゾールが糞便や尿、唾液、乳汁、被毛などに移行することが明らかになっており、痛みや苦痛を伴わずに採取でき、ストレス評価への検討が注目されている。
一般的に血中コルチゾ
動物への配慮の世界史
「動物福祉学」より
動物福祉の思想の発祥は、欧州に由来するものであり、そこでは、意外にも激しい動物虐待の歴史があった。しかし、思想の転換や社会問題などを経て、動物福祉が科学的な根拠に基づいて定義され、広まっていった。